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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 ドイツ文学論A
どいつぶんがくろんA
German Literary Criticism A
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 稲葉 瑛志(人文学部)

INABA, Eiji

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 この授業はドイツ語圏の文学作品における「反啓蒙の想像力」をテーマとして扱い、考察します。反啓蒙の思想は啓蒙思想と同じように古く、18世紀以降の近代ヨーロッパにおいて合理主義や科学信仰に対する批判として登場しました。認識論的・哲学的批判として姿をあらわした反啓蒙はフランス革命以後、政治的意味合いが付与され、合理的な制度や民主主義に対する批判となります。
近代以降のドイツ語圏の文学作品に目を転じると、文学史上の重要な作品のには多かれ少なれ反啓蒙の影響を受けていることに気づかされます。
本授業では、「ロマン主義」「狂気」「有機体」「群衆」「非人間性」などをキーワードに、フランス革命の時代から第一次世界大戦を経て第二次世界大戦の破局に至るまでのドイツ語圏の文学作品における「反啓蒙」の言説を読み解いていきます。
取り上げる文学作品は小説だけでなく、詩やエッセイも含まれます。また、思想や文化史も参照しながら、本テーマの理解を深めることにします。
学修の目的 1. 様々なドイツ語圏の文学作品に親しみながら、18世紀から20世紀までの文学史の流れを把握すること。
2. ドイツ語圏のさまざまな文学作品に見られる「反啓蒙の想像力」にはどのような政治的・社会的背景があるのかを把握すること。
3. 反啓蒙を語る言葉の政治性や暴力性について批判的な考察ができるようになること。
学修の到達目標 1. 文学の想像力が社会にいかなる意味を持つのかを説明できること。
2. ドイツ語圏の文学作品やエッセイを、それらの作品の書かれた政治的・社会的なコンテクストで読み解き、その分析結果を自分の言葉で説得力をもって意味付けられること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点40%、学期末レポート60%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業の理解度をはかるために毎授業の終わりにコミュニケーションペーパーを提出してもらいます。そちらも平常点に含まれます。
教科書 プリントを配布します。
参考書 授業中に紹介します。
オフィスアワー 木曜日12:00~13:00、稲葉研究室
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 ドイツ文学演習、文学概論E、ドイツの文学
その他 ドイツ語の資料はすべて翻訳されたものを配布しますので、ドイツ語を履修していない学生も受講可能です。

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13405
キーワード ドイツの文学、ドイツ文化
Key Word(s) German Literature, German Culture
学修内容 授業は講義形式で行います。初回の授業ではドイツ語圏の文学について概説し、「反啓蒙の想像力」というテーマをドイツ語圏の文学作品で論じる意味や方法を説明します。第2回目以降の授業では、実際に文学に触れながら、フランス革命の時代から第一次世界大戦を経て第二次世界大戦の破局に至るまでのドイツ語圏の文学作品における反啓蒙の言説を読み解きます。

授業は以下の通り進める。(予定を変更する可能性あり)
1. 導入:ドイツ語圏の文学とは? なぜ「反啓蒙の想像力」を取り上げるのか?
2~3. シラー『群盗』
4-5. グリム童話
6-7. E. T. A. ホフマン『砂男』
8-9. クライスト『ペンテジレーア』
10-11. ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』
12-13. カフカ『変身』
14-15. パウル・ツェラン『死のフーガ』
事前・事後学修の内容 ドイツ文学だけでなく、ドイツの思想や歴史、社会、政治などにも広く関心を持つことが望ましい。
授業で扱った作品を自分で読み、紹介された文献も参照しながら理解を深めるよう取り組むこと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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