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開講年度 | 2022 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 底生生物学を同時受講すること |
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選択・必修 | 選択必修 教育コース選択必修:海洋P指定科目 |
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授業科目名 | 海洋動物学実験 | |
かいようどうぶつがくじっけん | ||
Laboratory Works in Marine Animals | ||
単位数 | 1 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-2533-005
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
月曜日 5, 6, 7, 8時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎1階 顕微鏡実験室 | |
担当教員 | ○木村 妙子・金岩 稔(生物資源学部生物圏生命科学科) | |
○KIMURA, Taeko, KANAIWA, Minoru | ||
実務経験のある教員 | 木村:動植物関係の仕事に関わる専門学校で指導をした経験を生かし,海洋生物の特性について多様な観点から教育を行う。 | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 海洋動物は多様な分類学的及び生態学的な側面を持っています。海洋動物学実験では底生生物学の講義と連動し,海洋動物の分類学的および生態学的な特徴について実際の海洋動物を通じて学びます。地域の砂浜や干潟に実際に出かけ,主体的に他の受講者と協力しながら動物や環境の調査や観察を行い,データを解析し,科学的な論述や発表の方法を学びます。 (育てたい資質や能力) この実験を通じて,海洋動物の分類学的特徴と生態学的調査の基礎を学び,記録方法やデータの統計的な解析,論述方法を学びます。これらの学修から科学的な手法で海洋生態系における生産や利用,その生産を支える環境の維持に貢献できる能力を身につけることを目指します。 (DP,CPとの関係) この実験は,三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」を身につけるため,生物資源学部のDPである(2)生命,環境,食料,健康などに関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験の取得を目指します。 |
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学修の目的 | 海洋動物学実験は底生生物学の講義と連動し,海洋動物の分類学的および生態学的な特徴について,野外の調査や実物標本の観察を通じて学びます。この実験を受講する学生は,今後の海洋生態系の保全や持続的な利用のあり方を考えるために海洋動物に関する基礎的な観察や調査,解析の方法を理解し,科学的な評価や論述,議論の方法を学ぶことを目的とします。 |
学修の到達目標 | この講義を受講する学生は,沿岸生態系の基礎的な調査が自分自身でできることを目指し,海洋生態系における生産や利用,その生産を支える環境の維持に貢献できる能力を身につけることができます。そのために,以下の学修到達目標を設定します。 (知識) 海洋動物学実験では,学生が主な海洋動物の形態の基本構造とその特徴を解剖やスケッチを通じて理解できるようになり,それによって学生自身が採集した動物の同定の手法を身につけることができるようになる。さらに同定した動物種について,野外で定量調査や標識再捕実験を行い,そのデータを分析することにより,分析手法の基礎を学ぶ。それで得られた分析結果をまとめ,考察することにより,海洋動物の分布や成長に関する理解を深めることができる。同時に環境の調査を行うことにより,調査の手法や動物と環境との関係を理解することができるようになる。 (態度) 野外調査や実験室内の分析の際に主体的に行動し,他者とコミュニケーションをとり,協力してできるようになる。質問に対する意見発表や,複数の意見についての議論を通じて,お互いの意見に対して理解を示すとともに,適切な質疑を行うことで内容を深めることができます。 (技能) 事前事後学習やレポート作成,レポート内容の発表を通じて,海洋動物の分類学や生態学に関する基礎的な知識および海洋生態系と人間の関わりの問題点について,自ら調べることができるようになり,それらを論理的な文章でまとめ,発表する力を養うことができます。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | レポート60%,スケッチ30%,発表10% (知識)知識の定着度および事前事後学修を講義と相互に作用させ知識を深化させられた程度についてレポートで評価します(40%) (態度)主体性やコミュニケーション力を実験の態度や発表で評価します(10%)。 (技能)海洋動物のスケッチ手法の習熟度を評価します(30%)。統計解析や論理的な思考を文章にまとめる力をレポートで評価します(20%) 以上の評価基準をもとに60%以上で単位が取得できます。 |
授業の方法 | 実験 |
授業の特徴 |
実地体験型PBL グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 インターンシップ その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 図表等の実験関係の資料を配布する. |
教科書 | 海岸動物の生態学入門ーベントスの多様性に学ぶ(日本ベントス学会編,海文堂出版) |
参考書 | 西村三郎(編):日本海岸動物図鑑(上、下)、保育社 |
オフィスアワー | 出張中や会議中を除き、随時、539室,523室 |
受講要件 | 底生生物学、海洋個体群動態学を履修していること. フィールドでの作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること |
予め履修が望ましい科目 | 海洋生物学、浮遊生物学 |
発展科目 | 海洋生物資源調査実習、生物統計学 |
その他 |
環境教育に関連した科目 場合によっては、実験試料の実費代金を必要とします. 実験の順番は都合により変更されることがあります. *インターンシップ要素を含む科目(2019年入学生から適用) |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13235 |
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キーワード | 動物プランクトン、ネクトン、ベントス、分類、種同定、野外調査、統計解析 |
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Key Word(s) | zooplankton, nekton, benthos, taxonomy, identification, field survey, statistical analysis |
学修内容 | 1.ガイダンス 2.干潟の環境と生物の観察,標識再補法・除去法による個体数推定調査(1回目) 3.標識再補法・除去法による個体数推定調査(2回目) 4.干潟底質の粒度分析 5.標識再補法・除去法による個体数推定調査(3回目) 6.干潟の定量生物と環境調査 7.スケッチの方法,カイアシ類のスケッチ 8.標識再補法・除去法による個体数推定調査(4回目) 9.生物の解剖とスケッチ,同定(二枚貝類) 10.三重県立博物館見学 11.個体数推定データ解析(サイズ組成) 12.個体数推定データ解析(ドゥルーリー法)(個体数推定) 13.生物の解剖とスケッチ,同定(腹足類) 14.生物の解剖とスケッチ,同定(オオグソクムシ) 15.レポート発表 |
事前・事後学修の内容 | 事前:各回の実験の内容を把握し,対象生物を書籍などで調べる。(各回120分) 2.事後:干潟環境に関するレポート作成(3時間) 4.事後:干潟底質分析結果のレポート作成(5時間)。 6.事後:調査結果のレポート作成(10時間)。 10.事後:見学後にレポート作成(1時間)。 12.事後:個体数推定のレポート作成(10時間)。 |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |