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開講年度 | 2022 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 選択 選択科目:海洋P指定科目 |
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授業科目名 | 海洋環境調査実習 | |
かいようかんきょうちょうさじっしゅう | ||
Onboard Field Training for Biological Oceanography | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-3544-002
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期集中 |
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開講時間 |
2022年5月30日~31日、 6月3日~4日、 6月10日~11日の3航海においてグループに分けて実施の予定 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 三重大学練習船勢水丸 | |
担当教員 | ○田口 和典(生物資源学部海洋生物資源学科), 石川 輝(生物資源学部海洋生物資源学科) | |
○TAGUCHI, Kazunori, ISHIKAWA, Akira | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 海の育んだ生物資源を学ぶためには、環境場としての海洋の特性や系内で起きている仕組みを良く理解しておく必要がある。実際に練習船「勢水丸」の航海に自ら乗船し、沿岸・外洋での海洋観測および各種試料の採集・観察を通して自然と対峙することにより、如何に現場の生物が海洋の物理・化学的環境要因と密接に関係しているのかを深く理解する。また、フィールドとして三重県の伊勢湾や隣接する遠州灘外洋域を観測し、「地域を学ぶ」実習となる。 (育てたい資質や能力)本実習を通じて、観測実践における協調性や問題解決力、得られた観測データの客観的解析能力と創造的理解を身につけることを目指す。 (DP、CPとの関連)本実習は、三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPである(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。の修得を目指す。 |
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学修の目的 | 実際の洋上での現場観測を通して科学的に海を解析することにより、海洋の基礎的な知識や客観的理解が得られ、海洋内で起きている諸現象を正しく認識できるようになる。 学生が、海洋の構造を現場観測を通して理解することを目的とする。 学生が、海洋の仕組みに関する知識を深めることを目的とする。 学生が、船舶で用いた海洋の観測手法を身につけることを目的とする。 |
学修の到達目標 | 講義で学んだ知識を海洋現場での観測を通じて深く理解、把握する。 「知識」:学生が、船舶による海洋の現場観測に必要な知識を得る。 「態度」:学生が、海洋の仕組みを説明できるようになる。 「技能」:学生が、船舶搭載された測器を用い海洋の観測手法を身につける。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 成績の評価は、乗船実習への参加姿勢と下船後の実験室での一部の分析、レポート課題の提出によって行う。評価の基準は実習への参加(含分析作業)50%、レポート提出50%とする(合計が60%以上で合格)。 「知識」:観測データに基づいて、的確な海洋構造の解析ができる。 「態度」:海洋における仕組みを、文章により論理的に表現することができる。 「技能」:搭載された観測機器を使って、正確な海洋観測データを取得できる。 |
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 |
グループ学習の要素を加えた授業 |
授業改善の工夫 | 履修希望者には事前に綿密な2回のガイダンスを行い、実習内容、観測要領、安全対策等について連絡する。 |
教科書 | 「海洋環境調査実習航海要領」(事前ガイダンス時に作成配付) |
参考書 | 一般海洋学実習ハンドブック(東海大学出版会) 海洋科学入門-海の低次生産過程-(恒星社厚生閣) |
オフィスアワー | 乗船中は、24時間学生との交流をはかる時間とする。 下船後は、毎週金曜日12:15~13:00、場所639室 |
受講要件 | 洋上での観測作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。 |
予め履修が望ましい科目 | 浮遊生物学、海洋植物学実験 |
発展科目 | 海洋化学 |
その他 |
環境教育に関連した科目 当実習は、練習船勢水丸の教育関係共同利用拠点事業(黒潮流域における生物資源と環境・食文化教育のための共同利用拠点)における「公開・海洋観測実習航海(海洋環境調査実習)」の実施を含みます。この実習航海には他大学の学生が乗船することがあります。そのため、学内の学生の受講可能数を調整することがあります。 履修申告は修正申告期間ではなく、最初の履修申告期間に行って下さい。船の定員を無駄にしないため、履修を認められた人は、履修を取り消さないようにお願いします。 特別聴講学生としてこの授業科目を受講した他大学の学生に対しては、所定の受講認定書(成績評価付き)を発行します。 高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 海洋観測、TSダイヤグラム、湧昇、伊勢湾、熊野灘、遠州灘、黒潮、栄養塩、植物プランクトン、クロロフィルa、一次生産速度、食物連鎖、補償深度、堆積物 |
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Key Word(s) | oceanographic observation, TS diagram, upwelling, Kuroshiwo, nutrients, phytoplankton, chlorophyll a, primary production, marine food web, compensation depth, ocean floor sediment |
学修内容 | 第1回 海洋観測の基本全般 第2回 CTD観測による現場密度場の把握 第3回 T-Sダイヤグラムによる水塊解析 第4回 ADCPによる流れ場の観測 第5回 透明度測定と補償深度の見積もり 第6回 植物プランクトン群集の調査 第7回 ニスキンやバンドン等による採水作業 第8回 海水試料のろ過方法 第9回 クロロフィルaと栄養塩の濃度分布 第10回 高速フラッシュ励起蛍光光度計による海中一次生産速度の測定 第11回 海洋の一次生産速度の見積もり 第12回 海底堆積物採取と観察 第13回 海洋観測データの各種作図 第14回 観測データの解析と考察1 第15回 観測データの解析と考察2 |
事前・事後学修の内容 | 事前学修:実習前に実施するガイダンス説明時に配付する「海洋環境調査実習航海要領」を予め熟読して理解しておくこと(3時間)。 事後学修:下船後1か月以内に、得られた海洋観測データを解析して、課題レポートを作成し提出する(27時間)。 |
事前学修の時間: 事後学修の時間: |