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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
選択科目:水圏P指定科目
授業科目名 水産生物学実習
すいさんせいぶつがくじっしゅう
On-board Practice of Fisheries Science
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-3544-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

令和3年度は第1回:4月7~9日(宮崎乗船)、第2回:4月14~16日(河村乗船)で実施します。

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 勢水丸(伊勢湾、熊野灘)

担当教員 ○宮崎多恵子、河村功一、古丸明、伯耆匠二(海洋生物資源学科)

○MIYAZAKI, Taeko; KAWAMURA, Koichi; KOMARU, Akira; HOUKI, Shoji

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 勢水丸に2泊3日で乗船して生物採集を行い、生物個体の適切な処理と解剖、組織・器官の摘出とこれらの固定・保存方法を学ぶ。また海洋観測の基本であるCTDオペレーションを習得する。船上での安全管理やモラル、フィールドにおける協働作業の意義を体得する。乗船前には必要な器具・試薬の準備や船上での試薬の取り扱いと調整方法を学ぶ。
学修の目的 船上で海洋生物を採集し、諸形質の計測や解剖、試薬への固定・保存を行い、生物試料を組織、生理、遺伝子実験に供するための処理や保存方法を修得する。また、CTDによる水深、塩分、水温などの海洋環境観測を実施し、海洋生物の生息環境との関係を理解できるようになる。
学修の到達目標 海洋生物標本を採集するための計画を立て、必要な器材や試薬等を不備なく準備できるようになる。採集現場では採集した生物を適切に処理・保存し、組織実験や遺伝子実験に適した良好なコンディションの試料を取得できるようになる。練習船の利用マナーや船内ルールを学び、安全やモラルの遵守でき、さらには協働作業が行えるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 実習への取り組み姿勢、作業への積極性、受講生との協働性(60%);下船後のレポート(40%)
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
キャリア教育の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 採集が期待される生物について事前に説明する。危険生物については取り扱い注意事項を周知する。
教科書 特になし
参考書 特になし
オフィスアワー 随時(宮﨑:taeko@bio.,河村:kawa-k@bio.,伯耆:houki@bio.)
受講要件 履修希望者多数の場合は人数制限を行う。
フィールドでの作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。
予め履修が望ましい科目 水族発生遺伝学実験を併せて受講することが望ましい。
水族発生学を履修済みであることが望ましい。
発展科目 分子生態学、水族神経科学
その他 環境教育に関連した科目
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=5231
キーワード 海洋生物、採集、解剖、固定、試薬調製、CTD観測
Key Word(s) Marine organism, Collection, Dissection, Fixation, Reagent adjustment, CTD observation
学修内容 第1回【ガイダンス】実習時期、海域、水深、時間帯と、採集が予測される生物相との関係
第2回【準備】各生物を採集するための適切な漁具・漁法
第3回【準備】生物群の生息環境の特徴とCTDで取得できる環境項目との関連
第4回【準備】漁具のオペレーションとこれに要するシップタイム、海域までの航走距離・時間の計算、航海日程および航程計画
第5回【準備】各種ラボ実験に適切な試薬・容器・解剖道具・消耗品、劇毒物の分類と保管温度ならびに取り扱いに係る注意事項
第6回【準備】機材の船内配置、人員配置、作業手順
第7回【乗船前日】積み込み機材の梱包と最終確認
第8回【航海1日目(乗船・出港)】機材配置、オペレーションの最終確認/1回目オペレーション(採集、計測、撮影、解剖、保存)/終了後の反省点・改善点の共有
第9回【航海2日目】2回オペレーション(採集、計測、撮影、解剖、保存)/終了後の反省点・改善点の共有
第10回【航海3日目】3回目オペレーション(採集、計測、撮影、解剖、保存)/終了後の反省点・改善点の共有/機材の梱包、試薬・消耗品の使用量・残量の確認
第11回【航海4日目(帰港・下船)】航海全体についての総評(各自でレポート)
第12回【帰学後作業】採集した標本と船上で記録した野帳との照合、必要に応じて新しい試薬への置換
第13回【解析】採集標本の種判別、計測データのエクセル入力と解析、生物相と海域、分布水深や時期・時間帯等との関連
第14回【解析】CTDデータの解析、海域や水深による環境の違いと理由、生物相との関連についての総合評価
第15回【発表】実習での得た知識や反省点・改善点、習得内容を卒業研究にどのように活かせるか等の発表
事前・事後学修の内容 乗船前自己学習:乗船の心得、海洋環境調査のモラル、生物採集器具の種類と使用方法、組織実験用の試薬種類・取り扱い・使用方法、遺伝子実験用の試薬種類・取り扱い・使用方法を調べる
下船後自己学習:他の海域で実施された類似調査の文献・資料を探し、実習内容と比較検討する
事前学修の時間:300分/回    事後学修の時間:600分/回

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