三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
共生環境学科・地球環境学教育コース2年生の皆さんも練習船を用いた乗船実習があるのでぜひ受講してください。
選択・必修 必修
学科必修科目
授業科目名 海事概論
かいじがいろん
Outline of marine affairs
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2521-005
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 月曜日 3, 4時限
変更になる場合がありますので2022年度授業時間割で確認してください。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎(2022年度授業時間割と教室案内掲示で確認してください)

担当教員 ○前川 陽一(附属施設),中村 亨(附属施設)

○MAEKAWA Yoichi, NAKAMURA Toru

実務経験のある教員 担当教員である前川陽一は、外国航路に従事する重量物運搬船(モジュール船)に航海士として乗務し、航海や運用に関する様々な事柄、特に重量物貨物の荷役作業や救命設備や甲板機器の整備と航海日誌等のさまざまな書類の記録や管理を行った。この経験を活かし、実務的な視点から講義を行う。

SDGsの目標
連絡事項 2022年度は対面形式にて実施します。
但し、感染状況によってはハイブリット形式やオンライン形式に変更するなどの可能性もありますので定期的に確認してください。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 練習船を用いた実習や研究を行っていく上で、船舶を運航するために必要な基本的な知識を学び理解します。
授業の内容は、航海学(地文航法、天文航法、航海計器、海図作業など)、運用学(係留や錨泊法、気象や海象、船体構造、荒天操船など)、法規(海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法、船員法、船舶職員法、海洋基本法など)に加え、舶用機関、無線通信、海洋観測機器や海洋観測手法など船舶や海洋に関する基礎知識を広く学習します。
この講義は三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」を身につけるため、生物資源学部のDPである「専門知識の修得」を目指します。
学修の目的 海事概論では、船上・洋上という特殊なフィールドでの現場学習研究活動を行う上で必要な海上総合知識を理解できるようになります。
また、これにより実際の乗船を伴う各実習への円滑な導入になることを目的としています。
学修の到達目標 (知識)練習船での実習の事前準備として基本的な知識を身につけ、海上での観測作業などへのスムーズな導入ができます。加えて小型船舶操縦士資格を取得するするために必要な船舶に関する知識にも適用できます。
(態度)授業では毎回出席確認を含めたアンケートを実施します。授業内容で不明瞭だった点、授業内容に付随して質問、感想などをアンケートに書いて提出し、次回の授業内で回答します。これにより授業の理解を上げるとともに適切な質疑を行うことで内容をより深めることができます。
(技能)授業には海図作業を含んでいます。実際に練習用海図を配布し、三角定規やコンパスなどを使用して海図上に作図して船位の決定などを行います。これにより乗船実習などで実施する航海当直実習の必要な力を身につけます。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 小テスト、記述式期末試験、講義参加への積極性など合計100%(合計が60%以上で合格)
(知識)観測機器や航海計器に関する小テストを2回程度実施して基礎知識の修得確認(20%)
記述式期末テストの筆記試験
(知識)航海学、運用学、法規、その他についての基礎知識の修得や知識の定着度について確認(60%)
(態度)授業で毎回実施する出席確認を含めたアンケート(疑問点を含む)への積極的な姿勢(10%)
(技能)期末テストには練習用海図を用いた作図による推定船位や真進路、実際の船位決定なども含みチャートワーク技術に関する評価(10%)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業アンケートによる「学生からの意見」の改善に取り組む。
また毎回授業の最後に回収する出欠確認も兼ねた質問・感想アンケートによる改善にも取り組む。
教科書 特になし
参考書 資料の配布あり。Moodleコースから授業の前週末に毎週配布予定。
オフィスアワー E-mailで随時受け付けます。
また練習船が松阪港に停泊中に限り訪船も可能です。(平日9時から16時ころまでの間)
訪船希望の際は事前にE-mailにて確認、連絡を行ってください。
受講要件
予め履修が望ましい科目 生物資源学総論、フィールドサイエンスセンター体験演習
発展科目 乗船実習など練習船に乗船して行う各種実習
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 航海学、運用学、海上法規、海上気象、海洋観測
Key Word(s) navigation, seaman-ship, maritime meteorology, marine obsevation
学修内容 練習船勢水丸を用いた各種実習で行っている船内生活、運航業務、海洋観測、生物採集等が円滑に行う得るよう知識を身につけられるよう授業を行います。
船舶の構造,設備、航海、運用、法規について概説し、海洋気象、海象及び観測計画立案に必要な海図の知識、航海知識についても講義します。
さらに、船舶や海運、海洋観測の歴史を紹介し、一般的な海洋観測機器及び観測法についても概説します。
併せて、生物採集調査用具について種類、性能と用途、採集法についても解説します。
大まかな内容は以下の通り、初回のガイダンス時に計画を改めて示す。
第1回 ガイダンス、海と船の基礎知識
 担当教員紹介、講義計画、海の基礎知識(誕生、伊勢湾、大陸棚、EEZ)、船の基礎知識(歴史、用語)
第2回 航海① 航海計器
 勢水丸搭載の航海機器についての紹介、仕様、原理、使用方法など
(マグネットコンパス、ジャイロコンパス、GPSコンパス、GPS、レーダー、AIS、ECDIS、電磁ログなど)
第3回 法規① 海上衝突予防法
 海上衝突予防法の解説、用語の定義、航法、灯火及び形象物、音響信号など
第4回 航海② 地文航法
 船位、緯度、経度、速力と航程、沿岸航法、交差方位法、両測方位法、潮流航法
第5回 航海③ 海図知識
 水路図誌、海図の種類、水路書誌、海図図式、測地系、灯台についてなど
第6回 海図作業(基本編)
 練習用海図説明、緯度経度読み取り、距離読み取り、位置の線(方位線、距離線)、コースライン
第7回 海図作業(応用編)
 船位決定の実践、交差方位法、潮流航法、推定位置の記入、実針路、航程の求め方など
第8回 法規② 海上交通安全法
 海上交通安全法の解説、用語の定義、適応海域、交通方法、航路ごとの航法、危険の防止など
第9回 運用① 海流・気象
 高気圧、低気圧、台風、黒潮、天気図、高層天気図、雲の種類、世界の海流、日本の海流
第10回 その他① 観測機器
 勢水丸搭載の観測機器漁労装置についての紹介、仕様、原理、使用方法など
(CTP、NTFS、採水器、採泥器、船底音響機器、気象観測機器、プランクトンネット、底引き網、ドレッジ、 ORIネット、IKMTネット、ニューストンネットなど)
第11回 法規③ 港則法、その他
 港則法、船員法、船舶安全法、船舶職員法、海洋基本法の紹介
第12回 その他② 舶用機関・無線
 主機、補機、4サイクル、2サイクル、過給機、燃料油、通信の歴史、遭難信号、GMDSS、VHFなど
第13回 運用② 錨・係留など
 錨の種類、錨による係船、岸壁への係留、投錨法、船体形状など
第14回 航海④ 天文航法
 六分儀、天測歴、星座早見表、天測、北極星高度緯度法、メリパスなど)
第15回 試験実施
第16回 試験返却、実習ガイダンス
定期試験の返却と解説、乗船実習ガイダンスなど
事前・事後学修の内容 第1回
事前学修:海事全般(海、船、海上気象)などに関する興味を持つためインターネットなどを通じて考えておく。シラバスを確認して学習内容全般において疑問点を考えておく。(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第2回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第3回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第4回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第5回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第6回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える。海図作業に関しては再度講義内で行った練習問題を各自で実践しておく(120分)
第7回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える。海図作業に関しては再度講義内で行った練習問題を各自で実践しておく(120分)
第8回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第9回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第10回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第11回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第12回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第13回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第14回
事前学修:講義内において翌週の講義内容について案内し、資料をMoodleにて配布します。資料をよく読んでその内容について各自予習するとともに、疑問点などがあれば調べておく(120分)
事後学修:配布した資料を基に講義終了後にもう一度熟読し、授業内容の理解を深める。不明点などがあれば講義最後のアンケートに記載し、自分でも調べて次回講義の回答に備える(120分)
第15回
事前学修:試験に備えてこれまでの学習内容を振り返っておく(120分)
事後学修:試験問題の確認、解答の内容や自己採点、未回答であった設問などを復習しておく(120分)

※本講義は、海洋生物資源学科以外にも乗船を伴う実習参加する学生は受講が望ましいです。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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