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開講年度 | 2021 年度 | |
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開講区分 | 地域イノベーション学研究科(博士前期課程) | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次 |
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選択・必修 | 選択 |
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授業科目名 | バイオイノベーション特論Ⅶ | |
ばいおいのべーしょんとくろんなな | ||
BioinnovationⅦ | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | inov-inov-BIOC-5-2-1-1-007
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
金曜日 11, 12時限 |
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授業形態 |
ハイブリッド授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 苅田修一(生物資源学研究科) | |
KARITA, Shuichi | ||
実務経験のある教員 | 大関(株)総合研究所、勤務、商業レベルでの発酵プロセスを経験している。 | |
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 本講義では、微生物を利用した食品加工及び発酵生産について講義を行う。発酵食品における具体的な例をあげながら、そこに関連する微生物、食品成分、微生物の生育環境を学習するとともに、腐敗防止や、微生物管理について理解する。また、微生物育種による新しい展開や、機能性食品の開発などの話題も取り上げ、現在の食品発酵の技術について考えるとともに、消費動向から、イノベーションにつながる発酵食品について議論する。 |
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学修の目的 | 食品における微生物利用について、発酵プロセスと微生物の特性を理解することで、様々な発酵食品についての知識を得る。これらの知識をもとに、新しい発酵食品の開発などができるように、開発事例を学ぶ。 |
学修の到達目標 | 受講生は、食品に関する微生物の利用と培養に必要な知識を習得し、微生物の特性を理解するとともに、発酵により生じる産物の機能性を理解することにより、新しい食品開発によりイノベーションを具体化できるような知識をもつことを目標とする。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 課題50%、期末テスト50% 課題については、適切な調査がされ、どのように得た情報で、正しく解釈されているかについて評価する。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 |
授業改善の工夫 | 毎回の授業コメントの結果に基づき、その都度対応する。また、授業アンケートの満足度や、学修時間を検討することにより、内容や課題について改善を行う。 |
教科書 | |
参考書 | 微生物学、坂本順司著、裳華房など |
オフィスアワー | 毎週金曜日12:30〜13:30 場所、生物資源学部439号室 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=8732 |
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キーワード | 微生物学、アルコール発酵、乳酸発酵、発酵食品、 |
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Key Word(s) | Microbiology, Alcohol fermentation, Lactate fermentation, Fermented Food, |
