三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 共生環境学科・地球環境学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
受講したい人はあらかじめ相談してください.受講を認めた人だけ受講できます.
選択・必修 選択
選択推奨科目(地球コース)
授業科目名 キャリア対策入門土木工学演習
きゃりあたいさくにゅうもんどぼくこうがくえんしゅう
Seminar on civil engineering for beginners
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Envi-3142-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

3年生後期~4年生前期

開講時間
開講時間は学生と相談して決める.基本的に,週2コマ開講する.
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 301(昨今の肺炎の状況に鑑み履修学生が多い場合は教室を変える場合がありうる)

担当教員 葛葉泰久(三重大学地域圏防災・減災研究センター)
こういうことはきっちり書くべきだと思いますが,葛葉は「国家公務員I種(土木職):今の総合職」,「防衛庁I種試験(土木職)」に合格しています.受験・合格経験のある教員に教えられることは非常に大事です.合格していないとわからないことが多いのです.

Yasuhisa Kuzuha

kuzuha(at)crc.mieーu.ac.jp

実務経験のある教員 葛葉泰久 公務員試験(国家一種,防衛庁一種,土木職)合格実績あり,国家公務員特別職(防衛庁技官),国家公務員(科学技術庁~文部科学省の関係機関の技官)として就労経験あり.こういう経験がないと,公務員試験の指導は不可能である.

SDGsの目標
連絡事項 この科目は,ひたすら「土木系の公務員試験に合格しよう」という授業である.そのため,SDGsというような高尚な目的とは関係なく,「自分が試験にさえ通ればそれで良い」という心構えで受講していただきたい.だから,SDGsの目標に関しては一つもチェックしていない.ただし個々の学生が「安全な水とトイレを世界中に行きわたらせるために」国土交通省の役人になりたいなどと考えることは,非常に高尚で尊い心構えである.要は個々の学生の「おすきなように」である.

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 国交省,三重県県土整備部,愛知県建設部,岐阜県土木系部署等に土木職で合格するための勉強をする.
土木工学とは似て非なるものである農業土木工学の受験に役立つことはしないので,間違えないように.
学修の目的 まったく土木工学の勉強をしたことのない学生が,土木職の公務員試験に合格するだけの知識を得ること.
学修の到達目標 公務員試験に合格する.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

崇高な教育目標はどうでも良く,ひたすら勉強して,ただ単に公務員試験に合格することだけが目的なのである.

○ JABEE 関連項目
JABEEは無関係
成績評価方法と基準 出席点のみ(本当は評価にはなじまない.公務員試験に合格するための講座であり,期間を通して参加したら単位も付与してあげようというだけである.後述するように,私の授業は,授業に参加したら必ず指名されるし,課題を出したらきっちりチェックする.理解していない場合は理解するまでやらせる.だから,出席したら,それ即ち到達目標を達していることになる.故に,ここでは出席点と称す.ただし,単位付与上,全期間の出席を強要すると過剰な時間数になる.ゆえに,途中でやめても,そこまでで15回来てたら単位付与はする.ただそれだけである).以上の記述に対し,学務係から「評価法として不適切」というクレームがついた.しかしそれは,本科目の意義を理解しない妄言・暴言である.もちろん,https://www.niad.ac.jp/n_hyouka/hyoukakekka/r01/nagaokaut/6-3-4-07_(00)%E5%B9%B3%E6%88%9031%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E9%96%8B%E8%AC%9B%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD%E7%A7%91%E7%9B%AE%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%90%E3%82%B9%EF%BC%89%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf 等を踏まえてのことであろう.しかし,本科目は「出席すれば必ず知識が身につくよう」に教えている.授業中何度も何度も指名し,演習をさせてそれを教員が直接確認している.そのため,「参加する」=「知識が身につく」なのである.問題が解けない場合にはきっちり課題を課している.こういう場合,「出席点をあたえると書かずに,授業中の意欲を測ってそれで評価してください」という者がいる.さて,「意欲」はどうやって計測するのであろう?そんなあやふやな評価より,「出席してたら知識が身についたとみなせる授業を行う」ことの方がよっぽど合理的であろう.よって,この科目では,今年も今後も,「出席点のみ」で評価を行う.ただ機械的に「出席点を与えると書くのは不適当」などという文科省の文書に従うのではなく,少し考えて,どういう評価をしたら学生の知識が増えるかを考えてみたらどうだろう.本科目ではそういう授業を行なっている.

要するに,公務員試験に合格したい学生が必死にするゼミを行う.そのゼミに参加している学生が(きっちり参加して)この科目を登録したら,単位付与するというだけである.これを端的に言えば「出席点で評価する」以外の表現方法はない.
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 公務員試験の問題は常に最新の情報を仕入れるようにしている.
教科書 授業時に指定する
参考書 授業時に指定する
オフィスアワー 随時.ただし事前にメイル(上掲の宛先あて)でアポイントメントを取られたい.「毎週同じ時間同じ場所にいる」などと書いて例外が生じた場合に迷惑かけるより,「メイルを送ってもらった方が」お互いのためである.
受講要件 事前に受講できるかどうか,相談すること.
予め履修が望ましい科目 理工系学生として当たり前の基礎的な数学と物理は分かっていないと授業についてこれない.
発展科目 特にない.
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
土木工学職の公務員試験

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 土木工学 公務員試験
Key Word(s) Hydroulics, Civil Engineering
学修内容 まず,この科目の特性を記述する.以下充分理解して参加されるように.

1)地球環境学コースの学生を対象に,土木職の公務員試験に合格すべく,「無料の自主的なゼミ」を行う.
2)期間は基本的に,10月~6月である.
3)対象は2,3年生以上である.ただし対象は地球環境学コースの学生だけである.
4)そこでは,下述の様な科目を教える.
1.構造力学
2.水理学
3.土質力学
4.土木計画学
5.物理学
6.数学
7.材料学・コンクリート工学
8.道路工学その他

5)通常,60-80回のゼミを行う.これだけ勉強したら,県職員にならほぼなれます.土木工学を全く勉強したことなくても.
6)これだけゼミに参加したのだから,合格不合格に関わらず,「2単位付与しよう」というのが「本科目」設立の動機である.つまり,「ゼミ」と「本科目」は連動しているが,別物である.
7)要は,ここで15回の授業内容を書くのも,試験について書くのも不適切なのである.
8)ゼミの1回の授業は90分であるが,それを16回行うのではなく,「土木工学の公務員試験に合格する知識をつけるまで」行うのである.
9)以上に鑑み,「受講者の受験希望や,知識量等に応じて内容が変わるので」,現段階で学習内容を詳述することに意味はない.
10)ただし,本システム(シラバスシステム)の仕様で,16回の内容を書かねばシラバス公開していただけないので,不本意ながら書く.上述の内容をよく読み,わからないことは葛葉に問い合わせ,決して下述の授業内容を信じないようにすること.

1.簡単な力のつり合いだけで解ける問題.
2.反力の求め方.
3.応力とは・・・「私の言う『応力』を『応力度』と言い,『応力は力だ』と思っている人」もいるが,かく乱されないように.私は「力÷面積」を「応力」と呼ぶように工学部土木工学科で習ったので,その通りにします.世の中には「一つの用語」が「複数の定義を持つ」ことがあります.この用語,バックグラウンドとする学問領域によっては定義が違うのです.
4.外力と反力は同じ.「せんだん力」と「曲げモーメント」は内力.
5.影響線の書き方.これだけ(秘伝の方法)覚えたら計算なんかいらない.
6.簡単な不正帝力の求め方.
7.簡単なトラスの解き方.
8.簡単なトラスの解き方(2).
9.たわみとたわみ角の求め方.3,4回積分したらそれで終わり.
9.とても便利なエネルギー法.
10.ちょっと難しいエネルギー法.
11.不静定構造物の解き方まとめ.
12.ついでに柱とラーメン.
13.土質力学の基礎.種々の物理量の計算.
14.透水の簡単な問題.ダルシ―則について.
15.透水係数を求める計算.
16.試験は本科目になじまないけど,試験.

額面上,構造力学と土質力学の基礎で,15回終わってしまった.実際は,もっとたくさん講義するので,心配はいらない.
事前・事後学修の内容 (1)まず文科省の設置基準
大学はすべて設置基準に縛られます.その21条,23条には以下のように書いてあります.
===
(単位)
第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
一 講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二 実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。
三 一の授業科目について、講義、演習、実験、実習又は実技のうち二以上の方法の併用により行う場合については、その組み合わせに応じ、前二号に規定する基準を考慮して大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
3 前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。

(各授業科目の授業期間)
第二十三条 各授業科目の授業は、十週又は十五週にわたる期間を単位として行うものとする。ただし、教育上必要があり、かつ、十分な教育効果をあげることができると認められる場合は、この限りでない。
===

ここで一番大事なのは,「1単位=45時間の学修」(21条の2)ということです.この45時間というのは,社会人の一週間の就労時間がもとになった等諸説ありますが,基本は「1単位=45時間の学修」ということです.多くの科目の付与単位は「半期で2単位」です.つまり,23条に書いてある15週で90時間学修するのが付与条件になります.ここで,大学・学部の執行部や学務係事務が誤解しているのは,「15回授業をしないといけない」と思っていることで,ここは実は「15週の間に何回授業をやっても良く,計90時間の学修をさせればよい」というのが正しいというのが最近の通説です.

