三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 現代社会論A
げんだいしゃかいろんえー
Current Issues in Sociology A
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 林原 玲洋(人文学部)

HAYASIBARA Akihiro

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 議論のスキルは,現代社会において必要なコミュニケーション力(コンピテンス)の1つであるとされます.本学でも「討論」を「コミュニケーション力」の一種として位置づけ,その養成を教育目標に数えています.その前提には,議論のスキルを磨くことが,なにか「善い」ことであるという価値判断があると言えるでしょう.しかし,わたしたちは,「議論する」ことの意味や機能を,十分に理解しているとは必ずしも言えないのではないでしょうか.そこで,この授業では,「議論する」という行為それ自体を,社会学的な観察の対象に据えて分析する方法を探究します.
学修の目的 論争の当事者になったとき,つまり,互いの議論が衝突する状況に置かれたときに,自らの議論や対論者の議論を俯瞰的に捉えられるようになることを,学修の目的とします.
学修の到達目標 社会学的な視点を応用して議論を比較できるようになることを,学修の到達目標とします.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点45%,提出課題(読書課題・中間レポート・最終レポート)55%,計100%(合計が60%以上で合格).
平常点は,グループワークへの参加度で評価します.
3回以上連続して欠席した場合,または,通算5回以上欠席した場合は失格とします.
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業改善のための提案は随時受け付けます.
教科書 教科書は指定しません.授業資料はMoodleで配信します.
参考書 中河伸俊・赤川学編,2013,『方法としての構築主義』勁草書房.
オフィスアワー 【時間帯】毎週月曜昼休み(12:15~13:00)
【場所】原則としてZoomで実施します.
※上記以外の時間帯や対面を希望する場合は,メールで問い合わせてください.
受講要件 特にありませんが,受講を予定している場合は,初回の授業に必ず出席してください.
予め履修が望ましい科目 講師が担当している「社会学A(社会学史・近代社会論)」や「社会学B(社会問題の論じ方)」を履修しておくと,より理解が深まると思います.
発展科目 特にありません.
その他 授業にはノートパソコンを毎回持参してください.

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=16176
キーワード 構築主義の社会問題研究,レトリック,論法,転義,同一化
Key Word(s) constructionist studies of social problems, rhetoric, argumentation, trope, identification
学修内容 【第1回】ガイダンス:「議論する」ことは「善い」ことか
【第2回】「ハーバード白熱教室」鑑賞会:「議論する」という行為を観察する
【第3回】論争の構文論:論証とその連鎖
【第4回】三つのコミュニケーション観:転送・合意・持続
【第5回】論争の意味論(前編):意味と意図
【第6回】中間レポートの発表とピアレビュー
【第7回】レトリック論の2つの系譜:論法と転義
【第8回】トゥールミンの議論モデル:形式論理と日常言語の論理
【第9回】論争の意味論(後編):事実と価値
【第10回】構築主義の社会問題研究(前編):クレイム申し立て活動と対抗クレイム
【第11回】論争の語用論(前編):「被害者」と「加害者」
【第12回】構築主義の社会問題研究(後編):転義と同一化
【第13回】論争の語用論(後編):「われわれ」と「かれら」
【第14回】最終レポートの発表とピアレビュー
【第15回】全体のまとめ
事前・事後学修の内容 【事前学修】課題文献を読み,Moodleの設問に回答する.
【事後学修】授業で学んだ視点を活用し,中間レポートや最終レポートを書く.
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University