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開講年度 | 2023 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
共生環境学科・農業土木学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 選択 選択推奨科目(農業土木コース) |
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授業科目名 | 水利施設工学 | |
すいりしせつこうがく | ||
Water Use Facilities Engineering | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Envi-3341-011
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 5, 6時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。) | |
担当教員 | 岡島賢治(生物資源学部共生環境学科) | |
OKAJIMA, Kenji | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 農業水利システムにおいて、重要な施設であるダム、頭首工、水路工に関する構造設計の基礎、および土木施工を講義する。 これらの農業水利システムが自然環境の保全・再生に寄与しながら技術を発展させてきた歴史を俯瞰し、地震被災事例と耐震対策、老朽化とその劣化要因および補修工法を概説し、築造から長期経過した現在の我が国の農業水利構造物の現状を解説する。さらに、施工計画と施工管理の概要、施設施工時の環境への配慮について解説する。 この科目は、は、三重大学のディプロマポリシーである4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力「生きる力」を身に付けるため、学部のDPである(2)(3)の習得を目指します。 基礎構造力学ー構造力学ー鉄筋コンクリート工学により構造物の力学的基礎知識を身に付けたのちに、社会的機能を果たしている土木構造物について学ぶ「地域を学ぶ」講義となる。 |
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学修の目的 | 農業水利施設は、農業を行うのみならず地域社会を快適・安全にするために多くの役割を果たしている。 基本的な土木施工と農業水利施設の設計概念を習得する。また、我が国の農業水利施設の歴史や地震被災や老朽化の問題を認識し、今後の農業水利施設の在り方を考察する力を養う。 |
学修の到達目標 | 土木施工に関する基礎的な知識を身に付け、自然環境の保全・再生に寄与しながら地域住民に水を送り届けるための水利施設の意義を理解し、基本的な設計や地震被災、防災対策を学習することで、社会インフラ施設の重要性とそれを担う使命感を持つことができるようになる。 (知識)教科書「土木施工」を講義を通じて通読し、そこに出てくる基礎的な用語とその意味を理解する。ため池、ダム、頭首工、水路といった基礎的な農業水利施設の設計施工について具体的に説明することができるようになる。 (態度)近世から現代までの歴史的な農業水利施設に関して系統的に理解し、調査した内容を他者に発表することでお互いが調査した内容を相互に理解する。 (技能)農業水利施設について現地に赴き調査し、講義で学修した内容を実際に確認しその役割に触れることで知識の定着を図る |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 毎回土木施工に関する小テストを行う。 小テスト20%、発表課題20%、調査課題20%、期末試験40%で評価する(合計が60%以上で合格) (知識)教科書「土木施工」の各単元から出題される小テストで知識の習得を評価する20%。期末テストで農業水利施設に関する基礎知識を確認する40%。 (態度)講義内で課された発表課題についてまとめた発表資料10%と他者に説明することによる相互評価10%で評価する (技能)講義で学んだ農業水利施設に関する調査課題20%で評価する ※発表課題は提出期限までに提出しない場合は評価しない。 調査課題は提出期限までに提出した場合は100点を満点として評価するが、期限以降に提出した場合は100点未満の点数を満点として評価する。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 Moodleを活用する授業 地域理解・地域交流の要素を加えた授業 |
授業改善の工夫 | レポートでは、生活圏内にある水利施設の発見や現状把握、施設や水路システムの背景などの調査を課し、農業水利施設への関心を促す。 水利技術の発展に関する動画を見ることで技術者となる心構えを育成する。 |
教科書 | 土木施工 実教出版 資格試験のための農業農村工学必携 公益社団法人農業農村工学会 両方の教科書とも、担当教員が注文しますので、初回の講義で注文を受け付けます。 |
参考書 | |
オフィスアワー | 講義後担当の居室(322)で対応する |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 鉄筋コンクリート工学、建設材料学、構造力学、基礎構造力学 |
発展科目 | 地盤・防災工学 |
その他 |
教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください) |
各回 共通 |
MoodleのコースURL |
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第1回 | 概要 | 近世以前の農業水利施設の技術の発展と気候変動 |
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授業時間内の学修内容 | 近世以前に発達する農業水利施設が現代にも通じる技術で築造されていることを学ぶとともに、農業水利施設の発展が気候変動によるものであることを理解する | |
キーワード(Key Word(s)) | 農業水利施設(irrigation facilities)、気候変動(climate change) | |
事前学修の内容 | ||
