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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
人数によっては,海洋生産プログラム以外の学生の受講を制限する場合がある。
選択・必修 選択必修
教育コース選択必修:海洋P指定科目
授業科目名 藻類学実習
そうるいがくじっしゅう
Practice in Phycology
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2534-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

開講時間
生物資源学部で周知する2022 年度 授業時間割にて確認すること。 詳細は掲示する。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 附帯水産実験所

担当教員 ○ 倉島  彰(海洋生物資源学科)

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 三重県の志摩半島周辺には,サガラメ,カジメ,ホンダワラ類からなる東海地方随一の藻場が広がっている。また,ワカメやノリ,ヒトエグサなど有用海藻の養殖も盛んな地域である。これらの海藻は三重県の沿岸環境,水産業,文化と密接な関わりを持つ。この実習では生物資源学部附属水産実験所と鳥羽市水産研究所を利用することで,海藻の生育環境や養殖場を実地に学ぶ。海藻の生育環境の観察,海藻の採集と分類,有用海藻の増養殖に関する実験を通して,大型藻類・藻場と環境や水産業との関わりについて理解を深める。
学修の目的 この実習では,海藻の生育環境や養殖の現場を体験して,沿岸生態系における大型藻類の多様性や藻場の役割と養殖の基本的手法を理解すること,海藻と生育環境の関係を考察する能力を身につけることを目的とする。
学修の到達目標 大型藻類を水産学や環境保全に利用するために必要な技術を身につけるようになる。そのために以下の学習目標を設定する。「知識」:学生が,磯に生育する主要な海藻種を同定できるようになる。
「態度」:学生が,海藻養殖に必要な基礎的な施設や技術に答えられるようになる。
「技能」:学生が,実験器具,環境測定機器を用いて海藻の生育に必要な生理的特性を測定できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 スケッチと標本(50%)とレポート(50%)の内容と表現(100%)
「知識」:磯採集によって採集した海藻の標本を用いて,沿岸域の生物多様性を説明することができる(標本,スケッチ)。
「態度」:海藻養殖の基礎的手法を順序立てて説明することができる(レポート)。
「技能」:生理学実験を通して海藻の生育に必要な条件を考察することで,沿岸環境と生物の関係を評価できる(レポート)。
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

インターンシップ

英語を用いた教育

授業改善の工夫 資料やTAを活用して,わかりやすい授業を行う。Moodle を活用して,実習時間外の学習支援をする。
教科書 テキスト:実習の予定,実験手順を記したテキストを配付する
参考書 海藻 : 日本で見られる388種の生態写真+おしば標本(神谷充伸監修 誠文堂新光社),日本の海藻 : 基本284(田中次郎・中村庸夫 平凡社)
オフィスアワー 火曜日 16:30~18:00;623室
受講要件 藻類学,海洋植物学実験の内容をよく理解しておくこと
フィールドでの作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること
予め履修が望ましい科目 海洋生物学,藻類学,海洋植物学実験
発展科目 特に無し
その他 環境教育に関連した科目
前期中の集中講義。磯の実習は危険を伴うので,教官やTAの指示に確実に従うこと。
設備の関係で,海洋生産プログラム以外の受講生は人数制限をすることがある。
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目
*インターンシップ要素を含む科目(2019年入学生から適用)

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=9438
キーワード 海藻採集,分類,光合成色素,養殖
Key Word(s) seaweed collection, taxonomy, photosynthetic pigments, aquaculture
学修内容 I. 海藻の形態観察と光合成色素の分析(附属水産実験所)
第1回  I-1. ガイダンス, I-2. 講義:海藻の光合成色素
第2回  I-3. 光合成色素の分析:陸上植物や海藻に含まれる光合成色素の定性分析を行う
第3回  I-4. 講義:海藻の形態,分類
第4回  I-5 海藻の形態観察:顕微鏡により海藻の観察,同定とスケッチを行う

II. 磯採集と海藻同定(附属水産実験所)
第5回  II-1. 講義:磯と藻場の環境
第6回  II-2. 講義:海藻の採集方法
第7回  II-3. 海中の観察:鳥羽市周辺の海藻の生育状況を観察する
第8回  II-4. 海藻の採集:浜島の磯と藻場に生育する海藻を採集する
第9回  II-5. 講義:海藻の同定法,標本作成法
第10回  II-6. 海藻の同定:採集した海藻の種を同定する
第11回  II-7. 海藻標本作製:同定した海藻を標本にする
第12回  II-8. 海藻リストの作成:採集した海藻を分類群ごとのリストにする

III. 有用海藻の養殖実習(鳥羽市水産研究所研究員による指導)
第13回  III-1. 講義:海藻の養殖方法
第14回  III-2. 実習:養殖施設の見学
第15回  III-3. 実習:有用海藻(養殖ノリまたはワカメ)の観察

第16回 IV. レポート作成

I,IIは実験所に1~2泊して行う。IIIは,実習IおよびIIとは別日程で,日帰りまたは1泊で行う。ただし,2~3泊してI~IIIを連続で行う可能性もある。
宿泊日数や日程が確定していないのは,潮汐時間およびインターンシップ先の業務のためである。確定次第,履修者に連絡する。
海況によって実習の順番と内容は変更することがある。
事前・事後学修の内容 大型藻類の分類,生活史,養殖および光合成に関する,藻類学,海洋植物学実験の内容を復習しておくこと。
事前学修の時間:    事後学修の時間:

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