三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学研究科(博士前期課程)共生環境学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次
基本的に地球環境学講座の学生を想定している.
選択・必修 選択必修
基本的に地球環境学講座の学生を想定している.
授業科目名 水環境・自然災害科学演習
みずかんきょう・しぜんさいがいかがくえんしゅう
Practice on water environment and natural disasters
単位数 4 単位
ナンバリングコード
BIOR-Envr-5172-009
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 月曜日 5, 6, 7, 8時限
履修学生と改めて日程調整を行ってから具体的な開講時間を決める.
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 301(昨今の肺炎の状況に鑑み履修学生が多い場合は教室を変える場合がありうる)

担当教員 葛葉泰久(三重大学地域圏防災・減災研究センター)

KUZUHA, Yasuhisa

kuzuha(at)crc.mieーu.ac.jp

実務経験のある教員 葛葉泰久 国家公務員

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 水環境と自然災害科学について学ぶ.ただし,具体的な学習内容は,受講学生の専門や希望に応じて臨機応変に変更する.年度によっても変わる.
学修の目的 水環境と自然災害科学について,高度な解析手法が身につく.ペアになっている特論と演習のうち,特論で理論を学び,演習で解析方法を学ぶ.総論としては以上の通りであるが,ただし,具体的な「目的」は,受講学生の専門や希望に応じて臨機応変に変更する.年度によっても変わる.
学修の到達目標 水環境と自然災害科学について,高度な理論を取得している.ペアになっている特論と演習のうち,特論で高度な理論を取得している.演習で高度な解析方法を身につけている.総論としては以上の通りであるが,ただし,具体的な「目標」は,受講学生の専門や希望に応じて臨機応変に変更する.年度によっても変わる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

大学院の授業であるから,「考えさせること」しか考えていない.

成績評価方法と基準 出席回数とレポートにより評価する.
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 随時学生の希望を聞いている.その通りにするほど甘くないが,妥当な意見については改善に用いる可能性はゼロではない.
教科書 随時指定.
参考書 随時指定.
オフィスアワー 事前にメイルでアポイントメントを取られたい.「毎週同じ時間同じ場所にいる」などと書いて例外が生じた場合に迷惑かけるより,「メイルを送ってもらった方が」お互いのためである.あらかじめ上掲のメイルアドレスにメールを送り,アポイントメントを取ってくれれば,随時対応する.
受講要件 理工系学生として当たり前の基礎的な数学と物理は分かっていないと授業についてこれない
予め履修が望ましい科目 理工系学生として当たり前の基礎的な数学と物理は分かっていないと授業についてこれない
発展科目 修士論文に関わる研究.
その他 基本的にこちらは学生の「大学の公式アドレス」に向かって連絡するし,Moodleで連絡する場合にも,メイルは「大学の公式アドレス」に届くことを想定している.反応がない,見ていない場合に生じる不利益については責任を負わない.それを了承する学生に受講していただきたい.

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 水環境,自然災害,地震,洪水,豪雨
Key Word(s) Water environment, Natural disasters, Earthquake, Flood, Heavy rainfall
学修内容 16日かけて,水文統計学等(水環境,自然災害,地震,洪水,豪雨の場合のある)の文献を読んで演習を行う.ただし,この”日の概念”は,基本的に教員ともに何かをやるいわゆる「一コマ分」とその後に学生の自室である「研究室」でその続きをやる「一コマ分」を併せたものと考えられたい(iをナンバリングした日数とするなら,1<=i<=n であり,n=16である ).

各i番目の日の内容は,受講学生の専門性に鑑みて決めるため,現状で詳述することはできない.大学院とはそういうものであろう.ただ,昨今の大学の複雑な事情により,「例として」16日分の講義内容を書かねばいけないので,一つの例を示す.これはあくまで「例」であって,「各日の内容は,受講学生の専門性に鑑みて決める」という現実的な内容を想像されたい.この通り授業実施することなどありえないと思われよ.

以下,(i, i日目の授業内容)を表示している.
1.希望聴取
2.高度な統計解析の解析方法の説明(1)
3.高度な統計解析の解析方法の説明(2)
4.計算機言語の修得状況確認
5.自分の使える言語で高度な統計解析のソフトを作成する(1)(対面授業は行わない)
6.自分の使える言語で高度な統計解析のソフトを作成する(2)(対面授業は行わない)
7.自分の使える言語で高度な統計解析のソフトを作成する(3)(対面授業は行わない)
8.作成した等解析ソフトを用いた解析結果のプレゼンテーションと講評
9.非線形科学的のうち,カオスとフラクタルの解説
10.フラクタル理論の詳細解説
11.フラクタル理論を用いた自然現象の解析例の解説(1)
12.フラクタル理論を用いた自然現象の解析例の解説(2)
13.自分の使える言語でフラクタル解析のソフトを作成する(1)(対面授業は行わない)
14.自分の使える言語でフラクタル解析のソフトを作成する(2)(対面授業は行わない)
15.自分の使える言語でフラクタル解析のソフトを作成する(3)(対面授業は行わない)
16.解析結果のプレゼンテーションと講評をもって試験とする
事前・事後学修の内容 (1)まず文科省の設置基準
大学はすべて設置基準に縛られます.その21条,23条には以下のように書いてあります.
===
(単位)
第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
一 講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二 実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。
三 一の授業科目について、講義、演習、実験、実習又は実技のうち二以上の方法の併用により行う場合については、その組み合わせに応じ、前二号に規定する基準を考慮して大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
3 前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。

(各授業科目の授業期間)
第二十三条 各授業科目の授業は、十週又は十五週にわたる期間を単位として行うものとする。ただし、教育上必要があり、かつ、十分な教育効果をあげることができると認められる場合は、この限りでない。
===

ここで一番大事なのは,「1単位=45時間の学修」(21条の2)ということです.この45時間というのは,社会人の一週間の就労時間がもとになった等諸説ありますが,基本は「1単位=45時間の学修」ということです.多くの科目の付与単位は「半期で2単位」です.つまり,23条に書いてある15週で90時間学修するのが付与条件になります.ここで,大学・学部の執行部や学務係事務が誤解しているのは,「15回授業をしないといけない」と思っていることで,ここは実は「15週の間に何回授業をやっても良く,計90時間の学修をさせればよい」というのが正しいというのが最近の通説です.

(2)授業時間
まず授業時間ですが,三重大学では授業時間は90分です.ですが,授業で120分の学修をしたと計算します.90分に教室の移動等を足して120分とカウントするというのが通説です.つまり半期で15回授業をするなら,2時間x15=30時間,授業で学修したことになります.

(3)事前・事後学習
さて,半期2単の科目の場合,45時間×2=90時間の学習時間が必要と書きましたが,そうなると,90-2x15=60時間不足します.今,三重大学執行部・学務系事務は,「お上の逆鱗に触れないよう」この60時間分(半期2単位の場合),事前・事後学習をさせようと躍起になっています.そうなると,土日を使わないならば,1日4時間の事前・事後学習が必要になります.ここで,一日に「半期2単位の科目を2科目とっていた場合」何が起こるか考えてみましょう.事前・事後学習で8時間を使うことになります.不可能ですね.つまり非現実的な規定ということです.

(4)このシラバスの「事前学修の時間」「事後学習の時間」
この欄に,お上の逆鱗に触れないように,「事前事後学習時間あせて240分と書きなさい」とずっと言われています(半期2単位の場合).でも,全員が予習・復習を(半期2単位科目で)4時間使うというのは極めておかしな話です.人には作業をこなすのにたくさんの時間を使う人と少ない時間で済む人がいます.皆が4時間机の前に座ってないといけないというのは現実的ではありません.これを文科省の担当官に問い合わせたところ,「必ず4時間というわけではない」と回答しました.では,この次の欄に「合計120分」(半期2単位の場合)と書く意味は何でしょうか?それは「そう書かないとシラバスを受け付けていただけない」,ただそれだけです.

(5)卒論などの例外
設置基準の21条3には「前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。」とあります.つまり,卒論・修論関係科目に関しては,ここまで書いた「事前学修・事後学習ルール」を無視してよいと解釈できます.実際,卒論・修論は,研究室で可能な限りずっと研究に従事するものなので,「従事時間」などというもので縛るのは不適当です.

●結論
以上に鑑み,葛葉が執筆するシラバスにおいては,事前学修・事後学習時間を以下のように解釈していただければと思います.
A. 卒論・修論周辺科目:上述(5)のように,ここに具体的な数字を入れるのは不適当なので,[9999]と入れておきますが,その数字に意味はありません.入れないとシステム上投稿したシラバスが受理されないから無意味な数字を入れているだけです.「研究室で可能な限り研究をしなさい」というのが本当のところです.
B. 半期2単位の科目:上述の通り,「1回の授業あたり240分の事前事後学習をさせる」と書かないとシラバスを受理してもらえない(何度も突き返されました)のですが,ここでは無意味な数字[9999]を書きます.ですが,具体的には「教員が出した課題はこなすこと,試験で合格したければ,良い評価が欲しければ自己判断で勉強しなさい」ということです.時間で縛るのはナンセンスです.
C. 半期4の科目:半期で45x4=180時間学修します.授業が2コマなら,4x15=60時間授業で使ったことになります.そうすると,120時間の不足です.一週あたり120/15=8時間,事前学修・事後学習をすることになるので,次の欄には事前学修240分,事後学習240分以上の数字を書かざるを得ません.ですが,その数字に意味はありません.ここも,「教員が出した課題はこなすこと,試験で合格したければ,良い評価が欲しければ自己判断で勉強しなさい」ということです.時間で縛るのはナンセンスです.

●以下,この科目固有の記述を書きます(それがある場合).なければ空白にします.
各回,その日の内容に応じた予復習をするのが基本である.

各回,(学生と協議してて決めた講義内容のうち,当該日に当たる部分の)内容に相当する部分について,ネットや図書館で調べ,授業後にその補足を行う.標準者で合計4時間かかるはず.標準者でない者がそれより長く時間を使おうが,短く使おうが,それは個々の事情に任せる.

16日目については,半期180時間という設置基準の精神に鑑み,16日目に(課題的意味を有する)予復習は生じ得ない.合格したい者が好きなだけ学習すればよい.

つまり,次項の家庭学習の目標時間に全く意味はないと考えるので,本来こういうものは記入すべきではないと考えるが,2単位科目で合計240分を入れないと受け付けてもらえないので,「極めてナンセンス」な数字を入れておくが,意味は無いので見ないで頂きたい.趣旨は上述の通りである.それは見ずに,家庭学習については上述の趣旨に鑑みて行うように.

なお,前項の「学修内容」では,日数を基本とした記述をし,そのi番目の日は「教員目前の一コマ+研究室での一コマ」で構成されるとした.これに加え,15 x 4 x 2 = 120 時間の「予復習時間」が計上されるわけである.ただしこれは標準で,作業の速い学生はこの時間を使わずに事前準備等が終わるはずである.再度書くが,次の欄の9999分なる記述に意味はない.そう書かねばシラバスを受け付けてもらえないのでそう書くだけである.全く参考にしないでいただきたい.要は授業で示される内容を理解すべく努力すれば良いのであって,「何時間勉強すれば良い」などという記述に意味はない.
事前学修の時間:9999分/回    事後学修の時間:9999分/回

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