学修内容 | 第1回:微生物の利用について歴史と展望、発酵と腐敗 第2回:アルコール発酵 酵母、解糖と発酵、比増殖速度、 第3回:酒類発酵(1)日本酒発酵における微生物の役割、並行複発酵、酵母、麹菌、乳酸菌、火落ちとその原因、火入れによる殺菌、 第4回:酒類発酵(2)ビール、ワイン、蒸留酒、酵母、原料の前処理の違いと共通点、 第5回:調味食品発酵(1) 醤油、味噌、米麹、大豆麹、塩の役割、酵母、アミノ酸 第6回:調味食品発酵(2) みりん、食酢、鰹節、原料と工程の管理、糸状菌、酢酸菌、 第7回:乳酸発酵 乳酸菌、ホモ乳酸菌とヘテロ乳酸菌、pHの低下と保存効果、バイオアッセイ、バクテリオシン、生分解性プラスチック原料生産 第8回:乳製品発酵(1)チーズ、レンネット、乳清タンパク質 第9回:乳製品発酵(2)腸内細菌と健康 ヨーグルト、機能性乳酸菌、菌体外多糖類、腸管免疫機能 第10回:飼料発酵 サイレージ、リキッドフィーディング、食品リサイクルにおける微生物発酵利用 第11回: その他発酵食品(1) パン、酵母の役割、小麦粉、コムギタンパク質 第12回: その他発酵食品(2) 納豆、納豆菌の特性、改良された納豆菌、ポリグルタミン酸、Dーアミノ酸 第13回: その他発酵食品(3)漬け物、乳酸発酵による保存性の改善、塩分の添加、紅茶、ウーロン茶 第14回:アミノ酸発酵、コリネバクテリウムによるグルタミン酸発酵、リジン発酵、必須アミノ酸核酸関連物質(呈味物質)発酵、イノシン酸発酵、グアニン酸発酵、 第15回:酵素製剤生産、食品添加用酵素生産、アミラーゼ、グルコアミラーゼ、 定期試験 |
事前・事後学修の内容 | 毎回課題プリントを渡すので、その項目について予習して、提出すること。 第1回:予習:微生物学および微生物利用学の授業内容を見ておきましょう。 復習:人類が微生物をどのように利用してきたか、発酵と腐敗の違いは何かについてまとめましょう(各回4時間) 第2回:予習:微生物はどうのようアルコールを作りますか、解糖系についてまとめましょう、また、どうしてアルコールで殺菌ができるのでしょうか、そのメカニズムを調べましょう。 復習:アルコール発酵の原理、酵母の役割、解糖系とED経路の違い、微生物の比増殖速度の算出ができるようにしましょう(各回4時間) 第3回:予習:日本酒の発酵における原料としての米と麹の役割、火入れとは何か、火落ち菌とはどんな微生物で、メバロン酸との関係について調べましょう。 復習:日本酒の発酵における微生物の役割、発酵過程、発酵管理、乳酸菌の役割、並行複発酵の原理、火入れ殺菌と熱死滅定数の考え方についてまとめておきましょう(各回4時間) 第4回:予習:ビールとワインとは、何が異なりますか、甲類と乙類の焼酎は何が異なりますか、原料の違いと原料の前処理の観点から違いをまとめましょう。 復習:ビール、ワインといった醸造酒と、焼酎、ブランデーといった蒸留酒の違いを明確にし、その発酵工程についてまとめておきましょう(各回4時間) 第5回:予習:大豆タンパク質のアミノ酸組成は、米や麦とどう違うか調べ、大豆発酵食品が健康上重要である理由について考えましょう 復習:醤油と味噌の製造工程をまとめ、原料の前処理と、使用する微生物、麹の考え方、塩の役割についてまとめましょう(各回4時間) 第6回:予習:みりんや酢の調味効果とナタデココの成分について調べましょう 復習:みりん、酢、鰹節の製造工程について理解し、原料と使用する微生物についてまとめましょう(各回4時間) 第7回:予習:ホモ乳酸菌とヘテロ乳酸菌では、何が違うのか、乳酸菌はどのように乳酸を作っているかを調べましょう 復習:乳酸菌によるpHの低下効果について、どのような発酵食品で利用されているかをまとめておきましょう(各回4時間) 第8回:予習:チーズについて世界で生産量の多い国と、チーズを使った料理について調べましょう 復習:チーズの製造工程をまとめしょう。レンネットの役割、微生物の役割、チーズの種類の違いや、他の食品との相性などをまとめましょう(各回4時間) 第9回:予習:色々な効果が訴求されているヨーグルトの原理を調べましょう 復習:腸管微生物の役割、機能性乳酸菌、菌体外多糖類、NK細胞などについてまとめておきましょう(各回4時間) 第10回:予習:食品リサイクル法はどんな法律ですか、食品廃棄物を飼料化している事例を調べておきましょう 復習:飼料発酵について、サイレージと食品廃棄物の飼料化における乳酸発酵の役割と利点、リキッドフィーディングによる養豚についてまとめましょう(各回4時間) 第11回:予習:小麦タンパク質の性質とパンの製造における酵母の役割について調べましょう 復習:パンの製造工程をまとめ、原料特性と発酵、酵母の役割をまとめましょう(各回4時間) 第12回:予習:納豆の糸どのような物質でできているか、大豆に含まれる有効成分について調べましょう 復習:納豆の製造工程をまとめ、納豆菌の特性および納豆菌の改良についてまとめましょう(各回4時間) 第13回:予習:シナチクはどうやって作るのか、その製造過程を調べましょう 復習:漬物の製造工程についてまとめましょう。すんき漬、野沢菜漬、ワサビ漬など、様々な漬物について、原料や発酵過程についてまとめましょう(各回4時間) 第14回:予習:呈味成分とはどんな物質でしょうか、「だし」とはどんな成分かを調べてましょう 復習:アミノ酸発酵における代謝制御発酵、アナログ耐性変異株の利用など、発酵微生物の改良についてまとめましょう(各回4時間) 第15回:予習:食品加工において酵素はどうのように使われているかを調べましょう 復習:酵素の微生物生産について、その製造工程について、発酵原料と微生物を軸にしてまとめましょう(各回4時間) |
事前学修の時間:120分/回 事後学修の時間:120分/回 |