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | 1.講義中に視聴した動画に出てきた人物について、自ら調べレポートとしてまとめて提出する。 2.参考図書「農業農村工学必携」p.145~p.150「3.ため池」を読み3.2.1ため池改修設計の基本的考え方をまとめ、分からない単語について自ら調べレポートとしてまとめて提出する。 |
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事後学修の時間 | 240分 | |
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | ため池の各部の名称と水辺環境 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(土木材料)、ため池の各部の名称と水辺環境について学ぶ | |
キーワード(Key Word(s)) | 土木材料(Construction Materials)、ため池(irrigation reservoir) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」第1章p.12-30 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.145~p.150「3.ため池」を読み、3.2.2堤体の設計をまとめ、分からない単語について自ら調べレポートとしてまとめて提出する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 近世初期の農業水利施設の技術の発展 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(土工)、近世初期の農業水利施設の技術の発展 | |
キーワード(Key Word(s)) | 土工(earthworks)、農業水利施設(irrigation facilities) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」第1章p.31-66 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.145~p.150「3.ため池」を読み、3.2.3洪水吐の設計をまとめ、分からない単語について自ら調べレポートとしてまとめて提出する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 関東流・紀州流の利水・治水 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(コンクリート工)、関東流・紀州流の利水・治水 | |
キーワード(Key Word(s)) | コンクリート工(concrete)、利水(Water utilization)、治水(Flood control) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(コンクリート工)p.68-108 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.145~p.150「3.ため池」を読み、p.149の図3.3をレポート用紙に手書きで写し、3.2.4取水施設の設計をまとめ、分からない単語について自ら調べる。また、「ため池 農林水産省」で検索をかけ、農林水産省のHPより、ため池の分布、築造年代、災害をまとめ、レポートで報告する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 近世の利水・治水の発表 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(基礎工)、近世の利水・治水の発表 | |
キーワード(Key Word(s)) | 基礎工(foundation)、利水(Water utilization)、治水(Flood control) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(基礎工)p.110-132 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 水土の礎「国土を創造した人々(にほんをたがやしたひとびと)」の担当箇所をパワーポイントでまとめ、提出する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 近代の農業水利施設の技術の発表 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(舗装工)、近代の農業水利施設の技術 | |
キーワード(Key Word(s)) | 舗装工(pavement construction)、農業水利施設(irrigation facilities) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(舗装工)p.134-144 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.130~p.150「2.ダム」を読み、2.2.1ダムの種類およびダムサイト、2.2.2ダムおよび貯水池の諸元をまとめ、レポートとして報告する。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | コンクリートダムの種類と各部の名称と働き |
授業時間内の学修内容 | コンクリートダムの種類と各部の名称と働き | |
キーワード(Key Word(s)) | コンクリートダム(concrete dam) | |
事前学修の内容 | ダム便覧のテーマページの関心のある部分を読んでおく | |
事前学修の時間 | 60分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.130~p.150「2.ダム」を読み、2.3コンクリートダムをまとめ、レポートとして報告する。 | |
事後学修の時間 | 180分 | |
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | フィルダムの種類と各部の名称と働き |
授業時間内の学修内容 | フィルダムの種類と各部の名称と働き | |
キーワード(Key Word(s)) | 施工技術(Construction Technology)、コンクリートダム(fill dam) | |
事前学修の内容 | ダム便覧のテーマページの関心のある部分を読んでおく | |
事前学修の時間 | 60分 | |
事後学修の内容 | 参考図書「農業農村工学必携」p.130~p.150「2.ダム」を読み、2.4フィルダムをまとめ、レポートとして報告する。 | |
事後学修の時間 | 180分 | |
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | 調査課題「ダムまたは頭首工調査」の発表 |
授業時間内の学修内容 | 調査課題「ダムまたは頭首工調査」の発表 | |
キーワード(Key Word(s)) | ダム(dam) | |
事前学修の内容 | 各自ダムまたは頭首工を調査し、講義で学んだダムまたは頭首工の各部をピックアップし、発表資料としてまとめる。 ※詳細は講義中に指示する |
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事前学修の時間 | 600分 | |
事後学修の内容 | グループ内の発表の相互評価 | |
事後学修の時間 | 60分 | |
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | 頭首工の種類と各部の名称と働き |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(いろいろな施工技術と各種工事用機械1)、頭首工の種類と各部の名称と働き | |
キーワード(Key Word(s)) | 施工技術(Construction Technology)、頭首工(Head work) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(いろいろな施工技術と各種工事用機械1)p.146-173 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.151-165(頭首工)を読み4.3.1基本方針および構成施設をまとめ、レポートとして報告する。図4.2の左側(a)(b)図を手書きで写し、各部の名称も記述すること。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | 頭首工の基本設計 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(いろいろな施工技術と各種工事用機械2)、頭首工の基本設計 | |
キーワード(Key Word(s)) | 施工技術(Construction Technology)、頭首工(Head work) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(いろいろな施工技術と各種工事用機械2)p.177-203 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.151-165(頭首工)を読み4.3.3基本的な諸元、4.3.4耐震設計をまとめ、レポートとして報告する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | 水路系統の概要と構造物の分類 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(工事のしくみと管理1)、水路系統の概要と構造物の分類 | |
キーワード(Key Word(s)) | 工事のしくみ(tender)、管理(Management)、水路(canal) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(工事のしくみと管理1)p.206-242 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.177-208(水路工)を読んで、p.293、294の水路工の確認テストを解いて、適切でないものについては理由を調べ、レポートにまとめる。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | 水路系統の設計 |
授業時間内の学修内容 | 教科書「土木施工」(工事のしくみと管理2、水路系統の設計 | |
キーワード(Key Word(s)) | 工事のしくみ(tender)、管理(Management)、水路(canal) | |
事前学修の内容 | 教科書「土木施工」(工事のしくみと管理2)p.243-272 | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.177-208(水路工)を読んで、p.295、296、297の水路工の確認テストを解いて、適切でないものについては理由を調べ、レポートにまとめる。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | 水路の老朽化と機能保全 |
授業時間内の学修内容 | 水路の老朽化と機能保全 | |
キーワード(Key Word(s)) | 老朽化(Aging)、機能保全(functional preservation) | |
事前学修の内容 | 水路に発生する老朽化について自ら調べる | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.329-335(ストックマネジメント)を読んで、4.3施設機能保全の実際を調べ、レポートにまとめる。 | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 農業水利施設の震災対策 |
授業時間内の学修内容 | 農業水利施設の震災対策と地域の農業水利施設 | |
キーワード(Key Word(s)) | 震災対策(Earthquake countermeasures) | |
事前学修の内容 | 農業水利施設の震災対策について自ら調べる | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農業農村工学必携p.329-335(ストックマネジメント)を読んで、p.343の確認テストを解き、適切でないものについては理由を調べ、レポートにまとめる。 | |
事後学修の時間 | 240分 | |
自由記述欄 | ||
第16回 | 概要 | 期末試験 |
授業時間内の学修内容 | ||
キーワード(Key Word(s)) | ||
事前学修の内容 | ||
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | ||
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 |