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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 共通教育・教養基礎科目 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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授業科目名 | 哲学 F | |
てつがくえふ | ||
Philosophy F | ||
授業テーマ | 哲学と現代的諸問題 | |
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | libr-comp-PHIL1211-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
分野 | 歴史・文化 | |
分類・領域 |
教養統合科目・国際理解・現代社会理解 (2022(令和4)年度〜2015(平成27)年度入学生対象) |
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開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
木曜日 7, 8時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 宮村 悠介(非常勤講師) | |
MIYAMURA, Yusuke | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 哲学と現代社会の問題についての教養科目として、現代社会において重要な、生命・環境倫理学のいくつかの問題と関係づけながら、近代・現代西洋哲学の基本的な思想や概念を学ぶ。現代的な諸問題としては、人工妊娠中絶の問題、新しい死の問題、動物の福祉の問題、世代間倫理の問題をとりあげ、こうした問題の背景にある、自己決定としての自由、人格、功利主義、責任といった西洋近代以来の哲学の議論を取りあげる。 |
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学修の目的 | 哲学と現代社会の諸問題についての基礎的な教養を身につけるため、古典的な自由論や人格論、功利主義、現代の責任論といった、西洋近現代哲学の基本的な議論の枠組みを踏まえたうえで、人工妊娠中絶や新しい死の概念、動物の福祉や世代間倫理といった、現代社会の諸問題を多角的な視点から考えるための知識と思考力を身に付ける。 |
学修の到達目標 | ①授業で取りあげた西洋近現代哲学の基本的な発想や概念を理解したうえで、それを自分のことばで論理的に説明することができる。 ②授業で取りあげた現代社会の諸問題について、問題となっている論点やさまざまな意見を踏まえたうえで、それらを自分なりに整理し、自分の主張を論理的に展開することができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 平常点:20%/小テスト:20%/学期末試験/60% |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | リアクションペーパー等を活用して、可能なかぎり学生の要望を反映させたかたちで授業を進めていく予定である。 |
教科書 | 使用しない。 |
参考書 | 各回の参考資料は授業で配布するプリントで指示するが、授業全体にかかわる参考書として次の2冊を挙げておく。 ①香川知晶『命は誰のものか』(携書ディスカヴァー、2009年)/②加藤尚武『環境倫理学のすすめ【増補新版】』(丸善出版、2020年) |
オフィスアワー | 授業の前後の時間に、教室で質問等を受けつけることができる。世話役の教員:田中綾乃 |
受講要件 | なし。 |
予め履修が望ましい科目 | なし。 |
発展科目 | なし。 |
その他 | なし。 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 自由、人格、功利主義、責任 |
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Key Word(s) | freedom, person, Utilitarianism, responsibility |
学修内容 | 第一回 導入:古典的自由論と現代社会 第二回 人格と人工妊娠中絶①:現代アメリカの中絶論争 第三回 人格と人工妊娠中絶②:西洋近代哲学の人格論 第四回 人格と人工妊娠中絶③:パーソン論という議論 第五回 人格と人工妊娠中絶④:出生前診断という問題 第六回 人格と新しい死①:脳死という概念 第七回 人格と新しい死②:安楽死・医師幇助自殺の現在 第八回 人格と新しい死③:尊厳死という死のかたち + 小テスト 第九回 功利主義と動物の福祉①:平等の原則と「種差別」 第十回 功利主義と動物の福祉②:工場畜産と動物実験 第十一回 功利主義と動物の福祉③:功利主義以外の動物の権利擁護論 第十二回 功利主義と動物の福祉④:アニマルウェルフェアという視点 第十三回 責任の倫理と世代間倫理①:環境倫理学の3つの主張 第十四回 責任の倫理と世代間倫理②:「同時性の倫理学」としての近代倫理学 第十五回 責任の倫理と世代間倫理③:ハンス・ヨナスの責任の倫理 第十六回 学期末試験 |
事前・事後学修の内容 | 事前学習としては、参考文献に挙げた文献に、あらかじめ目を通しておくこと。また毎回の授業の最後に、次回扱う内容について簡単に予告するので、その内容について書籍やインターネットなどを使用して、あらかじめ自分なりに調べておくこと。 事後学習としては、配布したプリントをよく読み返しておくこと。そのうえで、授業で取りあげたキーワードについて、自分のことばで説明するなどの事後学習を行うと効果的である。さらに気になった・より詳しく知りたい問題や思想については、プリントで示す出典や参考文献をてがかりに、自分で原資料に直接当たってみることが望ましい。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |