三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
選択推奨科目:水圏P指定科目
授業科目名 海生哺乳動物学
かいせいほにゅうどうぶつがく
Marine Mammalogy
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-3541-002
開放科目 開放科目    
  他講座の学生の受講可, 他学科の学生の受講可
開講学期

後期

開講時間 月曜日 1, 2時限
授業形態

オンライン授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 ZOOMとMoodleを利用したオンライン授業の予定です

担当教員 ○森阪匡通(生物資源学部),吉岡基(生物資源学部)

○MORISAKA, Tadamichi, YOSHIOKA, Motoi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 海生哺乳動物,特に鯨類を中心に,進化,形態,生態,社会,保全といった基礎知識と,人と鯨類との関係性といった発展的な事項について概説し,考えてもらう.
学修の目的 私たちと同じ哺乳類でありながら水生である海生哺乳動物について学ぶことで,その基礎を知ると同時に,私たち自身についても深く理解する.
学修の到達目標 海生哺乳動物の基礎を知るのみならず,私たち自身を客観視できるようになること.海生哺乳動物をめぐる様々な問題についても客観的に議論できるようになること.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 期末試験60%,提出物等40%,計100%.(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 オンライン授業となっているので,単調な一方向の知識重視の授業ではなく,知識は少なくなってもよいので,能動的に考える,動く授業を進めていきたい.昨年は自分で授業のデジタルノートを作成してもらった.
教科書 教科書は特に指定せず,講義に関連する資料を講義ごとに配付する.
参考書 Whales –Their Biology and Behavior (Hammond P, Heinrich S, Hooker S, and Tyack P,Comstock Publishing Associates) , 鯨類学(村山司編, 東海大学出版会),イルカ概論(粕谷俊雄著, 東京大学出版会),海生哺乳類大全:彼らの体と生き方に迫る(田島木綿子, 山田格監修,緑書房)
オフィスアワー 随時.619室.メールで問い合わせてください(chaka@bio.)
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 生理学,水族繁殖学, 海生哺乳動物学実習(同時期)
発展科目 海生哺乳動物学実習(同時期)
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=12309
キーワード 鯨類,イルカ,クジラ,鰭脚類,海牛類,進化,形態,社会,コミュニケーション,生態,心理,保全
Key Word(s) Cetacean, Dolphin, Whale, Pinniped, Sirenian, Evolution, Morphology, Society, Communication, Ecology, Psychology, Conservation
学修内容 第1回:はじめに.海生哺乳類とは
第2回:海牛類の分類と進化
第3回:鰭脚類の分類と進化
第4回:ヒゲクジラ類の分類と進化
第5回:ハクジラ類の分類と進化1
第6回:ハクジラ類の分類と進化2
第7回:鯨類の体サイズと寿命
第8回:鯨類の摂餌生態
第9回:鯨類の繁殖1(吉岡先生担当回)
第10回:鯨類の繁殖2(吉岡先生担当回)
第11回:鯨類の社会と行動
第12回:鯨類の音
第13回:鯨類の感覚と認知科学
第14回:海生哺乳類と人間活動
第15回:海生哺乳類の保全
(期末試験)
事前・事後学修の内容 海生哺乳類をめぐる様々な問題は日々メディアで報じられている.日頃よりマスメディア(新聞・テレビ・インターネット)などでも関連する記事に興味を持ち,理解し,身近な問題として実感するように心がける.

第1回:はじめに.海生哺乳類とは
海生哺乳類とは何かについて述べる
予習内容:海生哺乳類についてどんな種がいるのかを調べておく(120分)
復習内容:海生哺乳類とは何かを、自分なりに整理しておく(120分)

第2~6回:海生哺乳類の分類と進化
海生哺乳類がどのような形や見た目をしているのか、そしてその分布や進化などについて概説する
予習内容:海生哺乳類についてどんな形をしているものがいるのかを調べておく(各回120分)
復習内容:授業で習った海生哺乳類の分布や進化について、整理して覚えておく(各回120分)

第7~8回:鯨類の生態(体サイズと寿命・摂餌生態)
鯨類の生態について、大きさ、寿命、捕食被食といった観点から解説する
予習内容:一部の鯨類はなぜ大きいのかについて考え、調べておく(各回120分)
復習内容:大きさと寿命、捕食被食の3つの観点から鯨類の生態を捉えなおし、整理しておくこと(各回120分)

第9~10回(吉岡基先生担当回):海生哺乳類の繁殖
海生哺乳類の繁殖に関わる様々なトピックについて解説する
予習内容:吉岡基先生の著作を調べ,読んでおく.また哺乳類の繁殖に関する情報を整理しておく(各回120分)
復習内容:海生哺乳類の繁殖について,人に伝えられるように整理しておく(各回120分)

第11回:鯨類の社会と行動
鯨類の多様な社会および行動について概説する
予習内容:鯨類の社会や行動とはどんなものがあるのかを調べておく(120分)
復習内容:授業で習った鯨類の社会や行動と私たちの社会や行動を比較して整理しておくこと(120分)

第12回:鯨類の音
鯨類の発する鳴音について、進化的観点を中心に解説する
予習内容:鯨類の発する鳴音はどのようなものがあるのかを調べておく(120分)
復習内容:鯨類の発する鳴音がどのような進化過程を経て生まれたのか、整理しておくこと(120分)

第13回:鯨類の感覚と認知科学
鯨類のもつ感覚、特に聴覚と視覚について概説し,また認知科学についての最近の知見を概説する
予習内容:私たちにあり、鯨類は持たない感覚,そして比較認知科学とは何かを調べておく(120分)
復習内容:私たちにあり、鯨類は持たない感覚,そして海生哺乳類の心理について整理して覚えておく.(120分)

第14回:海生哺乳類と人間活動
海生哺乳類と私たち人間との関係について,概説する
予習内容:海生哺乳類と私たちの関係にはどんなことがあるのかを調べておく(120分)
復習内容:海生哺乳類を私たちはどのように共存していくべきかを深く考察しておく(120分)

第15回:海生哺乳類の保全
絶滅の危機に瀕する海棲哺乳類の保全について,実例を挙げ概説する
予習内容:絶滅の危機に瀕する海生哺乳類にはどんな種がいるのかを調べておく(120分)
復習内容:海生哺乳類をどのように保全するのかについて整理して覚えておく(120分)
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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