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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 教育学部・教科及び教科の指導法に関する科目(A類)・国語
科目名 国文学
こくぶんがく
Japanese Literature
受講対象学生 教育学部, A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
71~73 期生
卒業要件の種別 選択必修
国語教育コースの選択必修科目
授業科目名 国文学講義・近代Ⅱ
こくぶんがくこうぎ・きんだいに
Lecture on Japanese Modern Literature 2
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-lang-LITR2014-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 サボー・ジュジャンナ(非常勤講師)

SZABO, Zsuzsanna

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 明治・大正期に発表された短編小説を文学理論的立場から分析し、主に語りの問題に焦点を置く。それぞれの作品を分析する研究論文も読み、文学研究の視点や方法を解説する。
本授業で取り上げる全ての短編小説は「狂気」(神経衰弱)と関係を持つ作品で、近代文学における狂気の背景にある思想や歴史も学ぶ。
学修の目的 文学理論、特に語りの問題に関する基本的な知識を身につける。研究論文の読み解きによって文学研究の方法を学ぶ。明治・大正文学における「狂気」のあり方について考える。
学修の到達目標 小説の基本的な諸要素を学び、実際の作品分析に応用できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への積極的参加度50%+期末課題50% (合計60%以上で合格)
定期試験を行わない
3分2以上の出席を要す(ただし、出席点として評価には加えない)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 講義形式ではあるものの、各作品、研究論文についてワークシートを用意し、宿題として記入しておいたワークシートの回答を授業中に検討する。
教科書 資料をMoodleを用いて配布する
参考書 ・橋本陽介 『物語論基礎と応用』 講談社 2017.4  
・野口武彦 『三人称の発見まで』 筑摩書房 1994.6
・ピーター・バリー (高橋,和久訳)『文学理論講義 : 新しいスタンダード』 ミネルヴァ書房 2014.4 
・小林洋介 『「狂気」と「無意識」のモダニズム : 戦間期文学の一断面』 笠間書院 2013.2.
*その他は授業内で適宜提示する。
オフィスアワー 第1回の講義で連絡方法を指示する
また、事務的な質問については、下記の窓口教員も対応する
和田 崇(国語教育):wadataka@edu.mie-u.ac.jp
受講要件 国文学概説を履修済であること
予め履修が望ましい科目 国文学概説(*必須)
発展科目 国文学講義(近代)および国文学演習(近代)の各科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 日本近代文学,文学理論,語り,視点,人称
Key Word(s) Modern Japanese Literature, Literary Theory, Narrative, Perspective, Person
学修内容 第1回…イントロダクション、本授業の目的と概要、ガイダンス
第2回…基本的な概念や用語の定義、ナラトロジー、語り、作者と語り手、人称
第3回…明治時代の語りI. 樋口一葉 「うつせみ」
第4回…先行研究を読もう 荒井裕樹 「〈狂気〉の語り方ー樋口一葉「うつせみ」論」『成城国文学』 30, 2014.3.
第5回…明治時代の語りII 森鷗外 「半日」
第6回…先行研究を読もう 小泉浩一郎 「森鴎外「半日」--癒着する<語り>」『国文学解釈と鑑賞』 56(4),1991.4.
第7回…一人称語りとフィクション性 谷崎潤一郎 「恐怖」
第8回…先行研究を読もう 生方智子 「谷崎潤一郎『恐怖』における身体技法--徴兵忌避問題を出発点として」『立正大学国語国文』 48, 2009
第9回…一人称語りと信頼性 芥川龍之介「開化の殺人」
第10回…先行研究を読もう 足立直子 「芥川龍之介『開化の殺人』論-<遺書>の意味の二重性をめぐって」『日本文藝學』 37, 2001
第11回…語りとジャンル 菊池寛 「屋上の狂人」
第12回…先行研究を読もう 大西貢 「菊池寛の作劇精神とその成立過程―「屋上の狂人」までの道程」『愛媛国文と教育』 4, 1972
第13回…語りの中の語り 江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
第14回…先行研究を読もう 浅子逸男 「D坂の殺人事件」『国文学解釈と鑑賞』 59(12), 1994.12.
第15回…まとめ
事前・事後学修の内容 課題作品又は研究論文を次の授業までに必ず読んでおくこと、ワークシートに記入しておくこと。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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