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科目の基本情報

開講年度 2021 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・地域理解・日本理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 日本国憲法
にほんこくけんぽう
Constitutional Law of Japan
授業テーマ 憲法と自己
単位数 2 単位
ナンバリングコード
libr-comp-LAWS1121-005
開放科目 非開放科目    
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開講学期

後期

開講時間 月曜日 7, 8時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 内野 広大(人文学部法律経済学科)

UCHINO Kodai

SDGsの目標
連絡事項 成績は、小テスト及びレポートにより評価いたします。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  世に一歩足を踏み出せば、「査定」の嵐が待ち構えています。命じられるがままに、評価されるがままに、自身を他者製のモノサシに必死に合わせ命をつないでいかなければなりません。しかし、その思いとは裏腹に、限界的状況が到来し、規格外扱いされることがあります。そのようなとき真に頼りとなるのは、乱気流に乱されていた(る)と気づく自分であり、そしてそうした自己を弛むことなく日々創り上げていくという根気のいる営みにほかならないのではないでしょうか。
 本講義では、みなさん方と共に、こうした「自己を知る」営みに寄り添いそれを支えてくれるはたらきを、憲法、特に憲法上の権利の内に見出していきたいと考えています。
 また、帝国憲法下わが国固有の概念とされた「統治権」に光をあてるとともに、理論的に極めて高度な内容ではありますが、砂川事件最高裁判決が「統治行為論」を採用したものか否かについても触れていきます。
学修の目的 ① 憲法上の諸権利が「自己を知る」という営みとどのような関係に立つものなのかを知る。
② 憲法上の問題を「他人」の問題としてではなく、他ならぬ「自己」の問題として受け取るための素地を身につける。
③ 日本国の憲法の全体像を知り、それが実はあなたにとって身近なものであると感じ取ることができるようになる。
学修の到達目標 ① 憲法上の諸権利が定められ手厚く保障されているのはなぜであるのかを自問することができるようになる。
② 法的な概念を用いた思考に慣れ親しみ、法律学の基本的素養が身につくとともに、具体的な生身をもった他者に対して言葉を使って説得力のある理由を提示する習慣が身につくようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験100%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 時期を特定せず、授業アンケートを複数回実施し、それをもとに改善いたします。
教科書 特に指定しない。レジュメを配布する。
参考書 初宿正典ほか『目で見る憲法〔第5版〕』(有斐閣、2018年)
オフィスアワー 毎週月曜日16:30~17:30, 場所:内野研究室
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 憲法・憲法制度論(人文学部法律経済学科専門科目)
その他  みなさん方に簡単な発問をし、教員がマイクをもって教室内を巡回し、いただいた回答を踏まえつつ講義を進めていきます。講義の内容や行く末はみなさん方の受講姿勢にかかっているところがありますので、この点、十分に心しておいてください。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 憲法 当事者としての自己 法の支配 違憲審査制
Key Word(s) Constitution, Self, Rule of Law, Constitutional Review
学修内容 第1回 開講にあたって

     第1部 憲法上の権利論の観点から

第2回 統治権の発動①:裁判所による権利保障――司法権の観念と付随的違憲審査制
第3回 統治権の発動①:裁判所による権利保障――司法権の観念と付随的違憲審査制
第4回 思想・良心の自由
第5回 信教の自由①
第6回 信教の自由②
第7回 表現の自由
第8回 教育を受ける権利①
第9回 教育を受ける権利②
第10回 職業選択の自由
第11回 幸福追求権――諸権利・自由の源
第12回 プライバシー権
    
     第2部 統治機構論の観点から

第13回 統治権の発動②:国会の地位と構成(立法権を含む)
第14回 統治権の発動②:国会の地位と構成(立法権を含む)
第15回 統治権の発動③:内閣の権能(行政権を含む)
事前・事後学修の内容 ①なぜ大学の教室に毎朝足を運んで勉強に心身を削る思いをしなければならないのかという問いに真摯に向き合ってください。
②配布レジュメ全体の内容を読んだ上で講義に参加しましょう。
③配布レジュメ記載の質問に対する回答を予め考えておきましょう。

第1回 レジュメを読んでおく。
第2回 権力分立とは何かを考える。
第3回 司法権や違憲審査権とは何かを考える。
第4回 なぜ思想・良心の自由が保障されるべきかを考える。
第5回 なぜ信教の自由が保障されるべきかを考える。
第6回 政治と宗教を分離すべき理由を考える。
第7回 なぜ表現の自由が保障されるべきかを考える。
第8回 なぜ教育を受ける権利を保障すべきかを考える。
第9回 教育と政治との関係がいかなるものであるべきかを考える。
第10回 なぜ職業選択の自由が保障されるべきかを考える。
第11回 なぜ憲法上の権利が保障されるべきかを考える。
第12回 なぜプライバシー権が保障されるべきかを考える。
第13回 国会が立法権をもつとはどういうことかを考える。
第14回 国会が立法権をもつとはどういうことかを考える。
第15回 内閣が行政権をもつとはどういうことかを考える。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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