三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修科目
授業科目名 魚類学
ぎょるいがく
Ichthyology
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2521-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。)

担当教員 ○木村 清志(非常勤講師)

KIMURA, Seishi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  魚類は古生代初頭5億2千万年前の地球に出現した最古の脊椎動物で,我々人類の遠い祖先です.また魚類は現在も海洋および陸水域に広く分布し,我々の重要な食糧資源になっています.この講義では,現在の多様に分化した魚類を紹介し,このような多様性を引き起こす種分化について議論します.さらに,種多様性を理解に必要な種同定の方法について魚類を例にして学習します.また,三重県南部が面している熊野灘に生息する魚類を紹介し,この地域の地形的および海洋生物学的特徴を考える講義になります.
学修の目的  魚類という生物が数億年前の地球に誕生した後,どのように進化し,分化し,どのような特徴をもって現在に至ったのかを知り,われわれ脊椎動物の始祖としての魚類の生物多様性を理解できるようになること,この理解の上で実際の魚類を分類・同定ができ,ある環境の生物多様性を評価できるようになること,さらに熊野灘に生息する魚類の特徴を理解することを目的とします.
学修の到達目標  本講義によって,地球の歴史と脊椎動物の進化の関係を説明でき,また代表的な魚類についてどのような分類群に属するのかが判断できることによって,魚類の多様性を明らかにする能力を備えることができます.このため,以下の学修到達目標を設定します.
(知識)
 地球の歴史と魚類の進化,および現在の魚類の分類体系に関する知識を習得し,生物多様性を具体的に説明できるようになります.さらに,実際に分類・同定する際に必要となる魚類の形態的特徴を理解できるようになります.
(態度)
 魚類に関する生物学的な課題について,グループ学習・発表を通じて,互いに議論し,協調してまとめ上げることができます.また,発表内容を正確に,参加者に理解し易く発表できるようになります.
(技能)
 各回の講義に対する疑問点や自身の興味などを事後課題にまとめたり,他人の発表に対する質問や評価を行うことによって,自分自身の意見を論理的にまとめる能力を身につけることができます.さらに,地域に生息する魚類を実際に分類・同定できるようになります.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 筆記試験50%,グループ学習・発表30%,レポート課題20%.
(知識)
魚類学に関する基礎知識の修得度,理解度について期末テストの筆記試験で評価します(50%).
(態度)
グループ学習・発表を通じて,課題にどのように取り組んだか,また発表の技術などを評価します(30%).
(技能)
レポートの内容について問題の理解度や判断の正確さ,表現方法などについて評価します(20%).
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 グループ学習・発表を取り入れた.地域の問題を授業に含めた.
教科書
参考書 魚学入門(恒星社厚生閣),魚類学(恒星社厚生閣),日本産魚類検索-全種の同定(東海大出版),魚類学の百科事典(丸善),日本の海水魚(山渓),日本の淡水魚(山渓),The Diversity of Fishes (Blackwell Science),Fishes of the World (Wiley),Fish Diversity of Japan (Springer)
オフィスアワー 未定(連絡窓口教員:淀太我 tyodo@bio.mie-u.ac.jp)
受講要件 なし
予め履修が望ましい科目 生物資源学総論,海洋生物学
発展科目 魚類増殖学,魚類種苗生産学実習,卒業研究
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 『学習内容』欄に各授業回ごとに記述した
Key Word(s) 『学習内容』欄に各授業回ごとに記述した
学修内容 ●第1回
○概要
本講義の概要,地球の歴史と魚の歴史
○授業時間内の学習内容
本講義の内容の概略説明,および地球の歴史と魚類の進化の歴史について講義します.
○キーワード
魚類,系統,進化,地質年代 Fishes, Phylogeny, Evolution, Geologic time
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第2回
○概要
魚類の進化と系統1-下顎をもたない魚と軟骨魚類
○授業時間内の学習内容
ヌタウナギ綱,ヤツメウナギ綱,軟骨魚綱に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.
○キーワード
魚類,系統,形態,ヌタウナギ綱,ヤツメウナギ綱,軟骨魚綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Myxini, Class Petromyzontida, Class Chondorichthyes
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第3回
○概要
魚類の進化と系統2-原始的な硬骨魚類
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱肉鰭亜綱,腕鰭下綱,軟質下綱,全骨下綱に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,肉鰭亜綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第4回
○概要
魚類の進化と系統3-ウナギ,コイ,サケの仲間
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱カライワシ団,アロワナ団,ニシン・骨鰾団,原棘鰭上目に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第5回
○概要
魚類の進化と系統4-ニギス,ハダカイワシ,タラ,キンメダイ,アシロの仲間
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱キュウリウオ上目,シャチブリ上目,円鱗上目,ハダカイワシ上目,アカマンボウ上目,側棘鰭上目,キンメダイ系,アシロ亜系,ガマアンコウ亜系に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第6回
○概要
魚類の進化と系統5-ハゼ,ボラ,トビウオ,アジ,カレイの仲間
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱棘鰭上目スズキ系ハゼ亜系,オヴァレンタリア亜系,アジ形類に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第7回
○概要
魚類の進化と系統6-ヨウジウオ,サバ,スズキの仲間
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱棘鰭上目スズキ系サバ形類に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.授業の後半に魚類標本室の見学を行う予定です.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第8回
○概要
魚類の進化と系統7-カサゴ,アンコウ,フグの仲間
○授業時間内の学習内容
硬骨魚綱棘鰭上目スズキ系スズキ形類に属する魚類の分類,特徴などについて講義します.授業の後半に魚類標本室の見学を行う予定です.
○キーワード
魚類,系統,形態,硬骨魚綱,条鰭亜綱 Fishes, Phylogeny, Morphology, Class Osteichthyes, Subclass Sarcopterygii, Subclass Actinopterygii
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第9回
○概要
種とは何か-進化と種分化
○授業時間内の学習内容
生物学での「種」の概念とその歴史的変遷,種分化の機構,系統解析の方法について講義します.
○キーワード
種,分類単位,系統,種分化 Species, Taxon, Phylogeny, Speciation
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第10回
○概要
魚の名前を調べる1-魚の形
○授業時間内の学習内容
魚類を同定する際に必要となる魚類の形態的特徴について講義します.
○キーワード
魚類,形態 Fishes, Morphology
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第11回
○概要
魚の名前を調べる2-種を検索する
○授業時間内の学習内容
前回に続いて最初に魚類の形態的特徴について講義し,後半では実際にどのようにして魚類を同定するのか,その技法について説明します.
○キーワード
魚類,形態,同定 Fishes, Morphology, Identification
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第12回
○概要
熊野灘の魚類-熊野灘の特徴
○授業時間内の学習内容
三重県南部が面している熊野灘の地形的特徴やこの海域に出現する魚類の特徴について講義します.
○キーワード
魚類,熊野灘,地形 Fishes, Kumano-nada Sea
○事前学修の内容
PDFファイルに変換した講義スライドをMoodleにアップロードするので,それに基づいて予習を行ってください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
講義の内容を簡略にまとめ,理解できなかったことやさらに知りたいことなどを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第13回
○概要
グループ学習・発表1
○授業時間内の学習内容
魚類の生物学に関する課題について,各グループで調べた内容を目的,結果,考察に分けて発表してください.なおこの発表は3回に分けて行います.
○キーワード
魚類生物学 Fish biology
○事前学修の内容
3人程度のグループに分かれて,魚類の生物学に関する課題を自から選び出し,それについて調べ,調べた内容を目的,結果,考察に分けてまとめてください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
注目した発表について,質問等のコメントを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第14回
○概要
グループ学習・発表2
○授業時間内の学習内容
魚類の生物学に関する課題について,各グループで調べた内容を目的,結果,考察に分けて発表してください.なおこの発表は3回に分けて行います.
○キーワード
魚類生物学 Fish biology
○事前学修の内容
3人程度のグループに分かれて,魚類の生物学に関する課題を自から選び出し,それについて調べ,調べた内容を目的,結果,考察に分けてまとめてください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
注目した発表について,質問等のコメントを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分

●第15回
○概要
グループ学習・発表3
○授業時間内の学習内容
魚類の生物学に関する課題について,各グループで調べた内容を目的,結果,考察に分けて発表してください.なおこの発表は3回に分けて行います.
○キーワード
魚類生物学 Fish biology
○事前学修の内容
3人程度のグループに分かれて,魚類の生物学に関する課題を自から選び出し,それについて調べ,調べた内容を目的,結果,考察に分けてまとめてください.
○事前学修の時間
120分
○事後学修の内容
注目した発表について,質問等のコメントを書いてMoodleを通じて提出してください.
○事後の学修時間
120分
事前・事後学修の内容 『学習内容』欄に各授業回ごとに記述した。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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