三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 日本文学演習 H
にほんぶんがくえんしゅう えいち
Seminar in Japanese Literature H
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 吉丸 雄哉(人文学部)

YOSHIMARU, Katsuya

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 黒沢翁満編『難波職人歌合』(嘉永7年(1854)刊)を読む。「職人歌合」とは歌合の形式をとった職人尽である。それぞれの職業にちなんだ歌があり、判者が判詞を加える。鎌倉・室町期から存在するが、『難波職人歌合』は江戸時代にいた職人を題材にする。影印をテキストにするが翻刻は存在する。翻刻の確認、歌の語釈と現代語訳、類歌の捜索、判詞の語釈と現代語訳を行う。『難波職人歌合』は各職人に絵はないが、職人絵も捜索する。
学修の目的 江戸の職人がどのようなものか知る。歌合という形式と判定の基準を知る。雅語や江戸語の知識をつかって江戸時代の和歌を正確に解釈する。
学修の到達目標 職人歌の読解を通して、近世文学の調査に関する基礎的方法を身につける。また、江戸時代の文化や習俗や社会制度に関する知識を得る。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 分担箇所の発表内容で6割。期末レポートで4割。
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 使用しない。所蔵の和本からとった影印を使用する。
参考書 網野善彦『職人歌合』平凡社ライブラリー、2014。岩崎佳江『職人歌合』平凡社、1987。『前田育徳会尊経閣文庫所蔵 七十一番職人歌合』勉誠出版、2014。『鍬形蕙斎画 近世職人尽絵詞』(勉誠出版、2017)、『未刊 江戸職人づくし集』(渡辺書店、1976)、『日本庶民生活史料集成』30(三一書房、1982) 。
オフィスアワー 木曜日15:00~16:30。教養教育校舎2号館5階の研究室。予約することが望ましい。
受講要件 日本古典文法の知識を有すること。
予め履修が望ましい科目 くずし字を読む授業。翻刻はあるが読めるほうが望ましい。
発展科目
その他 作品が成立した時代背景のため、現代から見て差別的な表現を見る可能性がある。また、性愛にまつわる表現を見る可能性がある。以上を理解したうえで受講のこと。

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=15973
キーワード 近世文学, 和歌,歌合,職人
Key Word(s) Early modern Japanese literature, Traditional Japanese poem of thirty-one syllables,Poetry contest, Craftsman
学修内容 1回 概説 (近世文学の特徴、江戸の職人と歌合の説明。授業の進め方、 成績評価の方法など、資料配付)
2回 近世文学研究の方法について (基本参考書の紹介、資料の集め方など)
3回 発表資料作成について(翻刻、注釈、現代語訳のやりかた)
4回から14回までは、学生分担による発表
15回 まとめ
事前・事後学修の内容 発表担当者以外の箇所の歌も読んで、注釈や現代語訳について考えるように。
事前学修の時間:180分/回    事後学修の時間:60分/回

Copyright (c) Mie University