三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択必修
教育コース選択必修:海洋P指定科目
選択科目:水圏P指定科目
授業科目名 浮遊生物学
ふゆうせいぶつがく
Planktology
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2531-010
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学校舎(2022年度 授業時間割と教室案内掲示で確認して下さい)

担当教員 石川 輝(生物資源学部海洋生物資源学科)

ISHIKAWA, Akira

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 海洋の生態系は,空気とは性状が大きく異なる水中に存在し,陸上生態系にはない様々な特徴を有する。本講義では,海洋のプランクトン群集に焦点を当て,環境への適応,プランクトンに始まる食物連鎖,プランクトンの時空間分布を制御する要因などを概説する。

(育てたい資質や能力)この講義を通じて、海洋における生態系が極めてバランス良く成り立っているということを理解する能力を育てるとともに、環境保全にも貢献できる資質も身につけることを目指します。

(DP、CPとの関連)この講義は、三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」を身に付けるため、生物資源学部のDPである(2)生命、環境に関する生物資源学の基本的な知識の修得を目指します。
学修の目的 海洋の地理・物理・化学的な環境に関する理解を深めるとともに,プランクトンを出発点とした海洋の生物生産性や生物を介した物質循環を総合的に理解するために必要な知識を習得する。
学修の到達目標 浮遊生物学を通じて、海洋環境の特徴的な点を理解し,浮遊生物学的な観点から海洋環境とプランクトンとの関係に関する基本的事項について解析・考察する能力を身につけることができます。
そのために、以下の学習目標を設定します。
(知識)
海洋に特徴的な環境とプランクトンの動態についての基礎知識を習得し、具体的事例を挙げてそれぞれを関連付けて説明できるようになる。
(態度)
講義には毎回積極的に出席し、講義中の問題提起や質問に対する解答をもとに適切な質疑応答を行うことで内容の理解を深めることができます。
(技能)
事前事後の課題を通じて、浮遊生物学研究の現場で提起される様々なテーマについて自ら調べ、論理的な思考力を養うことができます。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 筆記試験(100 %)
(知識)
浮遊生物学に関する基礎知識の習得について学期末に行われる筆記試験を通じて評価します。
(態度)
講義回数の2/3以上を出席していることが、期末試験を受ける要件となります。
(技術)
事前事後学習で取りまとめたレポートを提出していない場合は、出席扱いとなりません。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 適宜質問等を行い,理解度を確認しながら授業を進める。
教科書 特に指定しない。各講義回で資料を配付する。
参考書 生物海洋学入門(関 文威 監訳 講談社サイエンティフィク), 海洋科学入門 -海の低次生物生産過程- (多田邦尚 他著 恒星社厚生閣), 海洋プランクトン生態学(谷口 旭 監修 成山堂)
オフィスアワー 随時,637号室
受講要件 特になし。
予め履修が望ましい科目 特になし。
発展科目 海洋化学,海洋植物学実験, 海洋環境調査実習
その他 環境教育に関連した科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 海洋環境,海洋生態系,植物プランクトン,動物プランクトン,食物連鎖,物質循環,生物生産
Key Word(s) marine environment, marine ecosystem, phytoplankton, zooplankton, food chain, geochemical cycle, biological production
学修内容 第1回
概要:浮遊生物学とは何か
授業時間内の学修内容:浮遊生物学とは何かを概説するとともに、浮遊生物学が生物海洋学の中心に位置する研究領域であることを学習します。
キーワード:浮遊生物(Plankton)、生物海洋学(Biological Oceanography)、海洋環境(Marine environment)、基礎生産者(Primary producers)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第2回
概要: 海洋環境1
授業時間内の学修内容:海洋生態系についての動画視聴、海の地理学
キーワード:7つの海洋(Seven Oceans)、海洋の深度(Depths of Oceans)、海洋の面積(Areas of Oceans)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第3回
概要:海洋環境2
授業時間内の学修内容:海水の特性、水温、塩分について説明します。
キーワード:海水の特徴(Characteristics of seawater)、水温 (Water temperature)、表面水温の年較差(Annual fluctuations of the surface temperature)、塩分(Salinity)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第4回
概要:海洋環境3
授業時間内の学修内容:密度、海流、海洋大循環、湧昇
キーワード:密度(Density)、海流(Water currents)、海洋大循環(Ocean general circulation)、湧昇(Upwelling)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第5回
