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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 生物圏生命化学科・海洋生命分子化学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目
授業科目名 海洋生命分子化学実験3
かいようせいめいぶんしかがくじっけん3
Experimental Work in Marine Life Science and Molecular Chemistry 3
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-2233-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期前半

開講時間 木曜日 5, 6, 7時限; 金曜日 5, 6, 7時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎 化学実験1・2実験室

担当教員 ○柴田 敏行(生物資源学研究科),田丸 浩(生物資源学研究科)

○SHIBATA Toshiyuki, TAMARU Yutaka

実務経験のある教員  盛田株式会社では品質管理課,マルキンバイオ株式会社では研究開発課にて,それぞれ業務に従事した.前者では,しょうゆ・つゆ等の格付け検査員としてJAS規格(日本農林規格)に基づいた製品の品質管理,適合確認,文章作成と届け出を担当した.さらにISO9001内部監査員として,監査の業務(文章管理や製造現場の確認)に従事した.排水の分析(BOD,COD,SSなど)や煤煙の管理も行った.後者では,開発IIチームに所属し,医療用診断キットの開発と酵素反応による希少糖製造の技術開発をそれぞれ担当した.この講義では,品質管理業務と研究開発業務の実際についても取り上げながら授業をすすめる(柴田).

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  この実験では,クロマトグラフィーを用いた水産物の鮮度評価に関する実験,水産物に含まれる成分の機能性評価に関する実験,大腸菌の遺伝子組換えおよび糖質加水分解酵素を用いた酵素反応に関する実験をそれぞれ行い,バイオテクノロジー研究や食品の品質管理,開発に必要な知識を習熟する.さらに,実験を通じて得られたデータの解析をコンピューターを用いて整理し,様々な文献からの情報を活用しながら自らの考えをまとめあげる.
学修の目的  この実験では,水産物に含まれる生体分子の抽出法と分析法,遺伝子組み換え技術や酵素反応測定法を学ぶ.クロマトグラフィーによる目的成分の分離と検出法,定性分析,定量分析についてそれぞれ理解する.大腸菌の遺伝子組換えおよびPCR法を通して,基礎的な遺伝子工学技術を理解する.酵素の基本的な取り扱い法を学び,酵素反応における最大速度(Vmax)やミカエリス定数(Km)を測定することで,反応速度論的解析法についても理解する.
学修の到達目標  本実験のそれぞれの内容から,基本的な原理やサンプルの取扱い,器具類・分析装置の使い方を習得することで,定性分析と定量分析の基礎を身につける.また,実験から得られた測定値の正しい取扱い方や統計処理についてそれぞれ理解することで,データ解析の基礎を身につける.当該教育研究分野の講義と併せながら,水産食品化学や分析化学,バイオテクノロジー研究に関する知見を深める.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 実験への取り組み姿勢・態度:50%,レポート(構成,結果表現および考察)および課題への取り組み:50%,計100%(60%以上で単位認定)
授業の方法 実験

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫  実験テキストを適宜改訂をしていく.レポート作成における考察の作成や課題の解決に既報の文献情報などを附属図書館などから検索させ,自主的なデータ収集・学習に取り組ませる.
教科書  指定しない.但し,各回毎にプリントテキストを配布する.
参考書 定量分析 第二版(技報堂出版)
ビジュアルでわかる魚の鮮度-おいしさと安全へのこだわり(成山堂)
液クロを上手につかうコツ(丸善)
食品分析学 機器分析から応用まで(培風舘)
有機化学実験のてびき1(化学同人)
生物工学実験書(培風館)
ラボマニュアル遺伝子工学・増補版(丸善)
大学生のためのレポート作成ハンドブック(三重大学共通教育センター)
理科系の作文技術(中公新書)
オフィスアワー 柴田:前期前半の木曜日,金曜日。E-mail(shibata@bio.mie-u.ac.jp)での質問にも対応する.
田丸:前期前半の木曜日,金曜日。E-mail(ytamaru@bio.mie-u.ac.jp)での質問にも対応する.
受講要件  実験には危険が伴うので,学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること.
予め履修が望ましい科目  生化学I,生化学II,分析化学,有機化学I,有機化学II,微生物学,水圏生物化学,遺伝子工学,海洋生命分子化学実験1,海洋生命分子化学実験2
発展科目 水産食品化学,マリンフードプロセス実習,卒業研究
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
 実験は,グループ単位で行う.白衣を着用し,実験に支障のない服装,履物を着用すること.ノート,鉛筆,定規,計算機を持参すること.

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード クロマトグラフィー,K値,水産物の鮮度評価,抗酸化性,形質転換,PCR法,酵素反応速度論
Key Word(s) Chromatography, K-value, Evaluation of Freshness of marine products, Antioxidants, Transformation, PCR (Polymerase Chain Reaction), Enzyme kinetics
学修内容 第1回:ガイダンス(実験への心構え,実験概要,レポートについて)(担当:田丸,柴田)
第2回:順相・逆相クロマトグラフィーの原理,定性分析と定量分析に関する解説(担当:柴田)
第3回:薄層クロマトグラフィーを用いた海藻ポリフェノールの検出(担当:柴田)
第4回:魚肉抽出液の調製とpH測定(担当:柴田)
第5回:HPLCを用いたK値の測定①(担当:柴田)
第6回:HPLCを用いたK値の測定②(担当:柴田)
第7回:生理機能の評価試験~抗酸化性の測定~(担当:柴田)
第8回:データ整理と解説(担当:柴田)
第9回:大腸菌の遺伝子組換え実験(担当:田丸)
第10回:遺伝子組換え菌の観察およびPCR法による遺伝子検出(担当:田丸)
第11回:アガロース電気泳動(担当:田丸)
第12回:PNP検量線の作成(担当:田丸)
第13回:タンパク質検量線の作成(担当:田丸)
第14回:各基質濃度における反応速度の測定(担当:田丸)
第15回:遺伝子組換え・酵素学実験の解説(担当:田丸)
第16回:後片付け(担当:田丸,柴田)
事前・事後学修の内容 予習:実験がスムーズに進行するように,担当教員から配付されるプリント,資料を熟読しておくこと.化学実験で使用した教科書を読み,主な器具類(特にガラス器具類)の名称とその扱い方を覚えておくこと.「遺伝子工学」と「水産食品化学」の講義内容をそれぞれ復習すること.予習は,実施日の前日に2時間,予定されている実験内容を踏まえて行うこと(計30時間)
復習:実験で得られたデータについて,実験テキストや「遺伝子工学」と「水産食品化学」の講義内容を踏まえて解釈を行い,考察をノートへまとめること.各担当教員から出される学習課題への対応を含め,文献や参考書を検索すること.この作業を課題のレポートへ反映させること.復習は,実施日に2時間行うこと(計30時間).
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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