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開講年度 | 2022 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学研究科(博士後期課程)生物圏生命科学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(博士課程・博士後期課程) : 1年次, 2年次, 3年次 |
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選択・必修 | 選択 |
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授業科目名 | 海洋微生物機能学 | |
かいようびせいぶつきのうがく | ||
Functional Marine Microbiology | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Life-7491-015
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
火曜日 5, 6時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学研究科で配布する「令和4年度授業時間割」にて確認すること。 | |
担当教員 | 福﨑 智司(生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻) 田中 礼士(生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻) | |
FUKUZAKI, Satoshi, TANAKA, Reiji | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 海洋微生物は,ウイルス,微細藻類,細菌,真菌など極めて広い生物群を包含する.これらの微生物が有する生理学,生態学,生化学的な多様な機能を理解することは,有用物質の生産,病理学的制御,海洋汚染修復への応用を考える上で不可欠である.この授業では,海洋性ウイルス,偏性嫌気性菌,微細藻類,自己凝集能に関する最近の国際論文を解説し,多様な機能をとらえるための実験手法や,結果と考察の論理的展開を学び考える. (DP,CPとの関連)三重大学の4つの力を身につけるため,生物資源学研究科博士後期課程のDPである(2)高度な専門知識・技術の修得を目指す. |
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学修の目的 | 海洋微生物機能学は,海洋環境生息する様々な微生物の多様な機能と産業利用について考える講義です.この授業を受講する学生は,海洋微生物の機能を利用した有用物質の生産、病理学的制御、海洋汚染修復に論点を置いた学術論文を読み解き,生理学、生態学、生化学的な多様な機能を解明する実験手法と論理展開を理解することで,最新の解析技術と新たな考察の切り口に対する目を養うことを目的とする. |
学修の到達目標 | 海洋微生物機能学を通じて,微生物の機能を利用して作り出される工業製品や環境浄化(修復)技術,その生産や浄化を支える有害微生物に対する制御対策の理論と実際に対して,新たな考察と発想ができる能力を身につけることができる.そのために,以下の学習到達目標を設定する。 (知識) 海洋環境に生息する様々な微生物の生理学、生態学、生化学的な機能について、解明のための学術的な切り口、工業的な実用化事例、学術と実用を結びつける産官学共同研究などに関する総合的な知識を習得して,具体的な事例と関連付けて説明できるようになる. (態度) 授業のテーマごとに身近な海洋微生物の利用例を簡潔にまとめて提出し,教員と双方向で質疑を行うことで内容を深めることができる. |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 毎回の出席を前提に、期末試験80%,小レポート20%,計100% (知識) 海洋微生物機能学に関する知識の定着度について,期末筆記試験(80%)で評価します. (態度) 授業への集中力と積極性について,講義に関する質問事項の提出と,毎回の小レポートを通じて評価します(20%). |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 授業毎に口頭試問を課し、習熟度の確認をする。 |
教科書 | 海洋微生物分野の主要研究論文、教員作成テキストの配布 |
参考書 | |
オフィスアワー | 終日 703号室 |
受講要件 | 国際論文(英語)を題材に授業を進めるので、論文が一通り理解できること。 |
予め履修が望ましい科目 | 微生物学、微生物利用学、海洋資源微生物学を受講していることが望ましい |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 海洋微生物,ウイルス,偏性嫌気性細菌、微細藻類、自己凝集能,バイオフィルム |
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Key Word(s) | Marine microorganism, Virus, Strictly anaerobic bacteria, Microalgae, Self-aggregation function, Biofilm |
学修内容 | 1.海洋微生物が持つ機能と有用性および制御(授業ガイダンス/授業で紹介する海外学術論文は事前配布) 2.海洋微生物の特徴と研究における着眼点の推移(歴史) 3.海洋性ウイルスに関する最近の注目すべき論文の解説1 4.海洋性ウイルスに関する最近の注目すべき論文の解説2 5.海洋に生息する偏性嫌気性菌と生態学的作用の注目すべき論文の解説1 6.海洋に生息する偏性嫌気性菌と生態学的作用の注目すべき論文の解説2 7.海洋性微細藻類に関する最近の注目すべき論文の解説1 8.海洋性微細藻類に関する最近の注目すべき論文の解説2 9.海洋性ウイルス、偏性嫌気性菌、微細藻類に関する討論(中間テスト) 10. 海洋性細菌の自己凝集機能に関する最近の注目すべき論文の解説1 11. 海洋性細菌の自己凝集機能に関する最近の注目すべき論文の解説2 12. 海洋微生物のバイオフィルムの形成に関する最近の注目すべき論文の解説1 13. 海洋性細菌の自己凝集能、バイオフィルム形成に関する討論(中間テスト) 14. 課題テーマに関する自由論議1 15. 課題テーマに関する自由論議2 |
事前・事後学修の内容 | 1.以下のキーワードに対して,自らの知識にもとづいて事前に説明ができるようになること. ○学術論文の基本的な構成と各項目の意義 ○海洋微生物、海洋性ウイルスの持つ機能と特徴 ○偏性嫌気性菌の生態学的特性 ○海洋性微細藻類の生態学的特性 ○海洋微生物の自己凝集機能とバイオフィルム形成の功罪 2.最近の研究動向について理解し,今後の自分の研究とどう関連してくるかが想定できるようになること. テーマ毎に内容をA4用紙1枚に簡潔・明瞭に要約できることを評価基準とする. |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |