シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2022 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 医学部看護学科 ・母子看護学 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 3年次 |
|
選択・必修 | 必修 学科必修 |
|
授業科目名 | 小児看護学実習 | |
しょうにかんごがくじっしゅう | ||
Clinical Practices in Pediatric Nursing | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | medc-nurs-PEDI-3501-001
|
|
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
|
開講時間 |
|
|
授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
|
開講場所 | 三重大学医学部附属病院 | |
担当教員 | ○松岡真里(医学系研究科看護学専攻),村端真由美(医学系研究科看護学専攻),大北真弓(医学系研究科看護学専攻) | |
MATSUOKA Mari, MURABATA Mayumi, OKITA Mayumi | ||
実務経験のある教員 | 松岡真里:看護師として小児看護の実務経験があり、小児看護学実習で教授する内容の知識・技術を有している。 村端真由美:看護師として小児看護の実務経験があり、小児看護学実習で教授する内容の知識・技術を有している。 大北真弓:看護師として小児看護の実務経験があり、小児看護学実習で教授する内容の知識・技術を有している。 |
|
SDGsの目標 |
|
|
連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 小児看護学の知識を踏まえて、対象の発達段階・ニーズに応じた看護を実践する能力を養う。望ましい小児の生活環境について理解し、必要な入院環境の調整について学び、小児保健行政の実際と保健医療チームの一員としての看護の役割を学ぶ。 |
---|---|
学修の目的 | 1.小児の成長発達について理解できる。 2.健康問題をもつ小児とその家族への必要な看護が実践できる。 3.望ましい小児の生活環境について理解し、必要な入院環境の調整ができる。 4.小児保健行政の実際を知り、保健医療福祉チームの一員としての看護の役割を知る。 |
学修の到達目標 | 1.小児各期の年代とその特徴について説明できる。 2.受け持ち患児の身体的・精神的・社会的成長発達段階の特徴と発達課題について説明できる。 3.年代に合わせたコミュニケーション手段を用いて関係作りを行うことができる。 4.患児の身体的状況について情報収集ができる。 5.患児および家族の精神的・社会的状況について情報収集できる。 6.成長発達段階と病状をふまえた日常生活援助が実践できる。 7.成長発達段階と病状をふまえた看護が実践できる。 8.家族のニーズに応じた援助が実践できる。 9.年代にふさわしい生活環境のための援助ができる。 10.安全で清潔な入院環境のための援助ができる。 11.小児に適応されている小児保健制度について説明できる。 12.保健医療福祉チームの連携と看護の役割について説明できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
|
成績評価方法と基準 | 出席時間数が実習時間数の3分の2に満たない場合、原則として評価を受けることができない。 実習内容60%、実習記録40%とし、評価項目に沿って評価する。 評価は10点満点(評価表200点)とし、6点(評価表120点)以上を合格とする。 |
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 |
問題提示型PBL(事例シナリオ活用含) 問題自己設定型PBL プロジェクト型PBL 実地体験型PBL キャリア教育の要素を加えた授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 適宜、実習場面で関わり助言する。また、個人面談をしながら、個人的な実習課題についても相談・指導する。 |
