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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 工学研究科(博士前期課程)建築学専攻
領域 主領域 : G; 副領域 : G
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次
建築学専攻のうち計画意匠系の専門学習者
選択・必修 選択
授業科目名 建築意匠特論
けんちくいしょうとくろん
Advanced Architectural Design Theory
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ARCH-5
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 9, 10時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 富岡 義人 (工学研究科建築学専攻)

TOMIOKA, Yoshito

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 建築形態論と建築設計方法論を融合させ、実践的な建築設計理論を、実例に基づいて具体的に解説する。また、その知識を演習を通じて実践的に捉え直す。
学修の目的 建築設計に関連する設計理論および形態理論の全体像を理解すること。
学修の到達目標 建築設計者として、設計要件などを分析し、設計の基本を定める形式を措定し、その後に適切な形態変換を主導できる能力。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 アサインメント提出数、レポートの点数、演習の点数(4回)の総合
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 講義中に不明な点があれば積極的に質問してもらいたい。電子メールでも可。
教科書 ムードルに掲載された資料に基づいて行う。
参考書 参考書は初回講義にて紹介する。
オフィスアワー メールにて随時。tomioka@arch.mie-u.ac.jp
受講要件 とくになし。ただし、合格のためには建築設計・計画系の十分な学習経歴が必要。
予め履修が望ましい科目 建築設計・計画系の十分な学習経歴が必要。
発展科目 なし
その他 英語対応授業である。
この科目はインターンシップ関連科目である。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 形態論 設計方法論 設計過程 形式 形状 建築プログラム
Key Word(s) Morphology, Design Method, Design Process, Form, Shape, Architectural Program
学修内容 第1回:イントロダクション Introduction
講義の主旨, 各回の論点・内容・順序の説明, 文献紹介, アサインメント
Focus and Theme, Lecture Construction, Bibliography, Assignments

第2回:建築形態と機能  Architectural Form and Function
機能主義理論の系譜と観点の多様性, 機能主義理論のアナロジー, 機能主義理論と建築形態論との関係
Various Discussion of Functionalism, Analogies in Discussions, Functionalism and Morphology

第3回:建築形態と歴史  Architectural Form and History
様式主義理論(ex:古典主義設計理論)の特徴, ボキャブラリーとオーダー, 機能主義理論との対比, 様式の拡大と成長, 様式主義理論と建築形態論との関係, 経験と創造
Stylist Theories, Morphology in Classical Architecture, Traditionalist Theories

第4回:建築形態と技術  Architectural Form and Technique
建設技術と建築形態, 素材と構成, 技術からの発想, 分析と総合の関係
Formal Impacts on Building Technology, Materials

第5回:建築作品に「多様な条件の総合」を観察する Architectural Form as a Synthetic Result of Various Causes
特定の要因を単純に形態の決定因とすることはできないこと, 建築形態は総合の道具であるということ, 分析と総合の関係, フランク・ロイド・ライトの作品から, ヴェンチューリ, 単純性の概念の多様性(プリズム・ピュールとオーガニック・シンプリシィ)        
Synthetic Thinking in Architectural Design, Various Ideas in Simplicity.            

第6回:ルイス・カーンの人物と作品類型 Works and Thinkings of Louis I. Kahn
ルイス・カーンの人物と作品の紹介, カーンの形成期における建築設計理論の転換, 現代建築史における位置付け, ルイス・カーンの作品の系統分類の試み, 要素, 構成, 配列など形態分析の概念の説明とその適用
Biography and Works, Reputations, Distinctive Formal Features

第7回:キンベル美術館の設計過程 The Design Process of Kimbell Art Museum
「ユニット結合体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程
The Design Process of Unit Composition

第8回:ドミニコ会女子修道院の設計過程 The Design Process of Dominican Motherhouse
「連接体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程, 設計プログラムとの関係, ジェームス・スターリングの作品
The Design Process of Connect Composition

第9回:フィリップ・エクセター・アカデミー図書館の設計過程 The Design Process of Exeter Academy Library
「中心体」類型の作品の形態的特質と, その設計過程, 設計プログラムとの関係, 素材と建設の方法
The Design Process of Central Composition

第10回:ブリンモア大学エルドマンホールの設計課程 The Design Process of Bryn Mawr Dormitory
基本形式の併存・複合を特徴とする設計過程、共同設計
The Parallel Process in Design

第11回:村野藤吾の米子市公会堂の設計過程 The Design Process of Yonago Public Library by Togo MURANO
架構形態の導入と、空間計画との相互作用
Introduction of Structural Form in Design

第12回:設計過程における形式と形状, 秩序と変化 Architectural Form and Design Process
設計過程分析のまとめ, 設計方法論との関連,
Overview on the Examples, Form and Design   

第13回:設計の戦略立案:設計プロセスの設計(指導下の演習) Design of Design Process (Exercise)
設計の戦略, 形式のあてはめと形状変化の誘導
Creating Design Strategy from Architectural Program

第14回:作品の形態分析:参考作品収集のテクニック(指導下の演習) Collecting Examples (Exercise)
設計における問題意識を現実的に「固定」する,      
Picking up Suitable Examples according to the Basic Form Stated

第15回:形態の配列と変形:組織づけと調和のテクニック(指導下の演習) Arragement and Organizing (Exercise)
設計を「洗練」する, 敷地環境と「調和」させる, そのための形状誘導
Fitting to the Surroundings, Deforming the Composition

第16回:レポート講評
   
事前・事後学修の内容 多数にのぼるので、レポート出題のみ例示する

ある一つの作品を選択し、主要図面を提示し
: Select an Example, raising important figures,

1)その作品の造形原理を明らかにし、次のことを分析しなさい。
: Depict the Formal Principle of the work,

2)その造形原理が、建築空間の利用に関し、
: Analyze from the view point of effective utility,

2-1)どのような、空間単位を形成し、
: How it establish the space-units,
2-2)どのような類型的区分(統合空間、移行空間、目的空間など)をつくり、
: What kind of group of spaces (ex: unifying, transitional and objective spaces) it creates,
2-2)建物全体にどのような空間図式を与えているか、
: What kind of spatial scheme it establishes in the work,

3)その造形原理が、歴史的観点から見て、
: Analyze its historic background,
3-1)どのような、歴史的実例と連続するか、
: with What kind of work(s) it is continuous and...
3-2)どのような、歴史的実例と相反するか、
: to What kind of work(s) it confront,

4)その造形原理が、技術的観点から見て、
: Analyze its technical background,
4-1)どのような構造技術を利用しているか、
:What kind of structural techniques it utilizes and...
4-2)どのような環境技術を利用しているか、
:What kind of environmental techniques it utilizes and...

5) その作品の造形原理が、以上の諸点をどのように総合しているのかを分析しなさい。
: Analyze the work as a result of synthesis of various intentions above.
事前学修の時間:90分/回    事後学修の時間:150分/回

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