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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 全学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 博物館資料保存論
はくぶつかんしりょうほぞんろん
Conservation of Museum Collections
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 開放科目    
  他学部の学生の受講可
開講学期

後期

開講時間 木曜日 7, 8時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎

担当教員 帝釋 元(非常勤講師)

TAISHAKU Hajime

実務経験のある教員 水族館に学芸員として勤務。
資料保存論に関する内容を教授する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 水族館の飼育生物を博物館の保存資料としてとらえ、水族館および自然史博物館の資料保存を学ぶ。
学修の目的 水族館の生物飼育をおもな例として、博物館の資料保存の目的、意義、実際を学び、博物館の社会的意義を考え理解する。
学修の到達目標 水族館および自然史博物館の学芸員として必要な資料保存に関する基礎知識と考え方を身につける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 授業への参加度30%、レポート30%、期末試験40%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 講義の妨げにならないかぎり,質疑応答は自由とし,各自が積極的に授業参加できるようにする。
教科書 教科書は特に定めず、講義毎に印刷資料を配付するかプロジェクターで解説
参考書 鈴木克美・西源二郎著「新版水族館学」、内田詮三・荒井一利・西田清徳著「日本の水族館」、杉田治男編「水族館と海の生き物たち」、日本動物園水族館協会飼育ハンドブック「水族館編」、全国大学博物館学講座協議会西日本部会編「新時代の博物館学」、他
オフィスアワー 希望により,別途時間を設定する。
受講要件 学芸員資格を取得する意志のある学生
予め履修が望ましい科目
発展科目 博物館展示論、博物館実習(水族館実習)
その他 学芸員資格に関する科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 水生生物の飼育、展示、標本、資料
Key Word(s) Breeding,Exhibition,Specimens,Collections
学修内容 第1回 博物館資料保存としての水族館生物飼育-その目的と意義
第2回 水族館における生物飼育の歴史
第3回 生物飼育に関する法令と飼育基準
第4回 生物飼育のための基礎生物学と環境要因
第5回 生物飼育のための施設と設備
第6回 飼育生物の収集と輸送
第7回 飼育環境の管理1 魚類
第8回 飼育環境の管理2 無脊椎動物
第9回 飼育環境の管理3 哺乳類
第10回 飼育環境の管理4 鳥類・爬虫類・両生類
第11回 飼育生物の健康管理と治療および繁殖
第12回 種の保存と自然環境保全
第13回 標本の作製・保存・活用
第14回 災害対策
第15回 講義のまとめと今後の課題
第16回 試験
事前・事後学修の内容 講義の配付資料や各自のノート、博物館や水族館のイベントや出版物、見学などにより、各自で学習を発展させる。(各回、予習・復習それぞれ2時間)
第1回博物館資料保存としての水族館生物飼育-その目的と意義
(予習)テキストを読み、博物館、動物園水族館の目的とは何か、博物館資料とは何かを考えておく。
(復習)動物園水族館の目的、「保管と保存」「目的と意義」の違いについてまとめる。
第2回 水族館における生物飼育の歴史
(予習)テキストと資料を読み、水族館における生物飼育の歴史について調べる。
(復習)いつ頃どこでどのような水族館が多く作られたか、水族館における生物飼育の歴史についてまとめる。
第3回 生物飼育に関する法令と飼育基準
(予習)テキストを読み、水族館の生物飼育に関する法令・基準・条約について調べる。
(復習)水族館における生物飼育に関係する法令・基準・条約からいくつか選び自分なりにまとめる。
第4回 生物飼育のための基礎生物学と環境要因
(予習)テキストを読み、生物を飼育する場合の生物と環境との関連について考える。
(復習)水族館で生物を飼育する場合に、注意すべき環境要因についてまとめる。
第5回 生物飼育のための施設と設備
(予習)テキストを読み、水族館で生物を飼育するための設備についての注意点などを調べておく。
(復習)飼育設備を考える場合の注意すべきポイントについてまとめる。生物濾過とは何か理解する。
第6回 飼育生物の収集と輸送
(予習)テキストを読み、生物を収集・輸送する場合の注意点を調べておく。
(復習)飼育生物の収集・輸送を実施する場合、注意すべき点をまとめる。
第7回 飼育環境の管理1 魚類
(予習)テキストを読み、魚類の飼育環境を整えるポイントは何か、考える。
(復習)魚類の飼育環境の管理について注意すべきポイントをまとめる。
第8回 飼育環境の管理2 無脊椎動物
(予習)テキストを読み、無脊椎動物の飼育環境を整えるポイントは何か、考える。
(復習)無脊椎動物の飼育環境の管理について注意すべきポイントをまとめる。
第9回 飼育環境の管理3 哺乳類
(予習)テキストを読み、哺乳類の飼育環境を整えるポイントは何か、考える。
(復習)哺乳類の飼育環境の管理について注意すべきポイントをまとめる。
第10回 飼育環境の管理4 鳥類・爬虫類・両生類
(予習)テキストを読み、鳥類・爬虫類・両生類の飼育環境を整えるポイントは何か、考える。
(復習)鳥類・爬虫類・両生類の飼育環境の管理について注意すべきポイントをまとめる。
第11回 飼育生物の健康管理と治療および繁殖
(予習)テキストを読み、飼育生物の健康管理・治療・繁殖についてどのような実施事項があるか確認しておく。
(復習)飼育生物の健康を管理する上で、健康管理や治療、繁殖のために重要なことは何か、まとめておく。
第12回 種の保存と自然環境保全
(予習)種の保存と自然環境保全のために水族館が行うことは何か、テキストなどで調べる。
(復習)水族館が実施している種の保存と自然環境保全に関する活動をまとめる。
第13回 標本の作製・保存・活用
(予習)博物館、水族館の標本にはどのようなものがあるか、テキストなどで調べる。
(復習)標本の作製・保存・活用の実施について注意すべきポイントをまとめる。
第14回 災害対策
(予習)博物館、水族館の災害にはどのようなものがあり、それを防ぐには何をすべきか、テキストなどで調べる。
(復習)博物館、水族館の災害の事例と、その対策のポイントをまとめる。
第15回 講義のまとめと今後の課題
(予習)これまでの講義を振り返り、概観し、水族館の今後の課題は何か、考える。
(復習)各回の講義をまとめ、水族館の今後の課題をまとめる。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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