三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 日本の文学I
にほんのぶんがく あい
Japanese Literature I
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 開 信介(人文学部)

HIRAKI, Shinsuke

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 坪内逍遥『小説神髄』(1885~1886)、二葉亭四迷『浮雲』(1887~1889)、そして自然主義~私小説へと進展した日本近代文学の歩みは、まず何よりも文学におけるリアリズムの確立を目指したものであった。これまでの日本近代文学研究における大きな柱の一つは、このような歩みを解明することにあったといえる。一方で、「現実」と表裏をなす「幻想」文学は、ときに「異端」文学として逆説的脚光を浴びることがあるものの、いまだ十分に考察が深められているとはいいがたい。本講義では様々な「幻想」をモチーフとした日本近代文学作品を読みながら、日本近代における「幻想」の表象と歴史・社会状況の繋がりについて考える。
学修の目的 日本近代の幻想文学について理解を深める。
日本近代文学を研究するための基本的な知識・方法を修得する。
学修の到達目標 日本近代の幻想文学について理解を深める。
日本近代文学を研究するための基本的な知識・方法を修得する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 小レポート30%、期末レポート70%。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 Moodleで資料を適宜配布する。
なお本講義で扱う作品は青空文庫(縦書きで読みたい場合は「えあ草紙」https://www.satokazzz.com/books/を利用のこと)で通読可能、必ず事前に読んでおくこと。ただし谷崎潤一郎『母を恋うる記』は青空文庫にないため、別途配布する。
参考書 ツヴェタン・トドロフ『幻想文学論序説』三好郁朗訳(創元ライブラリ、1999年)、須永朝彦『日本幻想文学史』(平凡社ライブラリー、2007)、谷口基『変格探偵小説入門』(岩波現代全書、2013)、東郷克美・高橋広満編『「異界」文学を読む』(鼎書房、2017年)
オフィスアワー
受講要件 特に無し。
予め履修が望ましい科目 特に無し。
発展科目 特に無し。
その他 私語は厳禁。

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13040
キーワード 日本近代文学における「幻想」
Key Word(s) The Fantasy Fiction in Modern Japanese Literature
学修内容 第1回  ガイダンス(日本近代文学史概説)
第2回  日本近代文学における「幻想」
第3回  山中異界――泉鏡花『龍潭譚』を読む1
第4回  山中異界――泉鏡花『龍潭譚』を読む2
第5回  心霊――夏目漱石『琴のそら音』を読む1
第6回  心霊――夏目漱石『琴のそら音』を読む2
第7回  地霊――永井荷風『狐』を読む
第8回  夢――谷崎潤一郎『母を恋ふる記』を読む1
第9回  夢――谷崎潤一郎『母を恋ふる記』を読む2
第10回  影――梶井基次郎『Kの昇天』を読む
第11回  レンズ――江戸川乱歩『押絵と旅する男』を読む
第12回  都市――萩原朔太郎『猫町』を読む1
第13回  都市――萩原朔太郎『猫町』を読む2
第14回  狂気――久生十蘭『湖畔』を読む
第15回  まとめ
事前・事後学修の内容 毎回、取りあげる作品を事前に必ず読んでくること。
事後には、講義を通じて得た知識・考え方についてまとめておくこと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University