三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 生物圏生命化学科・生命機能化学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目(生命機能化学コース)
選択推奨科目(海洋生命分子化学コース)
授業科目名 微生物利用学
びせいぶつりようがく
Applied Microbiology
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-2131-005
開放科目 開放科目    
  他学科の学生の受講可
市民開放科目
開講学期

後期

開講時間 金曜日 1, 2時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎 大講義室(218)(受講人数により、教室が変更になる場合があります、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。)

担当教員 福﨑 智司(生物資源学部生物圏生命科学科), 木村哲哉(生物資源学部資源循環学科)

FUKUZAKI, Satoshi, KIMURA, Tetsuya

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 地球に生息する微生物には,産業利用するうえで有用な微生物と有害な微生物が存在する.有用微生物を有効に利用するためには,最適な生育条件を設定することと,有害微生物を積極的に制御する必要がある.この授業では,有用微生物の代謝作用(異化,同化)と生体触媒(酵素)作用が,種々の産業界でどのように工業的に利用されているのかを講義し、最適利用技術に至る過程とその理由を考える.
講義は,「微生物の代謝酵素の基礎」,「発酵食品・代謝産物の工業生産における微生物の利用」,「微生物による環境浄化」,「食品産業におけるの制御技術」に大別される.
この授業は,三重大学の目標である4つの力の「感じる力」,「考える力」を身につけるため,生物資源学部のDPである(1)幅広い教養,(2)専門基礎知識,(3)論理的な思考の習得を目指す.
学修の目的 微生物利用学は,地球上で我々と共に生存する微生物の有用性と有害性について考える講義です.この授業を受講する学生は,微生物の機能を利用した工業プロセスや微生物制御に関する知識を習得し,学問の基礎知識が実際の生産現場でどのように活かされているかを理解することで,微生物利用の歴史と最新動向に至る技術的発展の裏側に関心を向ける目を養うことを目的とする.
学修の到達目標 微生物利用学を通じて,微生物の機能を利用して作り出される工業製品や環境浄化(修復)技術,その生産や浄化を支える有害微生物に対する制御対策の理論と実際に対して,新たな考察と発想ができる能力を身につけることができる.そのために,以下の学修到達目標を設定する。
(知識)
微生物の代謝・触媒作用の製造現場での利用,微生物の機能を的確に制御するための課題,微生物がもたらす功罪と防除法などに関する総合的な知識を習得して,具体的な事例と関連付けて説明できるようになる.
(態度)
授業のテーマごとに身近な微生物の利用例を簡潔にまとめて提出し,教員と双方向で質疑を行うことで内容を深めることができる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○(1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 毎回の出席を前提に、期末試験80%,小テスト20%,計100%
(知識)
微生物利用学に関する知識の定着度について,期末筆記試験(80%)で評価します.
(態度)
授業への集中力と積極性について,講義に関する質問事項の提出と,毎回の小テストを通じて評価します(20%).
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 学問や技術が体系化するに至るまでの「なぜ」を大切に,授業を進める.また,授業に対する質問や要望を収集し,適宜授業を改善する.
教科書 教員が作成したテキスト(スライド)を使用
参考書 次亜塩素酸の科学-基礎と応用-(福﨑智司著,米田出版)
次亜塩素酸の基礎と利用技術(福﨑智司著,幸書房)
オフィスアワー 随時 703室(福﨑)
受講要件 生物化学の基礎知識,身近な発酵食品,食品衛生に関心を持ち,ある程度の知見を持っていることが望ましい.
予め履修が望ましい科目 微生物学
発展科目 食品微生物学、海洋資源微生物学、海洋微生物学実験
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
環境教育に関連した科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 微生物、代謝制御、発酵、醸造食品、環境浄化と修復、微生物災害、食品衛生
Key Word(s) Microorganism, Control of metabolism, Fermentation, Brewed food, Environmental clean-up and bioremediation, Microbiological deterioration, Food hygiene
学修内容 1. 微生物の工業的利用の概要(授業の概要を説明します)
2. 微生物の基礎(基礎的知見の復習を中心に授業を進めます)
3. 生体反応とエネルギー(小テストは前回の講義内容から出題)
4. 酵素反応の基礎1(小テストは前回の講義内容から出題)
5. 酵素反応の基礎2(小テストは前回の講義内容から出題)
6. 発酵と醸造1(小テストは前回の講義内容から出題)
7. 発酵と醸造2(小テストは前回の講義内容から出題)
8.微生物代謝産物の工業生産(小テストは前回の講義内容から出題)
9. 環境浄化と微生物1(小テストは前回の講義内容から出題)
10.環境浄化と微生物2(小テストは前回の講義内容から出題)
11.食の安全と安心(小テストは前回の講義内容から出題)
12.食品衛生と微生物制御(小テストは前回の講義内容から出題)
13.洗浄技術の基礎(小テストは前回の講義内容から出題)
14.次亜塩素酸の工業的利用法1(小テストは前回の講義内容から出題)
15.次亜塩素酸の工業的利用法2(小テストは前回の講義内容から出題)
16.期末テスト
事前・事後学修の内容 事前・事後学修の内容
1.教員が作成したテキスト資料を毎週に配布するので,以下のキーワードに対して事前に予習して簡潔に説明ができるようになること(事前120分).
○微生物の身近な工業的利用の事例
○酵素の持つ機能と特徴
○醸造食品の種類と県内企業
○微生物代謝産物(醸造食品以外)の種類と県内企業
○微生物の自己凝集機能とバイオフィルム形成の功罪
○食品衛生における危害要因と必須技術

2.授業後は学んだ内容について整理し,小テストに備えて復習しておくこと(事後:120分).
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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