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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 特殊講義 食の中国史 | |
とくしゅこうぎ しょくのちゅうごくし | ||
Special lecture:Chinese Hstory of Food | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
木曜日 7, 8時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 仲山 茂 | |
NAKAYAMA, Shigeru | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | あらゆる動物のなかで人間のみが火を用い、各地で多様な食文化を形成してきたが、最も特徴的な食文化の一つを築き、周辺に大きな影響を与えてきた地域が中国であった。日本で一般的な中国の料理のイメージは、多量の油と強い火力、濃い味付けなどを特徴とするように思われるが、実際に歴史をたどってみれば、こうした料理の出現は意外に遅い。では、どのようにして上記のような中国料理が生まれたのだろうか。この問題に対して、先史時代から近代まで、食材・調理・食事方法の変遷をたどりながら考えていきたい。その際に、中国の食と対比すべき格好の素材は日本の伝統料理である。火を通さない生魚の切り身が料理となる文化は、現在の中国料理の対極をなすといってよい。さらにいえば、所謂鍋料理などを除き、各人の前に同じ内容の料理のセットを置く日本の会食の風景も、様々な料理を多人数で囲み小皿で分け合うことを通例とする中国の会食の風景とは対照的である。すなわち、中国の食を考えることは、日本の食を考えることと直結するのである。食を通じて、中国という異文化・異国の歴史を理解するとともに、日本文化への認識をも深めていきたい。 |
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学修の目的 | 時間的・文化的差異を越えて人間の生存の根底に関わる食の問題について、世界史規模の知識を有するための一環として、中国の食文化の歴史とその特質を、周辺地域との関係のもとに理解し、説明できる。 |
学修の到達目標 | 現在の中国の食文化が、他地域との交流の中で大きな変化を伴いながら形作られてきたことを、具体例を挙げて説明できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 小テスト20%、期末試験80%(60%以上で合格) |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 授業アンケートの結果などをもとに改善の工夫をする。 |
教科書 | |
参考書 | 中国の食文化一般に関しては、とりあえず張競『中華料理の文化史』(ちくま新書、1997年→ちくま文庫)がもっとも手軽である。また、やや古くは篠田統『中国食物史』(柴田書店、1974年)が基本的な書籍となる。なお、中国史全般に関しては尾形勇・岸本美緒編『中国史』(新版・世界各国史3、山川出版社、1998年)をあげておく。 |
オフィスアワー | |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/enrol/index.php?id=16148 |
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キーワード | 食文化 文化交流 中国史 |
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Key Word(s) | food culture, cultural exchange, Chinese History |
学修内容 | 第1回:序論:授業内容の確認など。 第2回:中国について:中国の地理と各地の気候といった中国の基礎的情報を概観する。 第3回:中国史の流れ:中国の各王朝とその特徴などを概観する。 第4回:食材1穀物:所謂主食に関して、その種類などを確認する。 第5回:食材2穀物以外の植物性食材:野菜や豆類、その加工品の種類などを概観する。 第6回:食材3動物性食材:魚肉の類について、その嗜好の変遷などを考える。 第7回:調理1貯蔵:食材をいかにして保存するのか、という問題を考える。 第8回:調理2調味:塩や醤などの調味料について概観する。 第9回:調理3非加熱調理:包丁とまな板などの調理器具の変遷について検討する。 第10回:調理4加熱調理:鍋・釜などの調理器具の特質・変遷について検討する。 第11回:食事1食卓:中国の人々はいかなる姿勢で料理に対峙してきたのかを考える。 第12回:食事2食器:料理を盛りつける器の歴史的変遷について考える。 第13回:食事3食具:料理を食器から口吻に移動させる方法について考える。 第14回:食事4共食:宴席のありかたやそのマナーの歴史的変遷について考える。 第15回:まとめ:授業内容をふりかえり、日本など他地域と比較しつつ総括する。 |
事前・事後学修の内容 | 事前学習:次回の授業で扱う内容やキーワードを資料の形であらかじめ配布するので、それらについての基本的情報を確認するなど予習する。 事後学習:授業内容を復習し、日本などと比較して中国各時代の食文化の特徴を理解する。 |
事前学修の時間:90分/回 事後学修の時間:150分/回 |