三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2017年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 英語学演習E
えいごがくえんしゅういー
Seminar in English Linguistics E
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 金曜日 3, 4時限
授業形態


* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 黒上 久生

KUROKAMI, Hisao

SDGsの目標
連絡事項 Moodleコースは新年度になってから作成されます。受講希望者は初回授業に出席してください。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 子どもは生まれてから僅か5-6年で大人とほぼ変わらない母語の知識を獲得します。しかも、その過程において特別な訓練は必要ありません。こうした事実について、現代言語理論の一つである生成文法は、「私たちヒトには母語獲得のための仕組みが遺伝によって生まれつき与えられている」と仮定します。本授業では、生成文法理論が提案する母語獲得に対する生得仮説について学習し、これまでの研究成果をもとにそうした仮説の妥当性について議論します。また、母語獲得研究を通して、科学とは何か、科学的手法とはどのようなものか、などといった問いについて理解を深めます。
学修の目的 [1] 生成文法理論の基本的仮説について知識を得る。
[2] 生得的な母語獲得の仕組みが存在すると考える根拠やそうした仕組みが存在することを支持する証拠について知識を得る。
[3] 母語獲得研究とヒトの脳に関する研究の関連性について理解する。
学修の到達目標 [1] 生成文法理論が仮定する生得的な母語獲得の仕組みについて説明できるようになる。
[2] 生得的な母語獲得の仕組みについて、どのような事実がその存在を支持する証拠となるかを説明できるようになる。
[3] 言語学や母語獲得研究の目的について説明できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業参加(リアクション・ペーパー)25%、学生による発表25%、期末テスト50%
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 資料や課題はMoodleにアップし閲覧できるようにします。
教科書 杉崎鉱司. 2015. はじめての言語獲得. 岩波書店.
参考書 随時、参考となる文献を提示します。
オフィスアワー 開講時に指定します。
受講要件 できる限り前期・後期合わせて受講してください。
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 他の「英語学演習」「言語科学演習」
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 心理言語学、母語獲得、生成文法、普遍文法
Key Word(s) Psycholinguistics, first language acquisition, generative grammar, universal grammar
学修内容 第1回  言語学とは
第2回  動物のコミュニケーションとヒトの言語
第3回  母語獲得の問題
第4回  生得的な母語獲得の仕組み
第5回  文の階層性
第6回  構造依存性
第7回  構造依存性
第8回  移動に対する制約
第9回  wh疑問文に対する制約
第10回 wh疑問文に対する制約
第11回 「なぜ」に対する制約
第12回 削除に対する制約:スルーシング
第13回 削除に対する制約:動詞句削除
第14回 削除に対する制約:動詞句削除
第15回 まとめ
事前・事後学修の内容 教科書や資料(英語含む)の指定された箇所を読み、予習して授業に臨んでください。随時、参考となる資料を提示します。
事前学修の時間:180分/回    事後学修の時間:60分/回

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