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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツの文学E | |
どいつのぶんがく | ||
German Literature E | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
木曜日 7, 8時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 林 英哉(人文学部) | |
HAYASHI, Hideya | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 「ドイツ文学で描かれた障害」 障害って何だろう? 目が見えないとか、耳が聞こえないとか、あるいは知的な発達がゆっくりだとか、いろいろな種類がありますね。 こうした障害の捉え方は、医学的モデルと言います。つまり、お医者さんが診断することで、「〇〇障害」という名前で呼ばれるものです。 では、こうした個別の障害を総合した「障害」という概念はどうでしょうか。生きることを難しくする否定的なもの、あるいは尊重されるべき個性など、様々な理解の仕方があると思います。障害は、社会の中で人々によって認識されて構築されてきたひとつの文化的概念であって、その意味づけは時代や個人個人で変化しうるものなのです。 文学の中で描かれた障害は、その変化や違いの貴重な記録です。人々が障害をどのように捉え、障害のある人にどのように接してきたのか、多様な仕方を見て取ることができます。この授業では、主にドイツ文学の作品の中で描かれた障害に注目し、それをみなさんと一緒に解釈していくことで、理解を深めていきたいと思います。それによって、障害を持った人とそうでない人がともに生きていくことができる社会の実現に向けて、一人一人が考える機会となるとうれしいです。 適宜ハンドアウトを配布し、視聴覚資料も用います。授業では積極的な発言を求めます。講義を通じて一般的知識を得たうえで、個別の作品を分析するレポートを書いてもらいます。 |
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学修の目的 | ・ドイツ文学における障害の描かれ方の特徴や歴史についての全体像を把握する。 ・個別の作品について批判的に論じる力を養う。 |
学修の到達目標 | ・ドイツ文学における障害の描かれ方の特徴や歴史について、自分の言葉で説明することができる。 ・個別の作品について批判的に論じる説得的な文章を書くことができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 期末レポート60%、毎回の授業での発言と感想提出40%。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | |
教科書 | ハンドアウトを配布する。 |
参考書 | 授業中に適宜紹介する。 |
オフィスアワー | メールかMoodleでお問い合わせください。 |
受講要件 | ドイツの文学に対して興味を持って学習に取り組めること。ドイツ語の知識は必要としません。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | ドイツ文学演習、ドイツの文学、文学概論、ドイツ文学論 |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | ドイツ文学、ドイツ文化、障害 |
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Key Word(s) | German literature, German culture, disability |
学修内容 | 毎回事前に配布したテクストを読んだ感想や質問を発言してもらいます。それをもとにして、テクスト解釈の講義を行っていきます。授業後には講義に対する感想や質問を書いて提出してもらいます。また、障害が登場する文学作品(言語・国は問わない)について分析した期末レポートを執筆してもらいます。 第1回 授業の導入+障害とは何か 第2回~第3回 聖書や民話で描かれた障害 第4回~第5回 シュトルム『ある画家の作品』(1867) 第6回~第7回 シュピーリ『アルプスの少女ハイジ』(1881) 第8回~第10回 カフカ『変身』(1912)、期末レポートの書き方について 第11回~第12回 グラス『ブリキの太鼓』(1959) 第13回~第14回 シュリンク『朗読者』(1995) 第15回 まとめ ※扱う作品と日程は変更されることがあります。 |
事前・事後学修の内容 | ドイツの文学・思想・歴史に関心を持ち、授業で紹介された本を自ら読み理解を深めることが望ましい。 予習としては、ヨーロッパ史と文学・哲学史についての簡単な流れをおさえておくこと。 |
事前学修の時間:180分/回 事後学修の時間:60分/回 |