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開講年度 | 2022 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2017年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アメリカの思想A | |
あめりかのしそうえい | ||
American Phylosophy A | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | humn-cult2140-002
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
木曜日 3, 4時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 野上 志学(人文学部) | |
NOGAMI,Shigaku | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 「AがBを引き起こす」という因果関係は、日常生活においても、科学的探究においても避けて通ることはできない。因果論は哲学史上の主要分野であり続けてきたが、R.スタルネイカー、D.ルイスといった戦後アメリカの論理学者・哲学者により、反事実条件文(counterfactual)の基礎的分析とそれに基づいた反事実条件説が提唱され、飛躍的に進歩している。本講義では、反事実条件説を中心に、それと対照をなす先行理論や、反事実条件説のある種の後継説と見做せる「構造因果モデル」の理論まで、因果論における学説の一定の見取り図を提供する。 |
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学修の目的 | ・因果論の哲学史を理解する。 ・因果論における基本的な諸見解の見取り図を得る。 ・因果関係の存在、不在を一定程度判別できるようになる。 |
学修の到達目標 | 因果論における主要学説を理解するとともに、その理論の哲学史的背景を把握する。また日常生活や科学的探究における因果関係の使われ方について批判的に思考できるようになる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 小テストと期末試験で総合的に評価する。 |
授業の方法 | |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | リアクションペーパーで提示された疑問点に基づいて、各回の最初に簡潔なレヴューを行う。 |
教科書 | ダグラス・クタッチ著、相松慎也訳『現代哲学のキーコンセプト 因果性』岩波書店 |
参考書 | スティーヴン・マンフォード、ラニ・リル・アンユム著、塩野直之、谷川卓訳『哲学がわかる 因果性(A VERY SHORT INTRODUCTION)』岩波書店 |
オフィスアワー | 毎週木曜日15:00-16:00 授業内容に関する質問があれば気軽にどうぞ。アポなしでも構いません。何らかの事情でこのタイムスロットに研究室に来られない場合は別日別時間で対応します。メール等で相談を。 |
受講要件 | 各回でリアクションペーパーを配付するので、不明瞭であった点、疑問点、あるいは反論などを記入すること。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | アメリカ思想演習 |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=14499 |
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キーワード | 現代哲学、アメリカ哲学、分析哲学、西洋哲学史、形而上学、因果論、科学哲学 |
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Key Word(s) | Contemporary Philosophy, American Philosophy, Analytic Philosophy, History of Western Philosophy, Metaphysics, Metaphysics of Causation, Philosophy of Science |
学修内容 | 第1回 導入 第2回 法則と必然性 第3回 規則性説(1)ヒュームを中心とした近代哲学における理論 第4回 規則性説(2)現代哲学における理論 第5回 確率上昇説と確率の解釈 第6回 メカニズム説 第7回 差異形成説と対照性 第8回 デイヴィッド・ルイスの反事実条件説(1):反事実条件文の理論 第9回 反事実条件説(2)反事実条件文による因果の分析 第10回 因果に関する認識論的問題 第11回 構造因果モデル(1):タイプ因果の理論 第12回 構造因果モデル(1):トークン因果の理論 第13回 責任と因果:帰結主義と因果の安定性 第14回 行為と因果、行為者因果説 第15回 総括 |
事前・事後学修の内容 | 各回の前に配布する哲学史上の関連資料および教科書によく目を通してから授業に臨んでほしい。また回の終わりに現代哲学における関連資料を配布することもある。授業の復習に加えて、自ら哲学的問題に挑んでほしい。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |