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開講年度 | 2021 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツの文学A | |
どいつのぶんがくA | ||
German Literature A | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
木曜日 5, 6時限 |
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授業形態 |
オンライン授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 籠 碧 | |
KAGO, Midori | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 社会のアウトサイダーとしての「精神疾患者」は、文学がいつも好んできたモチーフというわけではありません。そもそも「精神疾患/狂気」のモチーフを文学の中に登場させることを詩学的に否定していた時代も、ドイツ語文学史上にはあります。またその具体的な描かれ方もさまざまです。あるときは不道徳さの証明として、あるときには天才的創造性の象徴として。あるときは社会からの抑圧を示すものとして、また別のときにはいたるところにあるごく平凡な事実として、「狂気」は描かれてきました。それらの表象には、時代ごとの精神医学の動向や文学潮流が色濃く映し出されています。 この授業では、「狂気」モチーフと関わりのある代表的なドイツ語文学を紹介します。そのことを通して、広くマイノリティの表象のあり方についても考えます。 |
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学修の目的 | ・狂気表象を軸にドイツ語文学を時代順に眺めることで、おおまかな文学史を把握すること。 ・海外古典作品を読む基礎体力を身につけること。 ・文学におけるマイノリティの表象のあり方に意識的になること。 |
学修の到達目標 | ・海外古典作品を時代背景・文化的背景と関連付けて考察できるようになること。 ・海外古典作品を自分なりの視点で読めるようになること。 ・マイノリティ表象のあり方について、自分の言葉で説明できるようになること。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 平常点50%と期末レポート50%。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | |
教科書 | テクスト抜粋やレジュメはMoodle上にアップロードします。 |
参考書 | 授業内で紹介します。 |
オフィスアワー | メールかMoodleでご相談ください。 |
受講要件 | 授業では実際の文学作品を抜粋して読みます。レポートも、文学作品を読んだ上で書いてもらいます。そのため受講にあたっては、文学や物語に関心があることが必須の条件です。ただし「これまでの読書量」は一切問いません。また授業では邦訳を使うので、ドイツ語の知識も不要です。 |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | ドイツの文学、ドイツ文学演習など。 |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | ドイツ語文学、精神医学、狂気 |
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Key Word(s) | German Literature, Psychiatry, Madness |
学修内容 | 基礎的な知識を導入で説明したあと、時代順に文学作品を抜粋して読み、そこにあらわれている狂気表象について考察します。受講者には適宜、自分の見解を述べていただきます。数回に一度コメントペーパーを課し、まとまった分量の文章を書いていただきます。 第1~3回:導入(フーコー『狂気の歴史』/狂気についての言説史・精神医学史/T4作戦) 第4回:シラー『群盗』 第5回:ゲーテ『ファウスト』 第6~7回:E. T. A. ホフマン『砂男』 第8~9回:ビューヒナー『レンツ』 第10~11回:ヴィーラント・ヘルツフェルデ『精神疾患者の倫理』/カール・アインシュタイン『ベビュカン』 第12回:アルフレート・デーブリーン『たんぽぽ殺し』 第13回:アルトゥル・シュニッツラー『闇への逃走』 第14~15回:シュテファン・ツヴァイク『アモク』『チェスの話』 予定変更する場合があります。 |
事前・事後学修の内容 | ・授業で扱うテキストには(ヘルツフェルデ以外)邦訳があるので、興味を持ったものは実際に読んでみてください。 |
事前学修の時間:90分/回 事後学修の時間:150分/回 |