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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学研究科(博士前期課程)生物圏生命科学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次 |
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選択・必修 | 選択必修 |
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授業科目名 | 食品化学特論 | |
しょくひんかがくとくろん | ||
Advanced Food Chemistry | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Life-5171-007
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
金曜日 3, 4時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 磯野 直人(生物資源学研究科生物圏生命科学専攻) | |
ISONO Naoto | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)の制度概要と関与成分の機能性についての基本的な知識を得る。関連した原著論文(英文)をセミナー形式で講読し、保健機能食品の関与成分の構造・性質・製造法について学習する。また、食品の主要成分であり、保健機能食品の関与成分としても利用されることの多い糖質(単糖・単糖誘導体・二糖・オリゴ糖・多糖)の構造・性質・化学変化について学ぶ。(育てたい資質や能力)機能性食品や糖質関連食品についての専門的知識を習得し、適切な食生活をすることや食品を製造するのに役立つ能力を身につけることを目指す。(DP, CPとの関連)三重大学の目標である「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」の養成、生物資源学研究科博士前期課程のDPに記載されている「幅広い教養」「生物資源学の専門的な知識」「プレゼンテーション能力」の修得を目指す。 |
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学修の目的 | 保健機能食品の制度・背景と、関与成分の特性・製造法について学び、これらのトピックに関連した研究の成果・意義・手法について理解を深める。また、食品中に存在する多様な糖質の構造・特性・利用に関しての知識を得る。機能性食品や糖質関連食品についての専門的知識を習得し、健康的な食生活を送ることに役立てる。また、最近の機能性食品や糖質関連食品の動向についての情報を得て、修士論文研究や、大学院修了後の企業・教育研究機関において食品に関連する活動をする際に役立つ専門的知識を身につける。 |
学修の到達目標 | (知識)保健機能食品の制度を理解する。保健機能食品の目的や関与成分の機能性について理解する。主要な糖質の名称と分類を述べることができる。主要な糖質の名称と構造を関係づけることができる。主要な糖質の性質について説明できる。(技能)保健機能食品に関連した原著論文の概要について説明できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 【保健機能食品】論文の理解度、プレゼンテーション内容、質問への対応、発表者に対する質問内容:50% 【糖質化学】Moodleによる理解度確認テスト:50%(時間制限なし、資料閲覧可能) 計100%(合計が60%で合格とする)。(知識)理解度確認テスト (50%)、(技能)プレゼンテーション・質問対応・質問内容 (50%) |
授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 Moodleを活用する授業 教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業 |
授業改善の工夫 | 授業内容・資料の更新、Moodle教材の更新、最近メディアで報道された内容の追加 |
教科書 | |
参考書 | 【保健機能食品】 『良くわかる食品新素材』早川幸男・小林昭一 (2010) 食品化学新聞社 『特定保健用食品データブック』国立健康・栄養研究所(監修)(2008) 南山堂 『特定保健用食品入門』田村力 (2006) 日本食糧新聞社 『食品学I 改訂第2版 食べ物と健康―食品の成分と機能を学ぶ』水品善之, 菊﨑泰枝, 小西洋太郎/編 (2021) 羊土社 【糖質化学】 『ヴォート基礎生化学』Voet 他 (2017) 東京化学同人 『糖質の科学』新家龍 他 (1996) 朝倉書店 『糖質の生命科学』糖業協会/監 (2014) 丸善プラネット 『砂糖の科学』橋本仁・高田明和 (2006) 朝倉書店 『澱粉科学の事典 』不破英次ら (2003) 朝倉書店 『食品多糖類』国崎直道・佐野征男 (2001) 幸書房 『食物繊維 基礎と応用』日本食物繊維学会(監修)(2008) 第一出版 『糖鎖のはなし』平林淳 (2008) 日刊工業新聞社 『おしゃべりな糖』笠井献一(2019)岩波書店 |
オフィスアワー | 随時, 748室 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=381 |
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キーワード | 保健機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品、糖質、炭水化物、オリゴ糖、多糖、食物繊維 |
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Key Word(s) | food with health claims, food for specified health uses, food with function claims, carbohydrates, oligosaccharides, polysaccharides, dietary fibers |
学修内容 | 第1回 イントロダクション 【糖質化学】 第2回 単糖 第3回 単糖誘導体 第4回 二糖 第5回 オリゴ糖 第6回 植物の多糖 第7回 微生物・動物の多糖 第8回 複合糖質 【保健機能食品】 第9回 保健機能食品の概要(概説・特定保健用食品#1) 第10回 保健機能食品の概要(特定保健用食品#2・機能性表示食品) 第11回 特定保健用食品(整腸)(演習) 第12回 特定保健用食品(血糖値・血圧)(演習) 第13回 特定保健用食品(脂肪・コレステロール)(演習) 第14回 特定保健用食品(骨・ミネラル・歯・歯ぐき・その他)(演習) 第15回 機能性表示食品(演習) |
事前・事後学修の内容 | 【糖質化学】 第2回〜第8回 (1) 講義内容の要点および配布資料の整理を行い、必要であれば参考書を使用して知識を深める。 (2) Moodleの教材(理解度確認テスト)に取り組む(時間制限なし、資料閲覧可能)。 (3) 各回の内容と関連した官公庁のWebサイト、メーカーのWebサイト、報道記事などを閲覧して情報を得る (Moodle)。 (4) 教員が指定する参考書を読む。 【保健機能食品】 第9回〜第10回 (1) 講義内容の要点および配布資料の整理を行い、必要であれば参考書を使用して知識を深める。 (2) 日本健康・栄養食品協会の「トクホ ごあんない」を閲覧する。 (3) 消費者庁Webサイト「健康や栄養に関する表示の制度について」を閲覧する。 (4) 消費者庁Webサイト「機能性表示食品に関する情報」を閲覧する。 第11回〜第15回 (1) 教員が指定した研究内容に関する原著論文(英文)を選ぶ。論文の内容を理解し、プレゼンテーション資料を作成する。必要に応じて、関連書籍や文献について調べる。発表当日までに配布物(論文の書誌事項・図表・PowerPoint資料)を準備する。 (2) 演習で使用する論文の内容を理解する。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |