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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 医学部医学科 ・臨床実習
受講対象学生 学部(学士課程) : 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 必修
授業科目名 脳神経外科学
のうしんけいげかがく
Neurosurgery
単位数 単位
ナンバリングコード
medc-medc-NESU-3601-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

スケジュール表による
クリニカルクラークシップ概要に記載される脳神経外科各週間スケジュールと臨床実習表に記載の年間スケジュールを参照してください。

開講時間
実習科での業務スケジュールにより変更される場合があります。
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 三重大学医学部附属病院 8南病棟、8階病棟カンファレンファランス室、5階病棟カンファレンス室、手術室、アンギオ室、
外来棟2階57診察室、先端医科学教育研究棟2階神経感覚講座カンファランス室・脳神経外科図書室、外来棟5階スキルズセミナー室

担当教員 ◯藤本昌志、西川拓文

◯FUJIMOTO Masashi、NISHIKAWA Hirofumi

SDGsの目標
連絡事項 基本的に授業は対面授業であるが、コロナ感染状況などで対面授業が困難となった場合にはオンライン授業に移行することもある。その場合には事前(多くは授業前週末まで)に各学生もしくは連絡担当に通知する。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 積極的に脳神経外科診断と治療の流れに参加し、 脳神経外科の対象疾患について 基礎的な知識を実践の場で体得します。
学修の目的 将来いずれの科に進んでも、脳神経外科的疾患との関わりが生じます。
どのような疾患のどのような状態の息者さんを脳神経外科に紹介するかの基本的な判断力を身につけます。
学修の到達目標 一般的な脳神経外科疾患において、以下について基礎レベルの習得を目指します。
1) 手術は適応検討に必要な神経学的所見の診察、神経画像の読影
2) 治療選択の判断、経過観察か、内科的治療か、脳血管内治療か、内視鏡手術か、開頭術か、脊髄の除圧か脊椎固定かその両方か
3) 術後管理
4) 脳神経外科救急疾患の受け入れから緊急治療手術の流れを現場で体験する
5) 実際の手術の手術室での準備と清潔で参加し、見学と基本的外科手技の実践、例えば糸結び、皮膚縫合等
6) スキルスラボでの顕微鏡下でのマイクロ操作、血管吻合の体験
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
○「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
○「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
○「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
○「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
○「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 小テスト、レポート、出席率を総合的に評価します。60%以上を合格とします。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
キャリア教育の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 脳神経外科学 金芳堂、改訂12版
参考書 日本脳神経外科学会 ホームページ
脳卒中治療ガイドライン2019年
オフィスアワー 毎週月曜日―金曜日 8:00-17:00
代表指導教官  藤本昌志医師
副代表指導教官 西川拓文医師
直接の指導教官の予定などは8南研修コーナーのホワイトボード貼り付けの脳神経外科週間予定表を参照してださい。
学生用iphoneを活用してください。
受講要件 4年次に実施される、CATOによるCBT,OSCEに合格していること
予め履修が望ましい科目 医学科1年かr4年次までに履修、合格が求められている全科目
発展科目
その他 公開されている実習予定表等で事前学習することが望ましいです。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 脳神経外科、脳腫瘍、神経膠腫、髄膜腫、髄芽腫、下垂体腺腫、脳血管障害、脳動脈瘤、脳梗塞、内頚動脈狭窄症、脳出血、脊髄腫瘍、頚椎症、後靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、水頭症、慢性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脊髄脂肪腫、脊髄係留症候群、脊髄髄膜瘤
Key Word(s) neurosurgery, brain tumor, glioma, meningioma, medulloblastoma, pituitary adenoma, cerebrovascular disease, cerebral aneurysm, cerebral infarction, carotid stenosis, cerebral hemorrhage, spinal cord tumor, cervical spondylosis, ossification of posterior longitudinal ligament, lumbar canal stenosis, chronic subdural hematoma, acute epidural hematoma, acute subdural hematoma, spinal lipoma, tethered cord syndrome, myelomenigocele
学修内容 脳神経外科関連の学会・緊急手術等でスケジュールが変わりますので指導教官からの連絡あるいはコンタクトをとってください。
不定期で指導教官からの講義がありますが、指導教官から連絡があります。
第1週
月曜日 8:00-9:00 8階病棟カンファランス室 論文抄読会、受持患者さんの決定
    9:00-17:00 手術室あるいはアンギオ室で見学あるいは参加、適宜昼食
火曜日 8:00-10:00 8階病棟カンファランス室で検討会、その後全体病棟回診
    10:00-12:00 奇数週 外来棟2階57診察室で教授外来での見学と実習
          偶数週 指導教官からの指導、指導教官から紹介されてからの患者さんの診察、自己学習等
午後    患者さんの診察、自己学習、スキルスラボで顕微鏡下マイクロ操作実習、血管吻合等
15:00-16:00 隔週で 先端医科学教育研究棟2階神経感覚講座カンファランス室、外部講師の講義
水曜日 8:30-17:00 手術室で見学あるいは参加、適宜昼食
木曜日 8:00-9:30 8階病棟カンファランス室で検討会
9:30-17:00 アンギオ室で見学あるいは参加、適宜昼食
金曜日 8:00-10:30 8階病棟カンファランス室で検討会、その後全体病棟回診
10:30-12:00 患者さん診察、自己学習等
12:00-13:00 先端医科学教育研究棟2階神経感覚講座カンファランス室(昼食あり)
    午後    総括(偶数週)

