三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
選択科目:水圏P指定科目、海洋P指定科目
授業科目名 栽培漁業学(E)
さいばいぎょぎょうがく
Sea farming and aquaculture
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-3541-001
開放科目 開放科目    
  他学科の学生の受講可
開講学期

前期

学習要項では後期となっていますが、前期に開講します。

開講時間 火曜日 1, 2時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 開講教室は掲示等で確認すること

担当教員 筒井 直昭(生物資源学部・海洋生物資源学科)

TSUTSUI, Naoaki

実務経験のある教員 筒井直昭:国立研究開発法人国際農林水産業研究センターで携わっていた水圏生物の増養殖に関連する業務の内容等も元に講義する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 拡大する食糧需要に対して、いわゆる水産増養殖の果たすべき役割は非常に大きくなっています。この講義では、水産増養殖の一つの方策である栽培漁業を理解することを目的とし、水圏の涵養力をもたらす浅海域の生物に関する知識や、各地で行われている種苗生産の状況等について学修します。三重県で行われている種苗生産の状況も多く取り上げることから「三重を知る」講義となります。
(育てたい資質や能力)
この講義を通じて、水産資源の増殖と、それを支える環境の重要性を認識できる能力を身につけることを目指します。
(DP、CPとの関連)
三重大学の目標である4つの力のうち「感じる力」「考える力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPである(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を得ることを目指します。
学修の目的 種苗生産の対象として、また種苗生産の構成要素として、浅海域の生態系を構築している生物の特徴やヒトとの関わりを理解します。また、種苗生産技術に関わる生体制御機構についての基本的知識を身につけます。これらを通じ、栽培漁業の現状を認識するとともに、改善点を思案することができるようになることを目的とします。
学修の到達目標 講義を通じて、水産資源の増殖技術と、それを支える生物や環境の重要性を認識できる能力を身につけられるようにします。そのために以下の学修到達目標を設定します。
(知識)
浅海域の生態系を構築している多様な生物の特徴を説明できるようになる。種苗生産の流れや必要な技術について説明できるようになる。
(態度)
水産増養殖の現状と今後のあるべき姿について思案し、議論できるようになる。
(技能)
事前課題や講義後の小課題により種苗生産に関するデータを読み解くことができるようになる。標本などの観察により海産生物の特徴を認識できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 期末試験60%、講義後の小テスト・小課題40%、計100%

(知識)
最終的な知識の定着度について期末試験で評価します(50%)。
(態度)
講義後の小テスト・小課題の提出頻度(30%)、期末試験での論述内容(10%)により評価します。
(技能)
講義後の小課題での論述内容により評価します(10%)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 配布資料、動画、標本、三重県などの公設試験場から分与された生物、岡山大学理学部附属臨海実験所や名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所(いずれも教育関係共同利用拠点)で採集された生物などを活用して、分かり易く説明する。
教科書 指定なし
参考書 水圏生物科学入門(会田勝美 編、恒星社厚生閣)
基礎水産動物学(岩井保・林勇夫 著、恒星社厚生閣)
水産無脊椎動物学入門(林勇夫 著、恒星社厚生閣)
Invertebrates 3rd Ed.(Richard C. Brusca 著、Sinauer Associates)
オフィスアワー 12:10~12:50@627室(火曜日以外は要連絡)
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 海洋生物学、水産学総論
発展科目 浅海増殖学実習、水産飼餌料学
その他 高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL 初回講義時に指示
キーワード 水圏生物、種苗生産、栽培漁業、生態系サービス、内分泌
Key Word(s) Aquatic organism,Seed production,Sea farming,Ecosystem services, Endocrine regulation
学修内容 1. イントロダクション-栽培漁業とは-
2. 水産増養殖の現状
3. 浅海域の植物
4. 浅海域の前左右相称動物の種類と特徴
5. 浅海域の旧口動物の種類と特徴-1
6. 浅海域の旧口動物の種類と特徴-2
7. 浅海域の新口動物の種類と特徴-1
8. 浅海域の新口動物の種類と特徴-2
9. 4~8の振り返り、日本における主要な種苗生産対象種
10. 海産魚類の種苗生産(トラフグ、マハタなど)
11. かに類の種苗生産(ガザミなど)
12. えび類の種苗生産(クルマエビなど)
13. あわび類の種苗生産
14. なまこ類の種苗生産
15. 栽培漁業の課題と今後
※10~14は入手できる生き物によって変更する場合があります
事前・事後学修の内容 必要な資料や課題は授業内で指示し、Moodleで配布します。
各回の授業後にオンラインでの小テスト・小課題があり、これも事後学修に含まれます。

1. 日本と世界の水産物の消費の動向について(予習と復習)
2. 栽培漁業成立の背景について(予習と復習)
3. 水産物の増養殖と栄養段階(予習) 生態系サービスについて(復習)
4. 海綿&刺胞動物の体のつくりや機能について(予習と復習)
5. 冠輪動物の体のつくり、機能、利用法について(予習と復習)
6. 脱皮動物の体のつくり、機能、利用法について(予習と復習)
7. 棘皮動物の体のつくり、機能、利用法について(予習と復習)
8. 脊索動物の体のつくり、機能、利用法について(予習と復習)
9. 水圏動物の体と機能の多様性について(予習と復習)
10. 魚類の性と生殖に関わるホルモンについて(予習と復習)
11. 甲殻類の漁獲や輸入について(予習) 養殖について(復習)
12. 無脊椎動物の生殖に関わるホルモンについて(予習と復習)
13. 海女漁業とあわび生産について(予習) 二枚貝類の生産について(復習)
14. なまこ類の生産ついて(予習) 需要動向について(復習)
15. 種苗放流事業の課題について(予習) 今後の三重県の栽培漁業について(復習)
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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