三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 全学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
単に資格目当ての学生にはハードな内容です
選択・必修 必修
学芸員資格取得科目
授業科目名 博物館教育論
はくぶつかんきょういくろん
Education in Museum
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 開放科目    
  他研究科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
教育心理学専攻の学生の受講歓迎
開講学期

前期集中

8月開講予定

開講時間
8月開講予定
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎

担当教員 大野 照文(非常勤講師)

OHNO, Terufumi

実務経験のある教員 【実務経験の内容】京都大学総合博物館、三重県総合博物館において、幼稚園児から熟年者までを対象としたワークショッププログラムを開発し、実践し、その成果を論文として公表している。
【授業内容との関連性】現場での経験と、人類知性進化の観点を融合して、博物館現場でだけで無く、学習者がいるあらゆる教育現場で活用できる授業を展開する。

SDGsの目標
連絡事項 対面を原則とするが、コロナ等で実施不能の場合は、オンライン授業とする。その場合、ワークショップの回は、講義に振り替える。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 モノと人との出会いの場である博物館において、来館者の学びをどのように広め、深めるかについて論じるのが博物館教育論である。
「読み書き算盤」のような学校での継続的な教育に対し、ぼぼ一期一会の来館者対象の博物館では、様々な可能性を提示しした「学びの動機付け」の観点が重要となってくる。そこで、本講義では講師が実際に博物館で行っているのと同じワークショップを体験し、「学びへの動機付け」とはどのようなことか、具体的に学ぶ。
さらに、好奇心、思い込み、見落とし、心の理論、対話など、博物館教育の根底にある様々な要因について、人類の知恵の進化の観点からの統一的理解を試みる。
学修の目的 来館者が試験や進路についてのプレッシャーの無い、博物館学習の中で示す、いわば純粋な学習行動からは、私たちの学習にとって役立つ、あるいは弊害になるような要素を垣間見ることができる。これらを体験し、また分析することで単に博物館だけでなく、教育の方法の改善にもつながる様々なヒントを発見する。
学修の到達目標 博物館教育論にありがちな事例報告やhow toものでなく、講師の長年にわたる博物館学習教材開発、実施の経験をもとに人の知恵の進化を含む、人の学習の起こる様々な局面を押さえることで、より普遍的で役立つ学習支援方略の習得を目指す。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
○(4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
○(5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 授業への参加度40%、提出物30%、期末レポート30%
ワークショップや、授業内でのディスカッションを通じて考究するので、出席および出席時の提出物、レポートに依拠した評価に重点が置かれる。
万が一、パンデミックなどの影響で対面授業が行えない場合は、オンライン授業となる。その場合、ワークショップに対応する部分は、講義となる。
双方向性が担保できないのでオンデマンド形式は取らない。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

実地体験型PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 ワークショップ(実習)ごとに感想文およびアンケートを取り、分析し、学生の能力・理解度およびニーズに合うように講義の内容を改良しつつ行う。
教科書 必要な資料は、プリントにして配布する。
参考書 授業において適宜示す。
オフィスアワー 集中講義なので、特に指定しない。申し出があれば別途指定する。
受講要件 学芸員資格の取得を目指している学生を優先する。内容は普遍的なので、教育心理学など、広く教育に興味を持つ学生の聴講を歓迎する。
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
学芸員資格に関する科目
授業内容には、実地体験型のものを含む。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 博物館定義、博物館教育、博物館学習、人類の智恵の進化
Key Word(s) Definition of Museum, Museum Education, Learning in Museum, Evolution of Human Intelligence
学修内容 第1回 ガイダンス、受講者自己紹介
第2回 好奇心を刺激するワークショップ「三葉虫を調べよう」
第3回 「三葉虫を調べよう」から見える好奇心の刺激のしかた
第4回 自由な発想を刺激するワークショップ「生物進化年表をつくろう」
第5回 「生物の進化年表をつくろう」とオープンエンドの学び
第6回 ワークショップ「化石の成長速度を調べる」
第7回 「化石の成長速度を調べる」と仮説を立てる楽しみ
第8回 多様な博物館・多様な博物館教育
第9回 ワークショップ「貝体新書」
第10回 「貝体新書」から見えてくる学びの諸相
第13回 博物館での学習コンテンツの作り方
第11回 博物館ワークショップをつくる
第14回 博物館ワークショップを行う
第15回 博物館ワークショップを評価する。
定期試験
事前・事後学修の内容 この講義は、来館者になったつもりで様々なワークショップを体験し、その教育上の意味を受講者自身で考えることに重点を置く。そこで、事前学習は必要無いが、毎回、事後に課題を課してレポートを作成し、学習の定着をはかる。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:180分/回

Copyright (c) Mie University