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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
海洋生物資源学教育コース水圏増殖学プログラム所属学生対象,(生物資源学部特別教育プログラム(水産)科目)
選択・必修 選択必修
教育コース選択必修:水圏P指定科目
授業科目名 水族生理学実験
すいぞくせいりがくじっけん
Laboratory Work of Aquatic Animal Physiology
単位数 1 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-2533-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 5, 6, 7, 8, 9, 10時限
実験科目のため、終了時刻は未定である.
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部棟1階 生物第1実験室

担当教員 神原 淳(生物資源学部海洋生物資源学科)

KOHBARA, Jun

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 魚類や水産無脊椎動物を用いた呼吸・循環,体色変化,浸透圧調節等に関する基礎的な生理実験を行い,水圏生物の環境適応と恒常性維持に関しての理解を深めます.レポートの作成を通じてデータ解析や整理などの方法についてのトレーニングを行うとともに,班ごとに実験結果についての発表を行い,効果的なプレゼンテーションの方法を身につけます.
学修の目的 魚類や水産無脊椎動物の呼吸・循環,体色変化,浸透圧調節等に関する基礎的な実験手法について修得し,水圏動物の環境適応と恒常性維持の仕組みを理解します.また,得られたデータの適切な処理方法や,データを客観的視点に基づいて適切な表やグラフにする方法についての知識を得ます.さらに,実験レポートの作成手法を修得するとともに,実験結果発表を通じて効果的なプレゼンテーション資料作成方法や発表方法について学びます.
学修の到達目標 魚類や水産無脊椎動物の呼吸・循環,体色変化,浸透圧調節等に関する基礎的な実験手法を学びます.また,実験により得られたデータを適切な方法で解析・処理する力を身につけます.これらの作業を通じて水圏生物の環境適応と恒常性維持の仕組みや法則性を見出す作業を通じて解析力や推察力,さらに得られたデータの特性に合致した適切な表やグラフを作成する能力を涵養します.これらの作業を通じて,最終的には科学レポートの作成ができるようになります.また,実験結果の発表を班ごとにグループワークで行うことにより,データ解析やスライド作成を通じたコミュニケーション能力が身に付くとともに実験結果発表会により効果的なプレゼンテーションができるようになります.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 実験への取り組み(30%),各実験後に提出するレポート(70%)を評価します.
授業の方法 実験

授業の特徴

PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 実験に先だって行う実験方法の解説では,簡潔かつビジュアルな資料を用いて分かり易く解説することを心がけます.また,実験中の巡回を念入りにおこない,適切な実験手順や操作を指導することにより,ミスのない正確な実験結果が得られるように指導します.毎回の実験終了後は,実験結果をまとめた資料を配付します.受講生はこれを利用してレポート作成や復習に役立ててください.また,提出されたレポートについては,各受講生毎に要点や修正点を記した資料を添付し,良い点や必要な改善点について指導します.また,効果的なプレゼンテーション資料の作成方法や発表方法については,実験結果発表を通じて実践的に指導します.さらに実験装置の改修と改良,実験しやすい環境の整備.実験内容の改変および実験マニュアルの改訂を随時行い,授業改善に心がけます.
教科書 教科書はとくに指定せず,実験マニュアルを配布します.
参考書 レポート作成時の参考書として次を推薦します.「動物生理学」(東京大学出版会),「魚類生理学」(恒星社厚生閣),「魚類生理学概論」(同).「魚類生理学の基礎」(同).
オフィスアワー 随時対応します(630室(神原).ただし,E-mailで要予約(kohbara@bio),質問はE-mailでも適宜,対応します).
受講要件 水族生理学の授業内容をよく理解しておいてください.
予め履修が望ましい科目 生理学,水族生理学
発展科目
その他 環境教育に関連した科目

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=8908
キーワード 水産無脊椎動物,魚類,呼吸・循環,浸透圧調節
Key Word(s) aquatic organisms, respiration, circulation, osmoregulation
学修内容 第1回:実験動物の取扱と生理学実験の目的解説
第2回:動物の呼吸に関する実験-魚類の酸素消費量 (1)酸素消費量の測定法解説
第3回:動物の呼吸に関する実験-魚類の酸素消費量 (2)酸素消費量の測定装置の準備
第4回:動物の呼吸に関する実験-魚類の酸素消費量 (3)Winkler法による酸素消費量の測定
第5回:動物の循環に関する実験-魚類血液の性状(1)魚類血液の赤血球数
第6回:動物の循環に関する実験-魚類血液の性状(2)魚類血液の血色素量
第7回:動物の循環に関する実験-魚類血液の性状(3)魚類血液のヘマトクリット値
第8回:動物の循環に関する実験-魚類血液の性状(4)赤血球平均恒数の計算
第9回:動物の浸透圧調節に関する実験-溶液の濃度と性質
第10回:動物の浸透圧調節に関する実験-赤血球の溶血と浸透圧(1)細胞膜の透過性
第11回:動物の浸透圧調節に関する実験-赤血球の溶血と浸透圧(2)溶液の濃度と溶血反応
第12回:動物の浸透圧調節に関する実験-溶液の凝固点降下度と浸透圧
第13回:動物の浸透圧調節に関する実験-ベックマン温度計を用いた凝固点測定の理論と実際
第14回:動物の浸透圧調節に関する実験-無脊椎動物の浸透圧調節・体液浸透圧と外部環境の浸透圧の関係
第15回:動物の浸透圧調節に関する実験-無脊椎動物の浸透圧調節・体積変化と外部環境の浸透圧の関係
事前・事後学修の内容 事前学修:各回の実験前には該当部分の実験マニュアルをよく読んでおいてください.また,「水族生理学」の学修内容の関連箇所を予習しておくと実験内容の理解が深まります(各項目について1時間).
実験に際して:実験の状況を随時メモすると同時に,写真なども撮影しておくと良いでしょう.
事後学修:実験した内容や結果については,指定した期日までにレポートを作成して提出してください.レポート作成にあたっては,レポートの作成方法についての説明資料や実験マニュアルに示した各実験項目の「レポート課題」に沿って,使用した実験装置の模式図や写真等を効果的に利用するとともに,得られたデータを様々な視点から吟味し,そのデータに適応した適切なグラフや表にまとめることが求められます.また,考察においては,水族生理学の講義の内容や,自ら参考資料等を引用して調べた内容について,得られた実験データと対比しながらその正当性や矛盾点について,自らの考えも含めて記述することが重要です(各項目について3時間).
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:180分/回

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