概要:海洋環境4
授業時間内の学修内容:海水中の光環境、栄養塩
キーワード:光量(Light intensity)、光質(Light quality)、有光層(Euphotic layer)、栄養塩(Nutrients)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第6回
概要:植物プランクトンの主要分類群
授業時間内の学修内容:海洋植物プランクトンの主要分類群
キーワード:植物プランクトンの分類(Taxa of phytoplankton)、藍藻(Cyanophyceae)、渦鞭毛藻(Dinophyceae)、珪藻(Basillariophyceae)、ハプト藻(Haptophyceae)、ラフィド藻(Paphidophyceae)、緑藻(Chlorophyceae)、クリプト藻(Cryptophyceae)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第7回
概要:植物プランクトンの生活史
授業時間内の学修内容:生活史
キーワード:栄養形式(Nutritional types)、珪藻(diatoms)、渦鞭毛藻(Dinoflagellates)、生活史(Life cycle)、栄養細胞(Vegetative cells)、増大胞子(Auxospore)、休眠胞子(Resting spore)、休眠接合子(Hypnozygote)、シスト(Cyst)、増殖速度(Growth rate)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第8回
概要:植物プランクトンの増殖を支配する環境要因1
授業時間内の学修内容:植物プランクトンの増殖を支配する温度、塩分、二酸化炭素、光
キーワード:水温(Temperature)、塩分(Salinity)、二酸化炭素(Carbon dioxyde)、光(Light)、光合成・光曲線(Photosynthetic-Irradiance curve、)有光層(Euphotic layer)、補償深度(Compensation depth)、臨界深度(Critical depth)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第9回
概要: 植物プランクトンの増殖を支配する環境要因2
授業時間内の学修内容:植物プランクトンの増殖を支配する栄養塩
キーワード:制限要因(Limiting factors)、リービッヒの最小律(Liebig's law of the minimum)、レッドフィールド比(Redfield ratio)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第10回
概要:海洋の一次生産1
授業時間内の学修内容:海洋の一次生産を制御する要因、一次生産量の水平分布
キーワード:一次生産(Primary production)、一次生産力(Primary productivity)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第11回
概要:海洋の一次生産2
授業時間内の学修内容:海洋の一次生産の季節変化
キーワード:臨界深度(Critical depth)、混合層(Mixed layer)、春季大増殖(Spring bloom)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第12回
概要: 動物プランクトンの分類群と生態
授業時間内の学修内容:海洋に出現する主要な動物プランクトン類、動物プランクトンの生態
キーワード:動物プランクトンの分類(Taxa of zooplankton)、原生動物(Protozoa)、刺胞動物(Cindaria)、有櫛動物(Ctenophora)、毛顎動物(Chaetognatha)、環形動物(Annelida)、軟体動物(Mollusca)、節足動物(Arthropoda)、脊索動物(Protochordata)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第13回
概要: 食物連鎖と物質循環1
授業時間内の学修内容:食物連鎖
キーワード:採食食物連鎖(Grazing food chain)、微生物食物連鎖(Microbial food chain)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第14回
概要:食物連鎖と物質循環2
授業時間内の学修内容:物質循環
キーワード:新生産(New production)、再生産(Regenerated production)、生物ポンプ(Biological pump)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第15回
概要: 海洋観測・研究手法と研究の実際
授業時間内の学修内容:海洋観測機器、方法、手法
キーワード:海洋観測(Oceanographic observation)
事前学習の内容:Moodleコースから配付する講義テキストを熟読し関連項目について調べておき、わかったこと取りまとめてMoodleコースに提出すること。
事前学習の時間:90分
事後学習の内容:講義で説明した内容についてMoodleコースにあげられた問題に解答し、わからなかったことに対しては調べ、またさらに知識を深めたいことについて参考書等を利用して取りまとめ、Moodleコースに提出すること。
事後学習の時間:150分

第16回
概要: 期末試験
授業時間内の学修内容:各回の講義で学んだ知識の理解度を問う筆記試験
キーワード:浮遊生物学(Planktology)、生物海洋学(Biological Oceanography)
事前・事後学修の内容
事前学修の時間:90分/回    事後学修の時間:150分/回

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