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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 地域イノベーション学研究科(博士前期課程)
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 選択必修
授業科目名 バイオイノベーション特論Ⅲ
ばいおいのべーしょんとくろんさん
Bioinnovation Ⅲ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
inov-inov-BIOC-5-2-1-1-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 7, 8時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 地域イノベーション研究開発拠点D棟4階

担当教員 臧 黎清

Liqing Zang

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 生命の設計図である遺伝子,タンパク質,さらに培養細胞,モデル動物を用いて,各種の生命現象を分子レベルで解析するとともに,その基礎研究成果から得た独自のシーズを,ヒト疾患の治療に応用することは、医学・生命科学研究の基盤と意義である。本特論では、分子細胞生物学の全容と発展、さらには医学とのつながりを理解することを目的に開講する。具体的に、新しい治療手段や創薬の開発に発展可能な技術とその活用法について解説し、メディカル・サイエンスにおける最近の研究動向を理解させる。特に、医薬生物学研究の最前線、次世代シーケンサーの医学研究への応用、ゲノム編集技術及びその医学研究への応用について概説を行った後、各論として生活習慣病の肥満と糖尿病の現状と課題、疾患モデル動物ゼブラフィッシュの2つの疾患に対する貢献について具体例を挙げながら解説を行う。以上の講義を通して、最終的には、「メディカル・サイエンス」の基礎から応用までを体系的に理解させる。
学修の目的 バイオイノベーションに関連した学際研究における重要な専門領域である「メディカル・サイエンス」に関する専門知識を理解させ、または分子生物学的な実験により実技を身に着けることを目的に開講する。
学修の到達目標 受講生は、最新のメディカル・サイエンスの研究手法・研究動向を理解すると共に、自らが主体的に研究結果を考察し、他者に論理的に説明できる能力をつけることを目標とする。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 レポート提出(70%)、出席および授業態度(30%)
授業の方法 講義 実験

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 学生の授業評価アンケートや授業内容についてのレポートの提出を求め、提出されたアンケートやレポートにより理解の状況を把握し、講義で補足説明を行う。
教科書 講義において関連書籍や最新の科学論文等を紹介する。
参考書
オフィスアワー 毎週水曜日12:30-13:30
地域イノベーション研究開発拠点D棟 504室
受講要件
予め履修が望ましい科目 生物学
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 分子生物学、ゲノム編集、モデル動物、生活習慣病
Key Word(s) Molecular biology; Genome editing; Model animal; Lifestyle disease
学修内容 第1回 序論
第2回 細胞内シグナル伝達のメカニズムについて
第3回 医薬生物学研究の最前線
第4回 次世代シークエンサーの原理と医学研究への応用
第5回 ゲノム編集技術の原理と医学研究への応用
第6回 ヒト疾患モデルとしてのゼブラフィッシュ
第7回 生活習慣病の現状と課題(肥満編)
第8回 生活習慣病の現状と課題(糖尿病編)
第9回 遺伝子発現:プライマーの設計、Total DNA抽出(実習1)
第10回 遺伝子発現:cDNA合成、qPCR(実習2)
第11回 ゲノム編集:CRISPR gRNAのデザイン(実習1)
第12回 ゲノム編集:マイクロインジェクション(実習2)
第13回 遺伝子型解析:ゲノムDNA抽出(実習1)
第14回 遺伝子型解析:PCR、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(実習2)
第15回 第10回~第14回の実習内容の振り返り
事前・事後学修の内容 第1回 
予習:分子細胞生物学の基礎を予習しておきましょう(2時間)。
復習:生物学とは何か、どのように人類に役に立つかまとめてましょう(2時間)。
第2回
予習:細胞の微細構造と機能について予習しておきましょう(2時間)。
復習:RNAプロセシング、翻訳調節、RNA干渉について調べましょう(2時間)。
第3回 
予習:創薬とは何か、新薬の誕生にどの努力が要るかについて調べておきましょう(2時間)。
復習:抗がん剤開発のパイプラインについてまとめましょう(2時間)。
第4回 
予習:ゲノム、セントラルドグマについて予習しましょう(2時間)。
復習:次世代シークエンサーは個別化医療とがんゲノム研究の関係についてまとめましょう(2時間)。
第5回 
予習:ゲノム編集技術の歴史と方法について予習しましょう(2時間)。
復習:ノーベル賞受賞の「CRISPR/Cas9ゲノム編集法」について、その仕組みと問題点をまとめてみよう(2時間)。
第6回
予習:ヒト疾患モデルについて、歴史、種類と役割分担などを調べましょう(2時間)。
復習:ゼブラフィッシュはヒト疾患モデル動物としての利点と弱点をまとめてみよう(2時間)。
第7回 
予習:生活習慣病の定義、病因、症状について調べましょう(2時間)。
復習:① 内臓脂肪型肥満の診断基準、健康リスクと治療方法についてまとめましょう。
   ② 天然物による内臓脂肪型肥満治療に関する学術論文を読んでまとめましょう(2時間)。
第8回 
予習:糖尿病の分類、病因、治療法について調べましょう(2時間)。
復習:① 経口血糖降下薬の種類、 作用、効果の特徴についてまとめましょう。
   ② 糖尿病の最先端研究に関する学術論文を読んでまとめましょう(2時間)。
第9回 
予習:遺伝子発現の流れについて調べましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。特定遺伝子のプライマーデザインをしましょう(2時間)。
第10回 
予習:PCRとは何、その原理と流れについて調べましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。PCRとqPCRの違いは何か、どのように使い分けになるかまとめましょう(2時間)。
第11回 
予習:第5回の授業内容を復習しましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。特定遺伝子のCRISPR gRNAをしましょう(2時間)。
第12回 
予習:マイクロインジェクションとはどんな技術、何に役に立つかについて調べましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。ゼブラフィッシュを用いたゲノム編集に関する英文論文を読んでまとめましょう(2時間)。
第13回
予習:遺伝子型解析とは何、その流れについて調べましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。DNAシークエンシングの原理と応用をまとめましょう(2時間)。
第14回 
予習:第5回の授業内容を復習し、ポリアクリルアミドゲル電気泳動について調べしましょう(2時間)。
復習:実験ノートの作成。具体例を挙げ、ターゲット遺伝子Xのノックアウト実験の流れをまとめてみましょう(2時間)。
第15回 
予習:システミックな実験ノートを作りましょう(2時間)。
復習:15回の授業を通して、「メディカルサイエンス」について自分なりの理解をまとめましょう(2時間)。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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