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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 中国の文学C
ちゅうごくのぶんがくしー
Chinese Literature C
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2120-032
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 7, 8時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 花尻 奈緒子

HANAJIRI, Naoko

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  中国近代作家・魯迅が自民族を救わんと教科書に載るような小説や散文を書いていたその裏で、当然ながら、大衆に娯楽を与え、熱烈な支持を得てきた通俗文学も中国には存在していた。にも関わらず、通俗文学は「中国文学史」から長きにわたって排除されてきた。また、80年代頃からにわかに通俗文学が新たな文学研究領域として注目され始める。通俗文学はなぜ文学と見なされてこなかったのか? そしてなぜ文学と見なされるようになったのか? そこには、中国知識人の「近代(Modern)」観が密接に関わっている。
 本講義では、中国近現代文学史における重要な論争・運動を紹介しつつ、「知識人が編んだ文学史」という視点から「雅と俗」について考察する。回によっては映像も使用する。
学修の目的 中国近代文学の発展過程、作家・作品、文学理論など、幅広い中国文学の知識を獲得した上で、自身の興味に関連して文学を論じられるようになる。
学修の到達目標 文学関連の論文・資料および作品を通して、多角的視点から問題を認識・表現できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 受講時のコメントペーパー提出50%、レポート50%、計100%。(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 自主的にリサーチ・読書を行えるよう、予習・復習を前提とした資料を配付する。
教科書 教員が配布するレジュメおよび文献集を使用する。
参考書 授業時に指示する。
オフィスアワー 花尻研究室にて、毎週水・木曜5コマ目(16:20~17:50)。
このほか研究室在室時は可、事前にメール等で予約することをおすすめします。
受講要件 この授業は、国語科教員免許の漢文学に該当します。
予め履修が望ましい科目 異文化理解Ⅰ(中国語)ab、および中国語・中国文学関連科目
発展科目 中国文学演習C・Dおよび中国関連科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=5100
キーワード 中国近現代文学、中国近現代文学史、雅俗、中国知識人、通俗小説、近代性
Key Word(s) Chinese Modern and Contemporary Literature, Chinese Modern and Contemporary Literary History, Elegance and Vulgarity, Intellectuals in China, Popular novels, Modernity
学修内容 第1回 ガイダンス・晩清通俗文学概説 ~花街・恋愛・暴露モノ~
第2回 民国通俗文学概説 ~エンタメ満開~
第3回 五四新文化運動と文学革命 ~近代文学爆誕~
第4回 左翼文学が見た夢 ~大衆はどこに~
第5回 目指せ近代国家 ~イチから作るキャラ設定~
第6回 文芸講話と整風運動 ~新しい人になろう~
第7回 解放後の文芸政策 ~革命は続くよどこまでも~
第8回 革命思想と通俗 ~政治的に正しい英雄~
第9回 思想解放と改革開放 ~自由か? 自由化~
第10回 中国コンテンツの国際化 ~伝統文化は「売れる」!~
第11回 金庸現象 ~新たなカノンの誕生?~
第12回 近代文学の問い直し ~反省タイム入ります~
第13回 通俗文学史の是非 ~アリかナシかは誰が決める~
第14回 間違いのない文学史? ~いつも誰かがいない~
第15回 総括
事前・事後学修の内容 講義に関連する作品を、配付される文献集以外にも積極的に読んでおくこと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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