三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 生物圏生命化学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修科目
授業科目名 微生物学
びせいぶつがく
Microbiology
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-2021-006
開放科目 開放科目    
 
市民開放科目
開講学期

前期

開講時間 水曜日 1, 2時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 苅田修一、木村哲哉、福﨑智司(生物資源学研究科)

KARITA, Shuichi, KIMURA, Tetsuya, FUKUZAKI, Satoshi

実務経験のある教員 苅田修一、大関(株)総合研究所(研究職)

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 微生物は微小で形態的には単純な生物群であり、多種多様な細菌、真菌類、原生生物及びウイルス等を含んでいる。これらの微生物の分類、形態、細胞構造、機能、生理、遺伝についての基本的な知識の獲得をめざし、解説を行い、これら微生物群のバイオサイエンスやバイオインダストリー分野への関わりを教授する。
学修の目的 微生物は、種々の発酵食品や抗生物質などの生産に用いられるほか、バイオ燃料生産にも使われており、我々の生活にやくだっている。また、地球上における炭素、窒素、硫黄、りんなどの物質の循環に重要な働きをしている。一方で、食中毒や感染症の原因となる病原微生物も存在している。このような多様な微生物を利用し、なおかつ病原微生物から身を守るためには、微生物の特性や性質を理解する必要があり、本講義は、その基本的な知識を修得するものである。
学修の到達目標 微生物の分類、形態、細胞構造、機能、生理、遺伝等について基礎知識を修得し、微生物の特徴についての理解を深める。また、微生物の代謝、物質・エネルギーの変換機能および遺伝子工学についての基本事項について理解する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 課題の評価、20%、期末試験 80%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 毎回の授業後のコメントシートにより理解度を確認するとともに、質問や疑問点を集め、次の授業で解説を加える。授業アンケートの結果をもとに満足度の改善と、学修時間の検討から、講義や課題の内容を改善している。
教科書 微生物学 坂本順司著 裳華房
参考書 ブラック微生物学第3版 丸善出版
スタニエ微生物学 培風館
オフィスアワー メール(karita@bio)にてアポイントメントを取ること。 生物資源学部校舎 439室
受講要件
予め履修が望ましい科目 基礎生物学
細胞生物学
発展科目 微生物利用学
微生物遺伝学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=318
キーワード 微生物、細菌、アーキア、原生生物、ウイルス、培養、生育条件、代謝、発酵生産、
Key Word(s) microorganisms, bacteria, archea, protozoa, virus, culture and growth conditions, microbial metabolism, fermentation
学修内容 第1回:微生物とはどんな生き物か、微生物学の歴史
第2回:微生物の表層構造と分類
第3回:微生物の培養、栄養条件、生育条件
第4回:微生物の増殖、増殖曲線、保存と滅菌
第5回:微生物の代謝と発酵、呼吸、酸素による呼吸
第6回:微生物の呼吸、嫌気呼吸、無機呼吸、光合成
第7回:微生物の特性(1):グラム陽性細菌
第8回:微生物の特性(2):プロテオバクテリア
第9回:微生物の特性(3):光合成細菌、好熱性細菌
第10回:微生物の特性(4):古細菌、進化と遺伝
第11回:微生物の特性(5):真菌、原生生物、ウイルス
第12回:病原微生物、感染と防御
第13回:微生物による発酵生産、抗生物質、ビタミン
第14回:微生物による食品素材生産、アミノ酸、ヌクレオチド
第15回:物質循環における微生物の役割
定期試験
事前・事後学修の内容 課題を提出してください
第1回:予習:教科書を購入の上、第1章を読んでおくこと。復習、パスツールをはじめ過去の微生物学者の業績をまとめましょう。(各2時間)
第2回:予習:細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの組成と構造を調べましょう。。
  復習:グラム陽性菌とグラム陰性菌の細胞壁の構造の違いをまとめましょう。(各2時間)
第3回:予習:身近のどんなところに微生物が生息しているか調べましょう。
 復習:栄養形式による微生物の分類をまとめましょう。(各2時間)
第4回:予習:細菌は20分で1回、細胞分裂します。24時間後には、1個の細菌細胞は何個になりますか。どのような関数になりますか。また、細菌の1個の重量から、どれくらいの重さになりますか。
 復習:微生物の生育曲線を書き、それぞれの期における微生物の状況をまとめましょう。(各2時間)
第5回:予習:ミトコンドリアにおける電子伝達系について、電子の流れとどこから電子がきて、どこに行くのかをまとめておきましょう。
 復習:EMP経路、ED経路など、解糖系について、どのような物質と酵素が順次反応するかをまとめておきましょう。(各2時間)
第6回:予習:酸化還元電位とはどんなものか、何によって決まるのかを調べておきましょう。
 復習:酸素を使わない呼吸について、電子供与体と受容体との関係をまとめましょう。(各2時間)
第7回:予習:組換え植物で使われているBtタンパク質について、どのような特性を持つタンパク質かを調べておきましょう。
 復習:グラム陽性細菌の種類と特徴についてまとめましょう。(各2時間)
第8回:予習:根粒菌はどのように窒素固定を行うか調べましょう。
 復習: グラム陰性細菌、特に、プロテオバクター門についてまとめましょう。(各2時間)
第9回:予習:光合成細菌を使った農業について調べましょう。
 復習:光合成細菌の種類と、光の利用の仕方についてまとめましょう。(各2時間)
第10回:予習:アーキアとはどんな生物か調べましょう。特にアーキアが真核生物に近いと言われる理由を調べてみましょう。
 復習:アーキアの進化的位置付けと、微生物遺伝についてまとめましょう(各2時間)
第11回:予習:真核微生物について、どのような生物がいるか調べましょう。
 復習:真核微生物の種類と特徴、ウイルスの種類と特徴を遺伝物質の点からまとめてましょう。(各2時間)
第12回:予習:パンデミックとはどんなことか調べましょう。新型肺炎ウイルスとはどんなウイルスか調べてみましょう。
 復習:自然免疫と獲得免疫のメカニズムと、関わる免疫細胞や受容体、サイトカイン等についてまとめましょう。(各2時間)
第13回:予習:ビタミン、抗生物質とはどんな化合物なのか調べましょう。その作用メカニズムについて調べましょう。
 復習:どのような微生物が、どのような抗生物質を作り、どのように作用するのかをまとめましょう。(各2時間)
第14回:予習:身の回りで、酵素がどのように使われているか調べましょう。
 復習:微生物生産される酵素、食品素材についてまとめましょう。(各2時間)
第15回:予習:活性汚泥法による排水処理について調べましょう。
 復習:環境における分解者としての微生物の役割をまとめましょう。(各2時間)
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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