時間場所不定主に先端医科学教育研究棟2階脳神経外科図書室 小テスト 指導教官と要連絡

実習の案内
① 外来診療 【各週火曜日 午前】《4.5年生同時実習期間は交代制になります》
教授外来(AM11頃)に、新患のアナムネーゼ聴取、神経診察を行っていただきます。他院からの紹介患者の場合も、紹介状の内容がすべてではないことを理解し、自身で再度確認することに努めましょう。それ以外にも指導医の指示があれば、外来診療を通じて、外来患者に対する診療方を学んでください。

② 入院患者診療 【毎日】
指導医から指示された患者を担当し、入院から検査・治療・術後経過・退院までの全体診療を学んでいただきます。具体的には
・ 患者とコミュニケーションを取り診察を行い、カルテ記載を行う。カルテは週二回以上記載し指導医の承認をもらってください
・ 症状や各種検査から診断(鑑別診断も含めて)をつけ、必要な検査や、治療方針について検討する。担当医とのディスカッションや資料・文献を通して知識を高める
・ 第1週目金曜日の教授回診から担当患者の経過をベッドサイドでプレゼンしてもらいます(病名は病棟医長が告げますので、経過を説明してください)原則英語を多用し悪性などの予後を意味する言葉はベッドサイドでは使わないでください。事前に必ず指導医と打ち合わせをしてください。
・ 習得した知識を最終的にレポートにまとめ、自分以外(班員、教官)に伝える
ことをしていただきます。

③ 血管撮影見学 血管内治療見学 【毎週木曜日、火曜日(不定期)、新病棟2階血管撮影室】
(スケジュールは8階南病棟ホワイトボードや週間予定表で確認)
(火曜日の午後と)木曜日は、血管撮影室にて、血管撮影さらに血管内治療が行われます。血管撮影の手技を見学すると共に、脳血管の解剖の知識を習得してください。
また同時に近年進歩が目覚しい「血管内治療」の実際を体験してください。
指導医担当患者の治療では、指導医らと同様に「清潔」となり手術参加していただきます(事前に担当医に手術の方針を確認し、手術の方法に関しての知識を得ておくことが望ましく、術前~帰室まで担当医の指示に従ってください。)
(着替え:男性はアンギオ室奥に更衣室があります。女性は手術室で着替えてから集合。)

④ 手術見学 【毎週月曜日・水曜日、新病棟3階手術室】
(スケジュールは8階南病棟ホワイトボードや週間予定表で確認)
患者の病棟出棟から手術室入室、麻酔、手術、麻酔覚醒、退室、術後管理までの一連の流れを体験し理解に努めてください。
指導医担当患者の治療では、指導医らと同様に「清潔」となり手術参加していただきます(事前に担当医に手術の方針を確認し、手術の方法に関しての知識を得ておくことが望ましく、術中、術後は担当医の指示に従ってください。)
⑤ 講義 【火曜日午後、その他】
非常勤講師や大学常勤医師からの講義があります。それぞれ時間が決まっている定期的なものと手術がない時などに行われる臨時的なものがあります。予定は学生用のホワイトボードに予定が記されていますが、変更されることもありますので、その都度確認するようにしてください。外病院非常勤講師による講義は遅刻しないよう気をつけてください。
注意事項
・ カンファレンス、回診、血管内治療見学は原則全員参加です。遅刻は厳禁です。
・ 手術見学、脳血管撮影、血管内治療の見学は必須です。出席の有無としてカウントします。
・ 指導医は毎日大学にいるわけではありません。指導医の予定は、週間予定表を確認するようにしてください。また指導医不在時の実習内容についても事前に指導医から指示をもらってください。
・ 電子カルテを記入する場合は、自分の診療科が脳神経外科になっていることを確認し、カルテ承認は指導医を指定してください。
・ 患者データ(カルテ、検査結果)の持ち出し(メモリ等)、コピー作成は禁止です。
・ 担当患者の問診や診察を行う際、患者の状態や検査予定等を考慮し、患者に負担をかけたりや失礼のないように心がけてください(不明な点は指導医に確認してください)
・ 研修による不在等の連絡は、病棟医長へ直接してください
・ 実習態度評価(指導医評価)、症例レポート+プレゼン(病棟医長評価)、小テスト(最終日)にて実習評価を行います。
・ 実習評価表は実習第2週火曜日までに指導医に見てもらい、添削してもらってください。必ず渡してください(指導医から病棟医長へ提出します)。出席票はレポート総括の際に病棟医長に提出してください。
・ 総括のレポートは
¢ A3見開き1枚にまとめてください。(最終日に班員分+教官用1部を準備)
患者(無名、年齢、性別)、主訴、現病歴、既往歴、神経学的所見、検査所見(一般、画像、その他)、診断(鑑別も)、方針、治療(手術)、術後経過、考察、参考文献など
フォントはMS明朝で文字サイズ10、文字数42 字送り10pt 行数41 行送り16 総文字数3000字以内で簡潔にまとめてください
¢ 自分のレポートの内容には自分が責任を持つ必要があります。手術記事に関しても丸写しでなくできるだけ理解した上で簡潔に書くようにしてください。プレゼン6分 質疑応答4分
¢ 参考文献としていくつかの論文を参照し考察を行ってください。レポートの末尾にその参考文献を記載してください。参考論文の記載は3本として下さい(1本は必ず英語論文)。

尚、COVID-19関連の制限により、上記は随時変更することがあります(連絡あり)。
事前・事後学修の内容 事前学習:脳神経外科講義のハンドアウト等で脳神経外科疾患の概要を再確認します。
事後学習:自分および学友のレポート発表・総括で理解不足であった内容について教科書・文献・PubMedなどEBMに基づいた再学習により問題解決レベルの知識を統合定着します。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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