(2)授業時間
まず授業時間ですが,三重大学では授業時間は90分です.ですが,授業で120分の学修をしたと計算します.90分に教室の移動等を足して120分とカウントするというのが通説です.つまり半期で15回授業をするなら,2時間x15=30時間,授業で学修したことになります.

(3)事前・事後学習
さて,半期2単の科目の場合,45時間×2=90時間の学習時間が必要と書きましたが,そうなると,90-2x15=60時間不足します.今,三重大学執行部・学務系事務は,「お上の逆鱗に触れないよう」この60時間分(半期2単位の場合),事前・事後学習をさせようと躍起になっています.そうなると,土日を使わないならば,1日4時間の事前・事後学習が必要になります.ここで,一日に「半期2単位の科目を2科目とっていた場合」何が起こるか考えてみましょう.事前・事後学習で8時間を使うことになります.不可能ですね.つまり非現実的な規定ということです.

(4)このシラバスの「事前学修の時間」「事後学習の時間」
この欄に,お上の逆鱗に触れないように,「事前事後学習時間あせて240分と書きなさい」とずっと言われています(半期2単位の場合).でも,全員が予習・復習を(半期2単位科目で)4時間使うというのは極めておかしな話です.人には作業をこなすのにたくさんの時間を使う人と少ない時間で済む人がいます.皆が4時間机の前に座ってないといけないというのは現実的ではありません.これを文科省の担当官に問い合わせたところ,「必ず4時間というわけではない」と回答しました.では,この次の欄に「合計120分」(半期2単位の場合)と書く意味は何でしょうか?それは「そう書かないとシラバスを受け付けていただけない」,ただそれだけです.

(5)卒論などの例外
設置基準の21条3には「前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。」とあります.つまり,卒論・修論関係科目に関しては,ここまで書いた「事前学修・事後学習ルール」を無視してよいと解釈できます.実際,卒論・修論は,研究室で可能な限りずっと研究に従事するものなので,「従事時間」などというもので縛るのは不適当です.

●結論
以上に鑑み,葛葉が執筆するシラバスにおいては,事前学修・事後学習時間を以下のように解釈していただければと思います.
A. 卒論・修論周辺科目:上述(5)のように,ここに具体的な数字を入れるのは不適当なので,1と入れておきますが,その数字に意味はありません.入れないとシステム上投稿したシラバスが受理されないから無意味な数字を入れているだけです.「研究室で可能な限り研究をしなさい」というのが本当のところです.
B. 半期2単位の科目:上述の通り,「1回の授業あたり240分の事前事後学習をさせる」と書かないとシラバスを受理してもらえない(何度も突き返されました)のでそう書きます.ですが,具体的には「教員が出した課題はこなすこと,試験で合格したければ,良い評価が欲しければ自己判断で勉強しなさい」ということです.時間で縛るのはナンセンスです.
C. 半期4の科目:半期で45x4=180時間学修します.授業が2コマなら,4x15=60時間授業で使ったことになります.そうすると,120時間の不足です.一週あたり120/15=8時間,事前学修・事後学習をすることになるので,次の欄には事前学修240分,事後学習240分と書かざるを得ません.ですが,その数字に意味はありません.ここも,「教員が出した課題はこなすこと,試験で合格したければ,良い評価が欲しければ自己判断で勉強しなさい」ということです.時間で縛るのはナンセンスです.

●以下,この科目固有の記述を書きます(それがある場合).なければ空白にします.
各回,その日の内容に応じた予復習をするのが基本である

各回,授業前に(その年の受講者の受験希望に鑑みて考える)授業内容に関し,構造力学,水理学,土質力学,土木計画学,物理学,数学の教科書(任意)を読み,演習問題を解くこと(予習).さらに,同じことを授業後にも行う(復習).これらは,標準者で合計4時間かかるはず.標準者でない者がそれより長く時間を使おうが,短く使おうが,それは個々の事情に任せる.

16回目以降については,半期90時間という設置基準の精神に鑑み,16回目に(課題的意味を有する)予復習は生じ得ない.公務員試験に合格したい者が好きなだけ学習すればよい.

つまり,次項の家庭学習の目標時間に全く意味はないと考えるので,本来こういうものは記入すべきではないと考えるが,2単位科目で合計240分を入れないと受け付けてもらえないので,「極めてナンセンス」な数字を入れておくが,意味は無いので見ないで頂きたい.趣旨は上述の通りである.それは見ずに,家庭学習については上述の趣旨に鑑みて行うように.
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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