三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 ドイツの文学B
どいつのぶんがくB
German Literature B
単位数 2 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 木曜日 5, 6時限
授業形態

オンライン授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 籠 碧

KAGO, Midori

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  近年人気が再燃しているオーストリア生まれのベストセラー作家シュテファン・ツヴァイク(1881-1942)。第一次世界大戦と第二次世界大戦を経験し、長引く戦況に絶望して亡命先のブラジルで自ら命を絶ったツヴァイクは一般に「平和主義者」として知られますが、その自称は平和主義者ではなく「敗北主義者」でした。「政治」を嫌悪し、一切の「党派性」を否定したツヴァイクは、ナチス・ドイツからはもちろんのこと左派からも攻撃されます。
 「政治嫌い」と一口に言ってしまうと、我々にも身近なものに思えます。しかしその思想を正確に捉えるには、歴史的背景はもちろんのこと、ユダヤ人という出自、オーストリアの政治力学など、作家独自の事情も視野に入れる必要があります。この授業では、ツヴァイクの思想性が強く打ち出されたテクストを時代ごとにピックアップし、背景事情を講義するとともに抜粋を精読します。それを通して、戦時下における文学者の果たす役割やツヴァイクの思想のアクチュアリティを考察します。同時に、過去のテクストを現在の身近な現象に引きつけるときに生じる問題点について考えましょう。
学修の目的 ・ツヴァイクの思想や時代背景について基礎的な知識を得ること。
・テクストを歴史的文脈の中で捉えられるようになること。
学修の到達目標 ・ツヴァイクの思想や時代背景について自分なりに説明できるようになること。
・テクストを歴史的文脈の中で捉え、考察できるようになること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点(コメントペーパーを含む)で評価します。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 テクストや資料はMoodle上にアップロードします。
参考書 授業内で紹介します。
オフィスアワー メールかMoodle上でご相談ください。
受講要件 初級ドイツ語の知識を持っていること。
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード シュテファン・ツヴァイク、ドイツ語文学、オーストリア文学
Key Word(s) Stefan Zweig, German Literature, Austrian Literature
学修内容 予定は以下の通り。

第1〜3回:導入
『昨日の世界』(ハプスブルク帝国とユダヤ人/映画「グランド・ブダペスト・ホテル」/ツヴァイク批判/亡命作家、文学と政治)
第4〜10回:第一次世界大戦期
『敗北主義への信仰告白』『理念の無価値化』『憂い知らぬ人々のもとで』(敗北主義/無関心への反発)
第11〜13回:1930年代
『エラスムスの勝利と悲劇』(ナチス・ドイツとザムルング事件/オーストリア・ファシズム/中立の困難)
第14〜15回:1940年代
『モンテーニュ』(世界市民/同情/遺書)

進捗状況によって予定を変更する可能性があります。
事前・事後学修の内容 毎回辞書を使った予習が必要です。
事前学修の時間:150分/回    事後学修の時間:90分/回

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