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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体防御の分子基盤
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 免疫学
めんえきがく
Immunology
単位数 「生体防御の分子基盤」として8 単位
ナンバリングコード
medc-medc-IMMU-2201-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

開講時間 月曜日 1, 2, 3, 4時限; 木曜日 5, 6, 7, 8時限
5月6日のみ金曜日開講
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 医学部医学科 臨床第2講義室

担当教員 ガバザ・エステバン(医学部医学科)、加藤琢磨(医学部医学科)、戸田雅昭(医学部医学科)、安間太郎(医学部医学科)、竹下敦郎(医学部医学科)

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 免疫学はジェンナー(Jenner, E.1749~1823)の創始した種痘を起源とする実学として発展してきた。20世紀とくにその後半には分子生物学的手法を駆使した研究の展開により医学・生物学の中にユニークな領域を形成している。
ヒトの健康はリンパ球を中心とした免疫反応により、外部からの感染性病原体を排除することにより保たれている。しかし、このような“健康な個体”にも自己に反応するリンパ球の存在することが明らかにされ、これが未だ不明のメカニズムで活性化されるとたちまち不治の“自己免疫病” に陥る。また、エイズウイルスはリンパ球そのものに感染し、“健康の基盤”といえる免疫反応を低下させ、通常では無害の細菌や真菌を有害化させる。
このように、免疫反応が中心的役割を果たす感染症の予防や自己免疫疾患の理解を通した治療、アレルギー、臓器移植や癌の免疫治療など免疫生物学の基礎を学ぶことを通して理解する。
学修の目的 免疫系による生体防御機構を学ぶこと。
免疫系の仕組みを分子レベルから個体レベルで理解すること。
免疫異常によって引き起こされる疾患を理解すること。
学修の到達目標 生体防御医学(免疫学)の教育ではいままでに解明された基本的事項を理解し、病気の予防を含む健康の保持に果たす免疫反応の役割を理解するとともに、免疫反応と病気との関連を広く学ぶことを通し、EBM(evidence-based medicine)発展の基盤を習得することを目的としている。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
○「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
○「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
○「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
○「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
○「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

感じる力=25%, 考える力=45%, 生きる力=10%、コミュニケーション力=20%

成績評価方法と基準 試験及び実習 
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 講義内で実施の小テスト結果、学生からの質問等により学生の学習進捗状況を確認し、その後の授業の改善に役立てる。
教科書 ①Immunobiology: The Immune System in Health and Disease(9th ed.)・免疫生物学(第9版)
②Cellular and Molecular Immunology(Ninth edition) ・分子細胞免疫学(原著第9版)
上記を指定教科書とする。
参考書
オフィスアワー 月曜日~金曜日10:00〜16:00、場所:総合研究棟I、3階 304号室
連絡先:
教授:ガバザ エステバン(gabazza@doc.medic.mie-u.ac.jp 内線6374)
秘書:家田 みゆき(men-ekihisho@doc.medic.mie-u.ac.jp 内線6375)
受講要件
予め履修が望ましい科目 生体の構造と機能に含まれる科目を充分に学習しておくこと
発展科目 病理学、組織学、生化学など
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 免疫反応、 多様性、 免疫記憶、 特異性、 感染症 T、Bリンパ球、 抗体、 自己免疫疾患、アレルギー、 免疫不全、 移植、 癌免疫、 シグナル伝達、 純系マウス、 クローン選択説、遺伝子再配列、 エイズ
Key Word(s) IMMUNE RESPONSE, DIVERSITY, IMMUNOLOGICAL MEMORY, SPECIFICITY, INFECTION, T B Cells, AUTOIMMUNE DISEASE, IMMUNE DEFICIENCY, TRANSPLANTATION, ANTITUMOR IMMUNITY, SIGNALLING, INBRED MOUSE, CLONAL SELCTION THEORY, GENE REARRANGEMENT, AIDS
学修内容 4月14日 木曜日 13:00~16:10 ガバザ.....免疫総論

4月21日 木曜日 13:00~16:10 加藤.......自然免疫

5月6日 金曜日 13:00~16:10  戸田.......B細胞・T細胞の発生と分化
 
5月16日 月曜日 8:50~12:00 戸田.......抗原認識分子機構

5月23日 月曜日 8:50~12:00 戸田.......T細胞を介する免疫

5月30日 月曜日 8:50~12:00 竹下.......体液性免疫応答

6月6日 月曜日 8:50~12:00 ガバザ......免疫応答とシグナル伝達

6月13日 月曜日 8:50~12:00 安間......免疫系における過剰反応

6月20日 月曜日 8:50~12:00 安間......1)免疫応答による正常組織の破綻, 2)移植免疫・腫瘍免疫 
                                   
6月27日 月曜日 8:50~12:00 ガバザ......1)感染に対する生体防御, 2)生体防御機構の破綻

7月19日 火曜日 13:00~16:10......本試験 

9月7日 水曜日 13:00~16:10......再試験
事前・事後学修の内容 指定教科書を充分に読むこと
事前学修の時間:240分/回    事後学修の時間:240分/回

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