教科書 | 小林京子、高橋孝雄:新体系看護学全書 小児看護学① 小児看護学概論/小児保健、メヂカルフレンド社 小林京子、高橋孝雄:新体系看護学全書 小児看護学② 小児看護学概論/小児保健、メヂカルフレンド社 |
参考書 | |
オフィスアワー | 特に定めませんので、事前にアポイントをとって、お越しください。 |
受講要件 | 小児看護学Ⅰ,小児看護学Ⅱ,小児看護学Ⅲを履修済であること。 |
予め履修が望ましい科目 | それまでに開講しているすべての必修科目 |
発展科目 | 統合実習Ⅰ・Ⅱ |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13383 |
---|
キーワード | 臨地実習,小児看護,小児病棟,NICU |
---|---|
Key Word(s) | Nursing practice, Pediatric nursing, Pediatric ward, NICU |
学修内容 | 実習内容 小児病棟において、1~2名の患児を受け持ち、看護過程を展開する。 場所 1.三重大学医学部附属病院 小児病棟 2.三重大学医学部附属病院 周産母子センターNICU 実習日程 第1週:小児病棟受け持ち患児看護,中間カンファレンス,臨床講義 第2週:小児病棟受け持ち患児看護,NICU見学,最終カンファレンス |
事前・事後学修の内容 | 事前学習は、以下のものについて課題学習する。提出期日は事前に指定する。 Ⅰ ハイリスク新生児看護 1.NICUと入院する子どもの特徴と看護 1)NICUの機能と構造(感染予防と環境調整も含む) 2)NICUの目標と理念 3)早産・低出生体重児の特徴と看護(体温機能、呼吸機能、循環機能、消化機能、排泄機能、免疫、水分と栄養、起こりやすい疾患や病態) 4)NICUに入院適応となる主な疾患の病態・症状・治療・看護(先天性外科系疾患、先天性心疾患、染色体異常、新生児仮死) 5)家族への看護 ・早期に母子分離した家族 ・先天異常をもつ子どもの家族 2.看護に必要な基本的概念(具体的内容を含む) 1)Developmental Care 2)Family Centered Care Ⅱ 子どもの検査・処置と公費負担制度 1.子どものバイタルサインの測定方法 ・測定順序 ・発達段階別の正常値 ・目的 ・測定方法(手順・測定部位・根拠・留意点も含む) ※実践できるレベルで記載すること 2.検査・処置 1)骨髄穿刺(Bone Marrow puncture:BM)の目的、穿刺部位、必要物品、手順、看護 2)腰椎穿刺(Lumbar Puncture:LP)の目的、穿刺部位、必要物品、手順、看護 3)麻酔時の看護 ・鎮静剤(チオペンタールナトリウム・静注用ケタミン塩酸塩)について 効能・禁忌・作用開始時間・持続時間・副作用 ・麻酔時の看護 4)輸血の目的と看護 ・目的 ・血液製剤の種類と保管方法、投与基準 ・投与手順と看護 ・即時型副作用と遅発型副作用 3.公費負担制度(法的根拠と申請プロセスを含む) 1)小児慢性特定疾病の医療費助成 2)育成医療(自立支援医療) 3)養育医療 Ⅲ 子どもの成長発達段階:新生児期、乳児期、幼児期、学童期、思春期 1.身体的成長 1)体重・身長・頭部・胸部 2)生歯 3)成長の評価 2.機能的発達 1)体温機能・呼吸機能・循環機能・消化機能・排泄機能 2)血液機能 ・血球の働きと基準値・寿命 *赤血球、白血球(リンパ球、好中球等も含めて考える)、血小板 ・造血のしくみ 3)運動機能 ・粗大運動 ・微細運動 4)言語機能 3.心理・社会的発達 1)愛着形成(ボウルビーの理論) 2)情緒・社会性(エリクソンの理論) 3)認知・思考(ピアジェの理論) 4.基本的生活習慣(清潔・排泄・食事・睡眠・衣服)と標準 Ⅳ 子どもの看護 1.小児看護の特徴 1)慢性疾患をもつ子ども 2)急性疾患をもつ子ども 3)手術を受ける子ども 4)先天異常の子ども 2.子どもの遊びと学習の意義と特徴 ※上記内容をまとめ、紙製のフラットファイルに綴じて、表紙と背表紙にグループ、学籍番号、氏名を明記する。 Ⅴ 受け持ち患児に多くみられる疾患 ※提出不要 ①小児がん:急性リンパ性白血病、横紋筋肉腫、神経芽腫、脳腫瘍、骨肉腫 ②心疾患:心房中隔欠損、心室中隔欠損、ファロー四徴症、単心室 ※心臓血管造影カテーテル検査が多い ③小児外科疾患:胆道閉鎖症、鎖肛、陰嚢水腫、停留精巣、鼠径ヘルニア ④耳鼻科疾患:アデノイド、真珠腫 ⑤眼科:斜視 ⑥脳神経外科疾患(がんを除く):水頭症、脊髄終糸脂肪腫 ⑦整形外科疾患(がんを除く):側弯、前十字靭帯断裂 |
事前学修の時間:60分/回 事後学修の時間:60分/回 |