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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 工学部建築学科/総合工学科建築学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次
建築学科
選択・必修 必修
授業科目名 建築概論
けんちくがいろん
Introduction to Architecture
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ARCH-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 5, 6時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 前期の前半はオンライン形式で行う。

担当教員 富岡義人(工学部建築学科)

TOMIOKA, Yoshito

tomioka@arch.mie-u.ac.jp

実務経験のある教員 担当教員は建築設計実務の経験がある。1級建築士の資格を有している。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 建築学の学習の出発点にあたる総論・通論的内容の科目である。建築学の幅広い諸分野を学んでいくにあたり、その相異なる幅広い観点を、スケッチ描画(自在画)を通して体験しながら、建築物の構想・設計・建設・利用の各段階にわたる多様な興味を開発していく。
学修の目的 建築計画(人体寸法、家具、平面計画など)、建築設計(建築家、建築要素など)、建築構造(架構形式、力学性状など)、都市環境(都市構造、緑化環境など)、建築史(建築年代、様式など)の5分野を中心として、基本的な領域認識と興味を培うことを目的とする。
学修の到達目標 1)建築学の基本的構成を理解する。
2)自在画により建築物の各側面を図的に素早く表現する能力を身につける。
3)建築を論ずるための基本的語彙と視点を身につける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○文化や社会の発展について、歴史的に理解し、説明できる。地球的視点に立ち、文化や社会の多様性について理解し、説明できる。【広い分野】
 建築家あるいは建築技術者を対象とした技術者倫理に関する知識を持ち、説明できる。専門科目の演習を通じて、倫理的判断の態度を身につける。【技術者倫理】
○建築学の基礎となる数学・自然科学・情報技術の基礎知識を持ち、応用できる。計画・環境設備・構造・生産の専門知識を持ち、データを分析し、適切に説明できる。【専門的能力】
 論理的な記述能力、学習したことを発表、討論できる日本語能力を身につける。専門英語の基礎知識をもち、英語による基本的なコミュニケーション能力を身につける。【コミュニケーション能力】
○与えられた課題に対して、社会のニーズ、予想される問題を把握し、建築学的な解決策を設計できる。自発的で継続的な学習の方法と態度を身につける。設計製図などの演習を通じて、グループワークの方法と態度を身につける。【デザイン能力】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 指定する様式のクロッキーブックに課題を描画する。そのうち個々の受講生が指定するスケッチ課題5点について、それぞれ100点満点で採点し、これらを平均して総合得点を算出する。得点60点以上を合格とする。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL
実地体験型PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 予習・復習の助けになるように、参考文献などを含む講義資料をMoodleを通じて配付する。
教科書 武者英二ほか:建築設計演習基礎編 建築デザインの製図法から簡単な設計まで, 彰国社, 1982
参考書 フランシス・D.K. チン:建築のかたちと空間をデザインする, 彰国社, 1987
オフィスアワー 随時、メール(tomioka@arch.mie-u.ac.jp)による質問等受け付ける。
受講要件 1)建築を学ぼうという強い意志のあること。
2)フィールドでのスケッチなどの課題があるので、必ず学生教育研究災害傷害保険に加入すること。
予め履修が望ましい科目 入学直後の授業科目であるので、予めの履修は想定していない。
発展科目 この科目はすべての専門科目に発展するが、特に建築設計能力の基礎となる。
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 建築空間、建築構造、建築美、街並み、人体寸法、建築語彙、図的思考、図的表現、自在画
Key Word(s) architectural space, building structure, architectural aesthetics, townscape, human dimension, architectural vocabulary, figure thinking, graphic expression, free-hand sketching
学修内容 <第1部 人間にとっての建築>
1. ガイダンス: 図は建築の言葉である
  建築の設計における図面の役割,建築家のスケッチを見る・真似をする
2. 建築模型をスケッチする
  躊躇を乗り越える,内容と表現の違い,画材としての鉛筆,描法=線と面,写生と図式化
3.人体寸法を識る
  自らの身体を測る(身長、肩幅、両手幅、掌幅、歩幅など)
4. 家具のデザインを集める
  身の回りの実測,著名作品の紹介,カタログの収集
5. 建築物を計測する
  収容人数あたりの面積,入口の幅,階段の幅,手すりの高さ,天井の高さ,トイレの大きさ,距離感,囲まれ感 

<第2部 部分のかたち・全体のかたち>
6.都市のパターンを把握する
  地図,街路のパターン,各種の町並みの紹介,町並みの統一性,フィールドスケッチ
7. 建物をとりまく環境
  緑化要素,アプローチ・外構,庭園と座敷,自然の風景と建築空間
8. 建物から環境へのはたらきかけ
  中庭,前庭,プロムナード 
9. 建築物の構造
  建物を構造体に還元する,骨組み,荷重,力の流れ,変形
10. 開口部のデザイン
  各種の窓と光,風景の取り込み,ひさしとテラス

<第3部 デザインを読み解く>
11. 建築家の作品を識る
  特定の建築家の作品を例として紹介,フィールドスケッチ
12. ビルディングタイプとスケール
  住宅作品を同一縮尺で描画する
13. ビルディングタイプとスケール(その2)
  学校作品を同一縮尺で描画する
14. 年表を作る
  西洋建築史の俯瞰、サムネイルスケッチ
15.建築学の学問領域の相互関係を図面化する
  分野構成,図式化,カリキュラム、マインドマップ
16. レポート講評
事前・事後学修の内容 指定された様式のクロッキーブックを用意し、講義内容の要点を記録するとともに、出題された課題(各ノート1ページ)を完成させる。課題は10題程度出題されるが、そのうち5題を指定して、クロッキープックごと提出する。
事前学修の時間:90分/回    事後学修の時間:180分/回

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