三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・現代科学理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 PBL医学・看護学(現代科学)
ぴーびーえる いがく・かんごがく
PBL Medical Science and Care
授業テーマ 味と匂の生理学
単位数 2 単位
ナンバリングコード
libr-comp-MEDN1391-004
開放科目 非開放科目    
分野 自然 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開講学期

前期

開講時間 金曜日 5, 6時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 玉利 健悟(教養教育院)

TAMARI, Kengo

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  医学は医療・介護職にとっては必須なものですが、どの分野の学生にとっても、自分の病気の理解や、日常の健康問題に対する正しい判断のために、重要な学問です。中でも、ものを味わったり、嗅いだりすることは人生の楽しみだけでなく、危険の察知など、誰にとっても重要な研究テーマであります。
 本授業は、プロジェクト型授業(Project Based Learning: PBL)の手法を用いています。この手法は問題を発見し、解決のためのProjectを立て、活動するスタイルです。通常の講義形式で学ぶよりも、より実践的な力が備わる優れた方法として、近年急速に普及しています。
 大学生は卒業のために、「卒業論文」を作成しなければなりません。つまり、在学中に新しい「何か」を発見し、それを矛盾なく発表する必要があります。そのためには、文献検索、仮説設定、実験調査、考察、論文作成、発表といったスキルが必須です。本授業は、その基本スキルを大学の早い段階で一通り学べますので、これから学問に向かう姿勢づくりに最適です。
 授業では、個別またはグループでの味覚と嗅覚に関する問いに、①調査を行い、②課題を発見し、③解決策を考え、④発表を行います。①調査や②課題発見では、基本的には学生が行いますが、関連の知識について教員からサポートも行います。また、③解決策に関しては、実験可能であれば一緒に検証してみましょう。不可能であれば文献をもとに考察していきます。④発表は「相手を納得させる」ことを重点にした、プレゼンの指導を繰り返し行います。これらにより、人体に関する専門知識と共に、「卒業論文」を想定した基本的な研究経験から、問題発見能力を同時に獲得することになるでしょう。
 具体的な問いとして、普段と違う視覚や嗅覚の影響下で、味覚は変化してしまうのか?人工甘味料の甘さは砂糖とどれ位違うのか?舌の白いもの(舌苔)は味覚にどう影響するか?超味覚保持者(スーパーテイスター)を探せ!などが想定されます。 
 なお、発表会はありますが、試験はありません。
学修の目的  本授業は、味覚と嗅覚の基本を学びつつ、研究の基本行程である、調査、仮説設定、実験、考察、発表といった活動を体験し、実践的な知識獲得を目的とします。もちろん、完全オリジナルの発想を要求することはありません。自ら課題を発見し、解決手段を提案、実践できるよういになることを目指します。 
学修の到達目標 ・基本的な味覚と嗅覚の仕組みを概説できる(C評価)
・味覚と嗅覚について概念を理解し、グループで討論できる。(B評価)
・味覚と嗅覚の調査から課題を見出し、多角的に論じることができる(A評価)
・味覚と嗅覚に関する自らの問に対し、的確で明解な発表をすることができる(AA評価)
 A評価以上の学生は3つの能力を向上することを狙っています。①人体に関わる様々なリテラシー。②研究の基本となる計画性と実践力。③コミュニケーションによる課題解決力。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 課題提出(個人活動)30点 講義内活動(グループ活動)30点 発表内容40点
授業の方法 講義 実験 実習

授業の特徴

PBL

問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫  出来るだけグループ活動に具体的な目的や方法を伝え、迷わないように工夫しています。悩むようでしたら気軽に教員に相談して下さい。
教科書 特になし
参考書 特になし
オフィスアワー 水12:00~12:45。事前にメールで連絡を貰えれば、時間を調整して対応します。
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 特になし
その他 特になし

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 生理学 嗅覚 味覚
Key Word(s) Physiology, Olfaction, Gustation
学修内容  第4回までは図書館やweb等を用いて、個別での味覚と嗅覚に関する調査を行います。第5回で各自報告を行い、類似のテーマを選んだ学生同士でグループを作成します。第7回から教員指導の元、研究計画を立て、実験もしくは学術論文を熟読・考察を行います。第12回以降は実験班であれば、実験結果を解析し、文献考察班であれば、学術論文の新規性を発見し、発表準備を行います。第15回には公開発表会を行います。

第1回 ガイダンス
第2回 味覚と嗅覚の総論 
第3回 個別調査と研究計画書作成(1/2)     
第4回 個別調査と研究計画書作成(2/2)
第5回 調査内容の報告準備(プレゼンの仕方)
第6回 調査内容の報告会  
第7回 グループ調査と実験計画書修正(1/2)  
第8回 グループ調査と実験計画書修正(2/2)    
第9回 論文調査・実験準備         
第10回 論文考察・実験(1/3)                  
第11回 論文考察・実験(2/3)
第12回 論文考察・実験(3/3)
第13回 データ解析と発表準備
第14回 発表予行練習
第15回 総括(公開発表会)
事前・事後学修の内容  課題に関して、調査、考察が不十分な時は、教員からの資料提供などがあります。グループで相談し、次回までに準備して下さい。基本的に授業内で行うように予定していますので、無理のない研究計画を立てるよう指導します。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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