三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
対象: 海洋生物資源学科学生
様々な事例を通じて,自ら考えることを望む.
選択・必修 必修
学部必修
授業科目名 技術者倫理(海洋生物資源学科対象)
ぎじゅつしゃりんり
Ethics for Engineers
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Comn-4015-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

1日目:9月18日(土)5-10限(13:00~17:50)
2日目:9月20日(月)1-10限(8:50~17:50)
3日目:9月21日(火)1-10限(8:50~17:50)
4日目:9月22日(水)1-6限(8:50~14:30)※5-6限は試験を行う

開講時間
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎2F 217教室、および、216、219、220教室

担当教員 ○久下 善生「久下技術士事務所, 技術士(水産・建設・総合技術監理部門)」、木村 妙子 (海洋生物資源学科)

○KUGE, Yoshio, KIMURA, Taeko

実務経験のある教員 【教員名】久下 善生
【実務経験】技術士として,民間会社において技術系業務,公益社団法人日本技術士会において運営等に従事
【講義内容との関連性】実務経験より得た知識,技術等を活かして,技術者倫理に関する実務的な指導を行う。

SDGsの目標
連絡事項 講義資料はMoodleで配布する。また、予習課題の提出、期間中9回の小テスト、期末試験をMoodle上で行う。さらに、グループワークではプレゼン資料の作成作業等がある。そのため、対面授業に参加する者も,4日間ともPCを持参すること。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 社会的諸関係の中で,科学技術あるいは科学技術者の倫理を巡ってどのような問題が生じているのか,いくつかの事例を題材にして明らかにし,さ らに自らが科学技術者として倫理上の問題に直面したときにどのように対処すべきかについて様々な角度から検証し,どこに人間の目標を置くかを考える.
学修の目的 社会に対して責任ある判断と行動ができるようになるために、さまざまな事例に対するアプローチの方法を知り、適用する。
学修の到達目標 科学技術あるいは職業上において倫理的考えが優先されなければならないことを理解する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 1回の講義開始時に下記の予習課題をA4判用紙1枚にまとめて提出(20%).9回の小テスト(20%).第8~13回目の講義時に予定しているグループワークと発表(30%).期末試験(30%)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 基本的にハイブリッド授業とするが,昨年の授業アンケートより,事情が許せば,グループワークは可能な限り対面で行うこととしたい。
教科書
参考書 (参考書)水産技術者の業務と技術者倫理(日本水産学会水産教育推進委員会・日本技術士会水産部会共編:恒星社厚生閣)
(参考書)農林水産業の技術者倫理(祖田修・太田猛彦編集:農山漁村文化協会)
(参考書)第四版大学講義技術者の倫理入門(杉本泰治・高城重厚著:丸善)
(参考書)リスクと共存する社会ー食の安全の視点からー(渡辺悦生・大熊廣一著:養賢堂)
オフィスアワー 非常勤講師が担当する授業のため,質問がある場合は,生物資源学部学務担当(bio-gakumu@ab.mie-u.ac.jp)まで連絡すること。
受講要件 様々な事例を通じて,自ら考えることを望む。
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 卒業研究
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード FFP, チャレンジャー号事件, 公衆, ミートホープ事件, セブンステップ法, 線引き問題, 線引き法, 相反問題, 創造的第3の解決法, 功利主義, 義務論, インフォームドコンセント, リスク, QOL, SOL
Key Word(s) FFP, challenger case, public, Meathope case, seven step method, issue of drawing, drawing method, issue of reciprocity, creative third solution, utilitarianism, deontology, informed consent, risk, QOL, SOL
学修内容 1.科学者および技術者の研究におけるFFP(捏造・改竄・盗作)の問題点を学ぶ.
2.法と倫理,公衆とは何か,安全・安心とリスクについて学ぶ.
3.セブンステップ法を用いた倫理的意思決定の方法1:「線引き問題」・「相反問題」としての問題の立て方を学ぶ.
4.セブンステップ法を用いた倫理的意思決定の方法2:「功利主義」・「義務論」の立場を理解し,倫理的意思の評価の仕方を学ぶ.
5.内部告発の事例を通じ,科学者および技術者のとるべき態度を学ぶ.
6.QOL(Quality Of Life),SOL(Sanctity Of Life)を理解し,生命倫理のあり方を学ぶ.
7.公害問題に対して科学者および技術者がとった態度を振り返り,現代の環境倫理の座標系を学ぶ.
8.グループワーク1:6~8人ほどのグループに分かれ,与えられた課題に対し方針を立案する.
9.グループワーク2:方針・分担に従い,必要な情報を収集し,得られた情報を整理する.
10.グループワーク3:制約のある中で複数の解決策を列挙し,最も妥当な解決策を導き出す.
11.グループワーク4:その解決策を評価し,再度全体を検討する.
12.グループワーク5:グループの全員が分担して順次,口頭発表し,全グループで討論する.
13.グループワーク6:グループの全員が分担して順次,口頭発表し,全グループで討論する.
14.農林水産業(学)の分野における科学者および技術者の倫理的態度を学ぶ.
15.1~14のまとめ.
16.期末試験.
事前・事後学修の内容 予習:次の課題について,A4判レポート用紙1枚にまとめ,第1回目の講義の開始時にMoodle経由で提出しなさい.
「最近5年間のうちにわが国で発生したできごとのうち,科学技術者の倫理上,問題があったと思う事件・事故,または,模範的であったと思うできごとをいずれか1つとりあげ,その事件・事故・できごとの具体的な経緯をまとめなさい.次に,その事例についての自分の感想・意見を述べなさい.」
上記予習課題に25時間,講義期間中の予習に5時間,講義期間中の復習に5時間,試験後の復習に25時間,計60時間
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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