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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体防御の分子基盤
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 微生物学
びせいぶつがく
Microbiology
単位数 「生体防御の分子基盤」として8 単位
ナンバリングコード
medc-medc-MICR-2201-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 臨床第二講義室

担当教員 野阪哲哉(医学部基礎医学系講座)、小埜良一(医学部基礎医学系講座)、河野光雄(医学部基礎医学系講座)、駒田洋(鈴鹿医療科学大学保健衛生学部元教授)、鶴留雅人(中部大学教授)、堂浦克美(東北大学医学部教授)

SDGsの目標
連絡事項 ウェブシラバス公開後に「授業形態」の変更があった場合は「授業形態」を修正後、いつからどのように変更するかを連絡します。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 分子生物学の素過程や基本原理はウイルスや細菌等の微生物の研究に負うところが多い。現代においても、微生物学の研究から、基礎生物学の基本的なコンセプトが続々と生み出されている。また、ウイルスは多彩な遺伝子存在形態を有することが明らかになっているが、RNA遺伝子を鋳型としてDNAを合成する酵素を持つレトロウイルスの発見は、分子生物学のセントラルドグマに重大な修正をもたらすことになった。この酵素(逆転写酵素)は、細菌由来の制限酵素群と共に、今日の分子生物学研究には不可欠のツールとなっている。また微生物は遺伝子変異を起こすことにより、感染宿主域を拡大したり、宿主の防御機構を回避したり、また薬剤抵抗性を獲得したりすることができる。さらに近年、エイズやエボラ出血熱などの新しい感染症、あるいは克服されたと思われていた感染症で再び猛威をふるうものが出現してきたが、これらの新興・再興感染症への対応は医療にとって大きな課題となっており、その原因ウイルスあるいは原因菌の基礎研究の重要性は増大している。以上のように、微生物学には基本的生物学という側面と病原体を対象とする科学という側面とがあり、この両面が相まって統一した科学を形成している。したがって微生物学の授業では一般的な教科書に記載されている微生物学の基礎知識に加えてup-to-dateな情報を多く取り入れた教育を行う予定であり、そこでは現存の重要なパラダイムを紹介するだけでなく、そこに至るまでの学説の変遷など極めて流動性に富む微生物学の世界を紹介したい。
学修の目的 科学としての医学の論理的思考方法を学ぶ。
学修の到達目標 各種微生物の感染と伝搬の様式および病原性についての正しい認識を身につけ、臨床あるいは感染症に関わる研究の現場において適切な活動ができること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
 「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
 「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
○「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
○「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
○「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 講義と実習の双方の試験に合格することが必要です。
講義の成績評価は筆記試験(100点満点)で行ない、60点以上を合格とします。ただし講義に2/3以上出席することが前提です。実習の成績評価は口頭試問(A、B、C、Dの4段階評価)およびレポート(A、B、C、Dの4段階評価)の成績を総合して行ない、Dを不合格とします。ただし実習にはすべて出席することが前提です。
(再試験):講義の筆記試験の再試験は実習前に行ないますが、その後の実習に出席して合格しなければ採点の対象となりません。実習の口頭試問のD判定者には再試験を行ないます。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 『標準微生物学 第14版』 (医学書院)
 全体にバランスがとれており、見やすく読みやすい。免疫学の章はなし。免
疫学の教科書を別に購入するのであれば、同書はお薦め。価格も標準的。

『シンプル微生物学 改訂第6版』 (南江堂)
 コストパフォーマンスに優れる。免疫学も含めて全体にバランスよく記載。
辞書的に使う場合はやや物足りないかもしれない。安価。

『戸田新細菌学 改訂34版』 (南山堂)
歴史的名著。全編深い内容で、かつわかりやすい。細菌学に限らず、ウイル
ス学、真菌学、免疫学、原虫学もカバー。内容の質はベストだが、2013年以
来改訂されていない。高価だが価値ある一冊。
参考書 Fields Virology (7th edition)、医科ウイルス学(第3版)
オフィスアワー オフィスアワー 毎週火曜日17:00〜18:00
場所:総合研究棟( I ) 三階 微生物学講座 トランスクリプトーム解析室
世話役:野阪哲哉
受講要件
予め履修が望ましい科目 特にありませんが(必修の)分子生命体科学や(必修の)基礎生物学の内容を十分に理解しておくことが必要です。
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=16442
キーワード ウイルス、細菌、真菌、人獣共通感染症
Key Word(s) virus, bacterium, fungus, zoonosis
学修内容 4月14日 5〜8時限 微生物学概論、COVID-19、ヒトがんウイルス(野阪)
4月21日 5〜8時限 ウイルス学総論(河野)
4月28日 5〜8時限 ウイルス感染の初期過程(中部大 教授 鶴留)
5月12日 5〜8時限 ウイルスの転写複製機構(河野)
5月19日 5〜8時限 オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス(鈴鹿医療科学大学元教授 駒田洋)
           ウイルス学各論(河野)
5月26日 5〜8時限 感染症Q&A、プリオン病(東北大 教授 堂浦:予定変更の可能性あり)
6月 2日 5〜8時限 AIDSとATL(小埜) ウイルスベクター(野阪)
6月 9日 5〜8時限 細菌学総論(河野)
6月16日 5〜8時限 細菌学各論(小埜)
6月23日 5〜8時限 細菌毒素学、真菌感染症(野阪)

6月30日 5〜8時限 筆記試験
7月14日 5〜6時限 再試験  

1月、2月 実習予定 詳細未定     
事前・事後学修の内容 各回とも、講義中に生じた疑問点はその講義終了直後に当該講師に質問して解決するようにしてください。その後の復習で生じた疑問点は参考書、オンライン文献検索などを利用し、講義内容の記憶が薄れないうちに解決してください。なお、必要に応じてオフィスアワーを活用してください。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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