三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2017年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ヨーロッパ・地中海倫理思想演習A
よーろっぱ・ちちゅうかいりんりしそうえんしゅうえー
Seminar in European Ethics A
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 7, 8時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 三輪 秦之

MIWA, Yasuyuki

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 カントの著作である『道徳形而上学の基礎づけ』(Grundlegung zur Metaphysik der Sitten)を日本語で読んでいく。近代の倫理思想の転換点ともいえる著作であり、近世の倫理学を学ぶ人にとっても、また近世以前および近世以後の倫理に興味がある人にとっても一つの基本となる思想が展開されることになる。誰にとっても難解な著作ではあるが、一緒に読んで議論をしていく。
学修の目的 カントの著作に触れ、近代の倫理思想の特徴をつかむ。
学修の到達目標 カントの著作を読み、その内容について考えることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への参加、ゼミ発表、レポートなどから総合的に評価する。
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 カント『道徳形而上学の基礎づけ』宇都宮芳明訳、以文社、1998年。
プリントを配布します。
参考書 その他の翻訳や参考文献などは授業中に適宜挙げる。
オフィスアワー 水曜日12:00〜13:00
事前に連絡をとること
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 原著がドイツ語のものである以上、どうしてもドイツ語が出てくるかもしれませんが、その場合はドイツ語を学習していない人(あるいはこれから学習する人)向けに説明するように努めます。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード カント、道徳、義務、命法、道徳法則
Key Word(s) kant, moral, duty, imperative, moral law
学修内容 倫理思想について学ぶために、近世の倫理思想の代表であるカントの『道徳形而上学の基礎づけ』(Grundlegung zur Metaphysik der Sitten)を取り上げ、日本語で読んでいく。カントの中では比較的短く読みやすい部類のものと言われることもあるが、詳細に立ち入って理解するにはやはり誰にとっても難しい。そのような著作について一緒に講読し、不明瞭な点について指摘しかつ議論しながら進むことによって、ポイントを抑えつつ着実に理解していく。著作自体の話は大体以下のように進む。

第一回: イントロダクション
第二回: 講読①善と善意志
第三回: 講読②善意志とは何か
第四回: 講読③善意志と義務
第五回: 講読④義務とは何か
第六回: 講読⑤義務に適っていることと義務に基づいていること
第七回: 講読⑥義務に基づく行為
第八回: 講読⑦義務と善い行為
第九回: 講読⑧善い行為と行為の原理
第十回: 講読⑨行為の原理としての命法
第十一回: 講読⑩仮言命法と定言命法
第十二回: 講読⑪仮言命法と定言命法②
第十三回: 講読⑫仮言命法と定言命法③
第十四回: 講読⑬「したがって、定言命法はただ一つである」
第十五回: 総括

なお、受講生の関心や理解度に応じて授業の進み具合が変わるので、必ずしもこの通りに議論が進むとは限らない。
事前・事後学修の内容 発表作成のための参考文献には目を通すこと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University