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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 比較文化論
ひかくぶんかろん
Comparative Study of Cultures
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2100-077
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 金曜日 3, 4時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 深田淳太郎

Juntaro FUKADA

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 現代社会は複数の文化が混じり合って存在している多文化社会であると言われる。多文化社会とは、複数の文化や言語、民族、宗教が入り交じった状況とも、逆にそれらの指標が人々が異なるカテゴリーに分類した状況とも言える。人々の間に差異をもうけ、集団を形作る、これらの「文化」や「民族」といった概念についての再検討を通して、「文化を比較する」ということがどういうことであるのかについて考えていく。
学修の目的 世界には多くの文化が存在しており、それらが相互に影響を与え合う中で現在の私たちの生活は営まれている。着ている服、食べているもの、使っている道具など、私たちを取り巻く様々なものの中で、複数の文化が混ざり合わずに存在しているものは何もないと言ってもよい。本講義で考えたいのは、この「複数の文化」というときの「文化」という語についてである。「複数の文化が混ざっている」というとき、私たちは何を持って「一つ一つの文化」を区別しているのだろうか?その「一つの文化」は本当に何も混ざらない「一つの文化」なのか?文化と文化を分かつものはなんなのか?あるいは文化を区別するということは何を意味しているのか?これらの「文化」という語で、私たちが何気なく語っている「なにか」について考えてみたい。
学修の到達目標 多様な人々が共に暮らしている現代社会において、文化や民族という概念が何を名指し、どういった役割を果しているのかについて考察を深める。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
○変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
○国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末および中間試験(あるいはレポート)70‐80%
コメントシート320‐30%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業方法についてあるいは内容についての質問、要望はコメントシートに書くか、授業後に直接言いに来て下さい。メールでも構いません。なるべく対応していきたいと思います。
教科書 特定の教科書は使用しません。
参考文献は講義内で紹介します。
参考書
オフィスアワー ・事前にメールでアポイントを取ってください。
・Zoomなどでも対応可です。
受講要件
予め履修が望ましい科目 教養の文化人類学A、文化人類学概論
発展科目 アジア・オセアニアの民族と文化A、B
アジア・オセアニアの社会A、B
アメリカの民族と文化A、B
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=9387
キーワード 多文化社会、民族、移民、文化相対主義、異文化
Key Word(s) Multiculturalism, ethnicity, immigrant, cultural relativism,
学修内容 授業方法も現時点(1月に執筆しています)では確定していないので、以下の予定はとりあえずのものである。それほど大きくは変わらないが、いずれにしても受講生の様子を見ながら内容は柔軟に変更することがある。

1)導入
2)文化概念誕生以前
3)進化主義的観点からの文化概念
4)文化相対主義の誕生
5)文化相対主義の展開
6)日本語・日本文化とはなにか
7)本質/道具としての文化
8)民族境界論
9)ニュージーランドの文化と歴史
10)文化の創造:マオリ人を創り出す(A・ハンソン)から
11)文化を語る権利
12)文化相対主義の隘路
13)文化概念の限界
14)異文化コミュニケーションは可能か?
15)まとめ
事前・事後学修の内容 講義内で参考文献や映像資料などを指示するので、復習・予習として可能な限り読む(視聴する)こと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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