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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
資源循環学科・農業生物学教育コース 学部(学士課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 必修 教育コース必修科目(農業コース) 選択推奨科目(グローカルコース) |
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授業科目名 | 植物病理学 | |
しょくぶつびょうりがく | ||
Plant Pathology | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Reso-2131-007
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開放科目 | 開放科目
他学科の学生の受講可, 他講座の学生の受講可 |
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開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
火曜日 3, 4時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。) | |
担当教員 | 中島 千晴(生物資源学部) | |
NAKASHIMA, Chiharu | ||
実務経験のある教員 | 中島千晴: (独)製品評価技術基盤機構にて熱帯地域を中心とする植物病原菌の収集と分類学的研究に従事していた。そのため海外からの生物遺伝資源の輸出入、病害診断に豊富な経験を有する | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | 開放科目の欄、「非開放科目」になっていますが、受講対象に示した学生以外の受講を認める場合には、 「開放科目」をチェックしてください。 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 植物病理学は農学のなかで重要な一角を占める学問である。これは植物の病害により農作物の15%が失われており、食糧問題の解決のためには植物病理学を学び、病害の防除に取り組むことは欠かすことが出来ないことが明らかです。また微生物と植物の相互作用という生命科学的な学問分野と捉えることも可能です。本講義では、栽培農学、森林学、生物学をもとに、病害発生の仕組み、病原生物の性状、病害の発生生態、防除方法の基礎を講義します。 (育てたい資質や能力)これにより世界の食糧問題や生物多様性への理解に取り組むことができるようになります。 この講義は三重大学の目標である「感じる力」「考える力」を身につけるため、生物資源のDPである(3) 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができるようになる事を目指します。 |
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学修の目的 | 植物病理学はこれまでに習得した農林学の知識をもとに、植物保護の実際を考える講義です。この講義を受講する学生は、植物と病原体そのものに関する生物学的な知見、病害防除、生物間相互作用を理解し、病害診断の実際の現場において必要な科学的な基礎知識を得ることを目的とします。 |
学修の到達目標 | 植物病理学を通じて、的確な防除手段を選択・提案できるようになります。また、複雑な生物間の生命科学的な事象に取り組むことが出来るようになります。 そのために以下の到達目標を設定します。 (知識) 植物病理学の基礎となる微生物学と、植物との関わりの中で生じる異生物間相互作用について基礎知識を習得し、病原ごとの病害の特性が説明できるようになる (態度) 事前に配布された資料をもとに自習を進め、シャトルシートなどを活用した教員とのやりとりを行ったり、他の学生の議論の過程を共有することで理解の内容を深めます。 (技能) 講義の中で示される診断のポイントをもとに、診断を試みることができるようになります。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 以下の内容を問う定期試験にて成績評価をし、60%以上を合格とします。 (知識) 植物病理学の基礎となる微生物学と、植物との関わりの中で生じる異生物間相互作用について基礎知識と病害の特性. (態度) 事前に配布された資料をもとに自習と復習を行っていたか. (技能) 講義の中で示された診断のポイントをもとに、得られた情報から診断を試みることができるか. |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | |
教科書 | 植物病理学, 大木理, 東京 : 東京化学同人, 2019, ISBN-13 : 9784807909582 |
参考書 | 植物医科学 第二版, 難波成任監修 東京 : 養賢堂, 2010.4 植物病理学の基礎, 夏秋啓子, 東京: 農文協(農山漁村文化協会), 2021.2, ISBN-13: 9784540161865 |
オフィスアワー | 毎週 水曜日 12:00-13:00 中島教員室(561室) |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 植物保護学を履修済であることを前提に講義を進める |
発展科目 | |
その他 |
教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください) |
各回 共通 |
MoodleのコースURL |
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第1回 | 概要 | 植物病害とは1 |
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授業時間内の学修内容 | 植物病害の概論(世界的な現状を含む) | |
キーワード(Key Word(s)) | 食糧の確保と植物病害 (Food system and Plant diseases) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題をMoodleにて提出すること | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | 植物病害とは2 |
授業時間内の学修内容 | 人と植物病害、植物病害の成立要件 | |
キーワード(Key Word(s)) | 新興病害 (emerging diseases), 植物防疫 (plant quarantine), コッホの原則 (Koch's postulates) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 植物病害発生の仕組み |
授業時間内の学修内容 | 植物病害の発生条件と感染・発病 | |
キーワード(Key Word(s)) | 病害発生の3条件 (Factors of plant disease occurrence), 感染と定着(infection of diseases) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 植物病原の種類 |
授業時間内の学修内容 | 植物病原の分類学 | |
キーワード(Key Word(s)) | 分類学(taxonomy/systematics of the plant pathogens) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 植物病害の伝搬1 |
授業時間内の学修内容 | 植物病原の生活環と防除、病害の拡大 | |
キーワード(Key Word(s)) | 病原の生活環 (disease cycle), 伝染環と防除(disease cycle and control) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 植物病害の伝搬2 |
授業時間内の学修内容 | 病害の広域伝搬 | |
キーワード(Key Word(s)) | 風媒伝搬(wind dipersal)、虫媒伝搬 (insect dipersal)、水媒伝搬 (water dispersal)、土壌伝搬(soil dispersal)、種子伝搬(seed dispersal) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | 病害各論: 菌類1 |
授業時間内の学修内容 | 菌学概論 | |
キーワード(Key Word(s)) | 菌学(mycology), 菌類の性状(characters of fungi) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | 病害各論: 菌類2 |
授業時間内の学修内容 | 菌類病と診断の要点 | |
キーワード(Key Word(s)) | 菌類病(fungal diseases)、防除(contorl)、診断(diagnoses) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | 病害各論: 細菌類1 |
授業時間内の学修内容 | 細菌学概論 | |
キーワード(Key Word(s)) | 細菌学(bacteriology), 細菌類の性状(characters of bacteriai) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | 病害各論: 細菌類2 |
授業時間内の学修内容 | 細菌病と診断の要点 | |
キーワード(Key Word(s)) | 細菌病(bacterial diseases)、防除(contorl)、診断(diagnoses) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | 病害各論: ウイルス1 |
授業時間内の学修内容 | ウイルス学概論 | |
キーワード(Key Word(s)) | ウイルス学(virology), ウイルスの性状(characters of virus) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | 病害各論: ウイルス2 |
授業時間内の学修内容 | ウイルス病と診断の要点 | |
キーワード(Key Word(s)) | ウイルス・ウイロイド病(viral/viroid diseases)、防除(contorl)、診断(diagnoses) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | 生理病 |
授業時間内の学修内容 | 生理病の発生の仕組みと対応 | |
キーワード(Key Word(s)) | 生理病 (physiological disorders), 診断 (diagnoses) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | 病害防除戦略 |
授業時間内の学修内容 | 病害抵抗性と科学的根拠に基づいた防除 | |
キーワード(Key Word(s)) | EBC (evidence-based control)、薬剤抵抗性(chemical residence) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 植物病害と分子生物学 |
授業時間内の学修内容 | 異生物間相互作用の分子レベルでの理解 | |
キーワード(Key Word(s)) | 感染生理学 (infectious physiology), 異生物間相互作用 (Plant-Microbe Interaction) | |
事前学修の内容 | Moodleコースから配布する講義資料を熟読し、必要に応じて植物保護学の復習を行っておくこと | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 講義中に示される本日の講義内容の取りまとめになる小課題を提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第16回 | 概要 | 試験 |
授業時間内の学修内容 | ||
キーワード(Key Word(s)) | ||
事前学修の内容 | ||
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | ||
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 |