三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 3年次, 4年次
授業の性質上、受講者数の上限は15名程度です。
上限を超える場合は受講を断ることもあります。
選択・必修
授業科目名 アジア・オセアニアの民族と文化演習A
あじあ・おせあにあのみんぞくとぶんかえんしゅうえー
Seminar in Ethnology of Asia and Oceania A
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
選択・必修
授業科目名
単位数 単位
ナンバリングコード
humn-cult2100-182
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 9, 10時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 教養教育校舎2号館4階社会学第四資料室

担当教員 深田淳太郎

Juntaro, FUKADA

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 ・本演習では文化人類学の文献を購読する。
・取り扱う文献はアナーキズムに関係する文献である。
・私たちがあたりまえのものとしている国家や法律が何をもたらし、何を奪っているのかを、国家が無い世界や国家の影響が及ばない状況で生きる人々の生活を通して考えなおす。
学修の目的 国家や法律は私たちの生活に安定や秩序をもたらしてくれる、とされている。では国家や法律がなくなったらどうなるのか。「万人の万人に対する闘争」に陥るのだろうか。逆に考えれば、私たちが隣人や家族から奪わず、暴力を振るわないのは、法や国家に監視されているからなのだろうか。
文化人類学者は世界中で、国家や法の支配が及ばない状況に暮らしている人々の、あるいはそれらを否定し逃げようとする人々の生活を見てきた。彼らの生活は国家や法律を欠くという意味で「無秩序(アナーキー)」であるが、しかし必ずしも暴力や収奪が横行するわけではない。
この授業ではこういった「無秩序」な状況において、いかに人々が互いの行動を調整し、承認しながら生きているのかについて、逆に国家や法律がいかに私たちに暴力を振るい収奪することで「秩序」なるものが成立するのかについて、文化人類学の文献を購読することを通して考えていく。
学修の到達目標 ・文献を粘り強く、正確に読むことができる。
・文献に書かれた内容を、分かりやすく他人に説明することができる。
・「秩序」、「無秩序」について既存の考え方を相対化することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
○変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
○国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 ・文献についての授業内での発表60%
・平常点、他の受講者の発表についてのコメント、場合によっては小レポートなど40%
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業への要望は、授業終了後、あるいはMoodleなどを通じてしらせてください。臨機応変に対応します。
教科書 松村圭一郎(2021)『くらしのアナキズム』ミシマ社
参考書 デヴィッド・グレーバー(2006)『アナーキスト人類学のための断章』以文社
デヴィッド・グレーバー(2020)『民主主義の非西洋起源について──「あいだ」の空間の民主主義』以文社
ジェームズ・スコット(2013)『ゾミア――脱国家の世界史』みすず書房
ジェームズ・スコット(2017)『実践 日々のアナキズム――世界に抗う土着の秩序の作り方』岩波書店
ジェームズ・スコット(2019)『反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー』みすず書房
ピエール・クラストル(1989)『国家に抗する社会―政治人類学研究』水声社
ピエール・クラストル(2021)『国家をもたぬよう社会は努めてきた: クラストルは語る』洛北出版
松村圭一郎(編)(2021)『働くことの人類学』黒鳥社
その他
オフィスアワー ・事前にメールでアポイントをとってください。
・Zoomなどでも対応可です。
受講要件 ●受講希望者は必ず一回目の授業に参加すること。●
演習形式の授業なので、人数が多すぎる場合は授業を断る可能性もあります。
予め履修が望ましい科目 教養の人類学、文化人類学概論
発展科目 アジア・オセアニアの民族と文化、アジア・オセアニアの社会、文化人類学関係、アメリカの民族と文化
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13027
キーワード 文化人類学、アナーキズム、国家、秩序
Key Word(s) Cultural Anthropology, Anarchism, Nation, Rules
学修内容 1、導入:授業の進め方などについて説明
2-14、受講者による発表&討論
15、まとめ
事前・事後学修の内容 各自が自分の発表に備えて、文献を精読し、発表の準備をすること。
発表者は適切な発表方法をよく考えて準備すること。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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