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開講年度 | 2021 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 選択必修 教育コース選択必修:水圏P指定科目 |
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授業科目名 | 水族生理学 | |
すいぞくせいりがく | ||
Aquatic Animal Physiology | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-2531-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
水曜日 3, 4時限 |
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授業形態 |
ハイブリッド授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | ○神原 淳(海洋生物資源学科) | |
KOHBARA, Jun | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 魚類は,河川や湖沼さらには海洋の沿岸から深海にまで広く分布しています.すなわち,同じ水中でも魚種によって大きく異なった環境に生活していると言えるのです.魚類の呼吸,循環,浸透圧調節等の基礎的生理機能を例にあげて,環境への適応という観点から水中に生活する魚類の特徴を解説します. |
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学修の目的 | 人類が生活する陸上とは異なった水中というユニークな世界に生息している魚類の呼吸,循環,浸透圧調節等の生理機能の特徴を学習します. |
学修の到達目標 | 人類が生活する陸上とは異なった水中というユニークな世界に生息している魚類の呼吸,循環,浸透圧調節などの生理機能について,呼吸器,循環器および浸透圧調節関連器官の構造的特徴や生理機能について説明できるようになるとともに,彼らがどのようにうまく環境に適応して生活を営んでいるかを理解できるようになることを目標とします. |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 単元毎の授業の理解度確認テストを行います。期末試験(100%)で評価しますが,単元毎の小テストの成績も評価に含める場合があります. |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 内容に対しての理解・関心を深めるため実物標本やビデオ資料の充実を図ります.疑問点などには質問カードを活用し,次回の授業の始めに質問に対する解説を必ず行い,疑問を積み残さないように心がけます.配布プリント等に復習作業を設け,学生のみなさんの授業参加や復習を促進するような工夫をします. |
教科書 | テキスト:特に指定しません.資料プリント等は適宜,配布します. |
参考書 | 魚類生理学の基礎(会田編,改訂増補版,恒星社厚生閣),魚類生理学概論(田村編,恒星社厚生閣),動物生理学(クヌート・シュミット=ニールセン著,東京大学出版会). |
オフィスアワー | 毎週水曜日12:00~13:00(メール【kohbara@bio.mie-u.ac.jp】による事前予約が必要,630室).E-mailによる質問なども適宜対応します. |
受講要件 | 特になし. |
予め履修が望ましい科目 | 生理学 |
発展科目 | 水族生理学実験 |
その他 |
環境教育に関連した科目 この授業科目の一部は生物資源学研究科実験水槽群を利用して行われる. |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 魚類,水生動物,ホメオスタシス,呼吸,循環,浸透圧調節. |
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Key Word(s) | fishes, aquatic animals, homeostasis, respiration, circulation, osmoregulation |
学修内容 | 1.生物学における呼吸の定義について学習します. 2. 呼吸媒質としての水と空気の物性を比較し,空気呼吸と水呼吸の違いや特徴を学習します. 3. 脊椎動物の呼吸器の構造とその機能的特徴について比較生理学の立場から学習します. 4. 魚類の鰓の構造について学習します. 5.魚類の鰓の対向流システムやガス交換の仕組みを学習します. 6. 魚類の酸素消費量と測定方法,運動と酸素消費量の関係,群効果について学習します. 7. 肺魚など空気呼吸魚の種類と彼らの呼吸器の構造・特異性について学習します. 8. 体液の区分と血液の機能について学習します. 9. 脊椎動物の循環系を比較生理学の立場で理解し,魚類の循環系の特徴を学習します. 10. 血液の酸素運搬に関わるヘモグロビンの機能と酸素解離曲線の意義について学習します. 11. 血液の二酸化炭素運搬,血液の酸塩基平衡について学習します. 12. 魚類心臓の構造と機能,心電図,魚類心臓の神経支配について学習します. 13. 外部環境と内部環境の浸透圧差,浸透圧追従動物,浸透圧調節動物について学習します. 14. 淡水魚および海産魚の浸透圧調節の特徴について学習します. 15. 魚類の浸透圧調節とホルモン,浸透圧調節と回遊について学習します. 16. 定期試験. 【授業方針】授業の際には,板書によって各項目の内容を説明します.加えて,その内容をさらに理解しやすくするための図や表などのプリントを配布し,これらの図表の内容はプロジェクターを使って板書と並行的に説明を行います.受講者のみなさんは,板書の内容をノートに書き写し,さらにそのノートの該当箇所に配布されたプリントの対応部分を切り取って貼り付け,板書内容とプリントを対応させて復習すると理解が深まるでしょう.この作業を通して,各項目の内容について復習的に理解を深めます.各項目終了後には小テストを実施し,理解の確認を行います.授業を受講したり,この復習過程で生じた疑問については,紹介された図書を参考としたり,質問カードを通して教員からさらなる説明を引き出して,理解に努めてください. |
事前・事後学修の内容 | 1.「生理学」の呼吸のプリントの再確認(予習2時間)、好気呼吸と嫌気呼吸について復習(復習2時間) 2. 「生理学」の呼吸媒質としての水と空気の物性を比較の再確認(予習2時間)、配布プリントによるノート作り(復習2時間). 3. 「生理学」の脊椎動物の呼吸器の構造とその機能について再確認(予習2時間)、動物生理学(クヌート・シュミット=ニールセン著)による各種動物の呼吸器構造(復習2時間) 4. 魚類の鰓の構造について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 5.対向流システムやガス交換について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間).整理と復習(2時間). 6. 酸素消費量について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 7. 空気呼吸魚について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣),動物生理学(東京大学出版会)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 8. 体液と血液の機能について予習(動物生理学(東京大学出版会)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 9. 「生理学」の脊椎動物の循環系について確認(予習2時間)、動物生理学(東京大学出版会)により復習2時間). 10. 血液の酸素運搬について予習(動物生理学(東京大学出版会)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 11. 血液の二酸化炭素運搬について予習(動物生理学(東京大学出版会)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 12. 魚類の心臓について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 13. 動物の浸透圧調節について予習(動物生理学(東京大学出版会)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 14. 魚類の浸透圧調節について予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). 15. 魚類の浸透圧調節とホルモンについて予習(魚類生理学の基礎(恒星社厚生閣)2時間)、配布プリントによるノート作りと復習(2時間). |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |