三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ヨーロッパ・地中海倫理思想演習C
よーろっぱちちゅうかいりんりしそうえんしゅうしー
Seminar in European Ethics C
単位数 2 単位
受講対象学生 2017年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ヨーロッパ・地中海倫理思想演習C
よーろっぱちちゅうかいりんりしそうえんしゅうしー
Seminar in European Ethics C
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 7, 8時限
授業形態

オンライン授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 伊野 連(人文学部)

INO,Ren

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 近代ドイツ倫理学の双璧ともいうべき、カントとヘーゲルの倫理思想を、実際に彼らが遺したテキストを通じて学ぶ。加えて、西洋のみならず我が国にも及ぶその広い影響史を考察する。
学修の目的 カントの実践哲学(倫理学)は「義務論」と称され、西洋倫理学の三大分野の一つに数えられている。また、すぐ後の世代のヘーゲルはカントを批判しつつ、独自の視点から壮大な権利論と国家学を展開した。この授業はこれらを教養として学び、さらには自らの倫理的態度を構築するための指針として役立てるよう受講者に促すものである。
学修の到達目標 近代ドイツ哲学・倫理学の二大巨頭であるカントとヘーゲルの実践思想を学び、教養として身につけることができる。そしてそれだけでなく、倫理思想に対する主体的な姿勢を養うことができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末レポート80%、授業時に課すレスポンス・ペーパーの内容20%で評価する。期末レポートは、授業で採りあげた内容についての独自の関心と理解の深さについて問う。レスポンス・ペーパーは、授業の内容について自ら問いかける姿勢を評価する。
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 専門的な学習を可能にする基礎知識を習得するために、テキストの読解を通じて学習姿勢の確立を手助けし、受講者各自も自らの視点で問題を発見し解決できるよう促す。
教科書 教材や資料はそのつど授業内で配布する。
また、必要に応じてドイツ語・英語のテキストも配布する。
参考書 主な邦訳:
カント『実践理性批判 倫理の形而上学の基礎づけ』熊野純彦訳、作品社、2013年
カント『道徳形而上学原論』篠田英雄訳、岩波文庫、1960年
ヘーゲル『法の哲学 自然法と国家学』高峯一愚訳、論創社、1983年
主な参考書:加藤尚武『ヘーゲルの「法」哲学』(増補新板)青土社、1999年
オフィスアワー 毎週木曜日12時〜13時(事前にアポイントメントをとることが望ましい)
受講要件 ・基礎知識を身につけるとともに、主体的に授業に参加するよう努めること。
・毎回の授業で、レスポンス・ペーパーを配布、回収する。
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=14077
キーワード 実践哲学、定言命法、権利、国家学
Key Word(s) Practical philosophy, Categorical imperative, Right, National science
学修内容 第1回:ガイダンス(授業の進め方と成績評価法)
第2-3回:カントの義務論①−②『人倫の形而上学の基礎づけ』①−②
第4-8回:カントの義務論③−⑦『実践理性批判』①−⑤
第9-14回:ヘーゲルの国家論①−⑥『法・権利の哲学』①−⑥
第13-14回:その他の西洋倫理思想①-②応用倫理①−②
第15回:総括(この授業で学んだこと)

近代ドイツ倫理学の二つの重要な倫理思想である、カントとヘーゲルの倫理をそれぞれのテキストを通じて学ぶ。
・カント『倫理の形而上学の基礎づけ Grundlegung zur Metaphysik der Sitten』
なお同書は、カント倫理学の主著『実践理性批判 Kritik der praktischen Vernunft』の文字どおり基礎づけともいうべき書で、より理解しやすい。
・ヘーゲル『法・権利の哲学 Grundlinien der Philosophie des Rechts』
いずれも各種の邦訳が出版されており、図書館に所蔵がある。

ただし、受講生の関心や理解度に応じて授業をすすめるため、必ずしもこのスケジュールどおりに進むとは限らない。
事前・事後学修の内容 【事前学習】テキストを熟読した上で、各回で指示される予習をおこなうこと。
【事後学習】授業の論点の整理
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University